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Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

砂漠のバラ

 デザートローズ(Desert Rose、砂漠のバラ)、それはサンドローズとも呼ばれ、ある種の化合物が自然現象でバラのような形状の結晶に成長した石である。砂漠で見つかることが多いことから、その名が付けられた。本来この石を構成する結晶は透明で滑らかなものなのだが、結晶の成長時に表面に砂を巻き込むため、汚れた砂色と荒れた表面を持つものがほとんどである。

「ラピュータがデザートローズに話しています。ターゲットを補足しました。6つです」早期警戒管制機からの一報が入った。
「デザートローズは了解しました。データをリンクしてください」あたしがリーダーだから応答しなくちゃならない。
「データをリンクしました。認識できますか?」ラピュータが確認する。もちろんリーダーに対してだ。
「ありがとう・・・デザートローズは認識しました」面倒くさいけどリーダーだから仕方がない。あたしが応答する。
「このターゲットに対するAAM使用の作戦はラピュータによって承認されました。成功と無事を祈っています」ラピュータから承認が出た。
「ラピュータによる作戦承認をデザートローズは確認しました」リーダーのあたしが答えた。
 一拍おいて僚機に声をかける「パンケーキ、いくよ」
「了解!」僚機が応答し、作戦は開始された。

 見えている範囲はすべてが砂漠だ。鉄分を多く含む赤茶けた大地が彼方まで拡がっている。大気中に水蒸気は乏しく、空には一辺の雲も無い。
 機体は亜音速で高度20000ftを飛行している。
 目の前のモニターには6つのターゲットが黄色に表示されている。あたしは機体をコントロールしてターゲットを正面に捕らえた。僚機もリーダーのあたしに続く。
「パンケーキ、ターゲットを3つずつに分けた。確認して」
「確認した。AAM1から3に割り付ける」
「こちらもAAM1から3に割付を完了した。ターゲットに変化は無い」
 相手もこちらもステルス機だ。だからお互いのレーダー機能をフルに使っても、お互いを認識することは出来ない。だがこちらには相手より高性能な早期警戒管制機が後方に控えている。そう、さっきデータをリンクさせたラピュータだ。こちらの技術の粋を尽くしたラピュータは、相手の警戒管制機より数段上の探知能力を持っている。この性能差が勝負の分かれ目だ。
「弾槽を開け」指令を発してあたしも弾槽を開く。
「弾槽を開いた」僚機も答えた。
「発射」あたしはトリガーを引く。
「発射」僚機は復唱した。
 6つの航跡が前方へと伸びていく。ターゲットの表示がすべて赤に変わった。6機のAAMがそれぞれのターゲットをロックオンしたのだ。相手はロックオンされて始めて攻撃されていることに気がついたはずだ。だが相手はまだこちらを認識できてはいまい。
 AAMの軌跡がターゲットに近づいていく。ターゲットは回避行動にはいる。きっとパニックに陥っているはずだ。なにしろ命がかかっているんだから。
 電子音が響くたびに、赤で表示されていたターゲットが点滅し、グレーに変化する。出来ればこのまま全弾命中してくれ。
 血で血を洗う接近戦はやはり面倒だ。NETを介するために生じるタイムラグにはA.Iが対応するが、やはり接近戦になったらNETを介さない相手の方が有利だ。
 できればこのまま何もしないで帰還したい。あたしは相手に接近しながら、モニターの中で繰り広げられる2次元画像を祈るような気持ちで見つめた。
 祈りは通じなかった。赤で表示されるターゲットのうち4つはグレーになり消滅したが、2つ残ったのだ。その頃にはあたしたちの機体も相手に探知できる距離まで接近してしまっている。
 きっと仲間を殺られて血が上っているのだろう。残った2機は一気に攻撃に転じた。
「しょうがない。パンケーキ。こうなったら楽しもう」あたしは覚悟をきめた。
「了解」パンケーキが短く返事をした。

 激しい空中戦になった。相手の腕はかなりいい。けどデザートローズとパンケーキをなめちゃぁいけない。なにしろエースが2人でコンビを組んでいるようなチームだ。数千nmi離れているために生じるタイムラグをものともせず、あたしたちは1機ずつを相手に戦った。
 相手のキャノピーを照準に収めたあたしは短くトリガーを引いた。相手のコックピットに弾が吸い込まれていき、キャノピーが赤く染まる。打ち方止め!相手はそのままの体制で、まるで何事もなかったように飛行を続ける。
 あたしは並んで飛びながらその様子を観察する。
 やがて相手はゆっくりと傾き始め、そのまま砂漠へと落ちていった。
「残酷だな」パンケーキが言った。冷たい声だ。こっちの様子を上から見ていたようだ。
「そう?一瞬で向こうに行けたと思うけど」
「そうかもしれない」
「そっちは?」
「そっちが楽しんでいるうちに片付けた」
 後方には一筋の黒い煙の帯が上空から下に向かって伸び、パラシュートが1つ浮かんでいた。

「聞こえていますか?デザートローズがラピュータに話しています。ターゲットはすべて消滅しました。こちらは2機とも問題ありません。作戦のコンプリートを確認してください」
「聞こえています。ラピュータがデザートローズに話しています。ラピュータはすべてのターゲットの消滅を確認しました。空域はクリアです。おめでとう。作戦はコンプリートされました」
「ありがとう。デザートローズは作戦コンプリートを了解しました」ホッとしながらあたしは返答した。
「ラピュータがデザートローズに話しています。デザートローズとパンケーキは帰還フレーズに入ってください」
「デザートローズは了解しました。帰還フレーズに入ります」あたしはオートパイロットのキーを押しながら指示をした。「パンケーキ、オートパイロットを帰還フレーズに」
「パンケーキ、了解」僚機が答えた。
 機体は帰還フレーズに入り、大きく方向を変えた。モニターに注意すべき輝点は表示されていない。あたしは僚機が付いてくるのを確認するとコックピットの中ですこし背中を伸ばした。
 帰還フレーズは退屈な時間だ。機体に搭載されているA.Iを使うまでもなくオートパイロットがすべてを自動で処理してくれるからあたしたちはほとんどすることがない。何かがあってもA.Iがまず受け取って処理をし、それからあたしたちの出番がやってくる。戦闘空域を出た後はなおさらやることは無くなり、2時間ほど退屈との戦いが続くのだ。
 あたしは飛ぶことが好きだし、空の上から下界を眺めるのも好きだから、興味津々で砂漠を眺めているうちになんとか退屈をやり過ごすことが出来る。僚機のパンケーキはどうだろう?奴はじっとしていることが苦手だから地獄の時間かもしれないな。まさかキャノピーを開けて外に出たりはしないだろうけど、ちゃんと規則どおりにやってくれないとリーダーのあたしの責任になる。
 あたしは3Dゴーグルを跳ね上げると「パンケーキ!」と声をかけ、隣に並ぶキャノピーに向かって手を振った。「もう少しだよ。我慢して」
 奴は3Dゴーグルを跳ね上げ、憮然とした表情でゆっくりと手を上げた。

 滑走路が見え始めた。砂漠のど真ん中にある乾湖の底に長大な何本もの滑走路が縦横に引かれている。管制と使用滑走路のやり取りをすませてからは、オートパイロットで進入する。着陸シークエンスではA.Iが補正をかける場面もあるが、おおむね自動的に着陸操作が行われ、やはりあたしたちに出番は無い。
 やがてメインギアが接地し、つづけてフロントギアが地面の感触を伝えてくる。スムーズな着陸だ。リバースがかかり急激に減速、方向が変わりラピッドタキシーウェイをタキシング。エプロンで地上係員が待つ所定の位置にピタリと停止。ここまですべて自動で行われる。エンジン停止。シャットダウン。モニターは終了処理のコマンドが長々と表示してからブラックアウトした。これで任務はすべて完了だ。3Dゴーグルを跳ね上げるとキャノピー越しにパンケーキのコックピットが見える。奴も終了処理を終えたようだ。2人同時にキャノピーを開けて外に出て、タラップを降りる。
 そこは50ft四方のホールのような空間だ。中央にさっきまで乗り込んでいたコックピットユニットが2基仲良く並んでいる。それは加速度を擬似的に体現させるためのたくさんの油圧シリンダーの上に乗せられていて、まるで遊園地の遊具のようにも見える。
「ごくろうさま」コマンダーが天井にある大きな窓から顔を覗かせた。
「どうも」あたしたちは手を軽く頭に添えた。
「ただちにブリーフィングだ。B7へ」
「了解」あたしたちはホールを出てブリーフィングルームへ急いだ。

 ブリーフィングと着替えを済ませると、予定通り定時になった。上手い具合に残業は無しだ。パンケーキは細かい花柄模様のワンピースにつばの広い帽子、あたしはパイナップルの大きなアクセントの入ったコットンのTシャツとブルージーンズだ。2人並んでスカイウォーカーセンターの長い廊下を歩いてゲートへ向かう。
「おつかれさま~」警備員に声をかけているうちに、顔認証が終了した。全身と肩から提げたバッグの中身もスキャンされたはずだ。「どうぞ」警備員がバーを上げてくれた。あたしとパンケーキは並んでゲートを出てエレベーターで地上へ上がった。
 エレベーターを降りた先は高層のオフィスビルのエントランスだ。
 大勢のビジネスマンが忙しげに行き来している。何機もあるエレベーターはひっきりなしに到着と出発を繰り返し、その度にたくさんの人を吐き出したり飲み込んだりしている。6機並んだエスカレーターも人の列が途絶えることは無い。
「さて、どうする?」あたしはエントランスの真ん中でパンケーキの方へ向き直って声をかけた。
「そうだな。まずビーチへ出よう。夕日を眺めたい気分だ」
「グッドアイデア!」あたしたちはドアボーイの見送りを受けながらエントランスを出た。
 辺りは高層ビル群が建ち並ぶオフィス街だ。
 広い歩道と6車線を備えた大通りの向こうは大型のショッピングセンターだ。到着した大型バスから大勢の観光客が溢れ出し、建物の中へ吸い込まれていく。
 あたしたちは階段を降りた先にあるバス停からバスに乗った。

 残念ながら西の水平線は厚い雲に覆われていた。
 弓なりに何キロも続く白い砂浜はまだ太陽の温もりを残している。
 大気は適度に暖かく、乾燥していて、椰子の木を緩やかに揺らす風も爽やかだ。少し先の波打ち際では両親に連れられた水着姿の子供たちが波と戯れている。甲高い歓声が響き、子ども達が跳ね上げる水しぶきが舞い上がる。
 太陽はまだ水平線の上にあるはずだが、姿を見ることはできない。
 あたしとパンケーキは船着場まで延びる防波堤のコンクリートに並んで腰をおろした。
 風がパンケーキの亜麻色の髪を揺らす。胸まで伸ばした髪は艶やかで、あたしの真っ黒なショートとの違いを際立たせる。
 肌は透き通るように白く、華奢で、あたしの小麦色で筋肉質のそれとはまったく別物だ。
 チームを組むことになって始めて紹介されたとき、その妖精のような容姿に驚いたことを憶えている。こんなのでトリガーが引けるのか?それにパンケーキ?舐めてるのか?
 だがそんな心配は杞憂だった。奴は本物の妖精のように、無慈悲にたくさんの命を奪っていった。
「ふう・・・」あたしがおもわず溜息をつくと、パンケーキの大きな青い目がこちらを向いた。あたしのこげ茶の釣りあがった目とは大違いだ。
「なんでもない。ちょっと疲れたのかな?」質問が来る前にあたしは答えた。
「フフ・・・ガラにもない事を」奴はあたしに横顔を見せた。美しい横顔だった。
 その時、太陽がわずかな雲の切れ間から顔を覗かせた。
 一瞬で世界は茜色に輝き始める。奇跡の瞬間だった。
 わずかな時間その輝きを維持した後、太陽は雲の向こうに姿を隠し、世界はまた一瞬にして姿を変える。
 今度は深い赤だった。どういう原理かは分からないが、太陽光線は雲の裏側から間接的に雲を照らし、特別に選ばれた波長の光だけを地上に届けた。その変化は息を飲むほどに美しかった。
「血の色だ。まるで私たちが今日殺った奴らの血の色だ」パンケーキが本来夕日がある位置を見つめながら、誰に言うともなく言った。
「綺麗な夕焼けじゃない」あたしはその意見に異をとなえた。
 そして同時に、奴に精神鑑定を受けさせる必要性を感じていた。否認判定を受ければ相棒を失う結果になるかもしれないが、奴を廃人にするわけにはいかない。殺伐とした戦場と平穏な日常を毎日行き来するような有り得ない生活を送ることや、敵を殺傷する瞬間を高精細モニターで鮮明に何度も見てしまうことが、UAVパイロットの精神にダメージを与えることは広く知られている。空中戦の申し子のようなパンケーキだって、大きな精神的ストレスを抱えているかもしれないのだ。貴重な資源を失うリスクを減らすために、あたしたちはわずかな変調でも報告を義務づけられている。
「今日さ・・・」パンケーキが言った。「ローズ、コックピットをピンポイントで撃ったよね」
「それがどうかした?」やっぱり見られていた。あたしは心の中で小さく舌打ちした。
「いや、コックピットじゃない。パイロットだけを狙ったよね?」
「そんなこと・・・」
「どうしてそんなことをした?」
「苦しめたくなかった」これは言い訳だ。機体を破壊すれば事は足りたし、そうすればパイロットは脱出する機会もあったのだ。だが、敵の貴重な資源を消耗させるという観点から見れば、これはこれで正しいやり方と言えるはずだ。
「短く撃ったよね?」パンケーキの追求は続く。
「無駄玉を使いたくなかった・・・」
「もてあそんでいたよね?」
「・・・」あたしは答えを控えた。実際にそうだったのかもしれない。
「最小限の弾数で確実に仕留めたんだ。ダダッ・・・てね」パンケーキは人差し指をあたしに向け「余裕綽々だった」と薄く笑う。
「何が言いたいの?」パンケーキはあたしに精神鑑定を受けさせようと考えているのだろうか?
「キャノピーが血で真っ赤に染まっていた」パンケーキは空を見上げた。
 辺りの赤みが一層強くなった。空全体が赤く染まっている。海面までもがそれを移し込んで赤黒くなった。
 あたしたちは長い間その様子を眺めながら無言で過ごした。
「ねえ、男を捕まえに行かない?」突然パンケーキが提案した。「前に行った最上階のバー、あそこで一杯やりながら男を物色しよう」
「いいよ。たまにはそういうことも必要だ。特にこんなことの後にはね」
 あたしたちは立ち上がった。
 まるでそれを待っていたかのように、空の色は急速に赤みを失ってグレーになり光度を落とした。
 夜を支配する神の時間が訪れたのだ。


2020.02.02  scriviamo!

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テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
 
 

Comments

 
執筆、お疲れさまでした。

おおお、これはまたサキさんらしい、クールなSF(カテはそれでいいかと)ですね。
現代の空戦を丹念に追っているのかな、と思いながら読み進めましたが、テクノロジーの進歩を見ると、すこし未来のお話のようですね。
ふむふむ、UAVによる空戦ですか。描写から推察すると、敵側はまだ実用化されていないようですね。あるいは、すでに双方実用化されていて、撃墜シーンもVRだったりする? という疑問も湧きましたが、たぶん前者だろうなと。
で、デザートローズの行為は、人道的な問題を棚上げすれば、残酷なようですがもっとも効果的な選択でもありますね。むしろパンケーキのやり方は、軍人としては甘いというか落第でしょうね。もっとも、記述から察すると、普段はパンケーキの方がクールに命を奪っているようですから、今回は気まぐれで助けただけとか?
いずれにせよ、自分たちだけは絶対に安全な場所にいて、一方的に相手の命を奪うという行為を繰り返すわけですから、命を奪っているという「実感」が摩耗すると、かなりヤバい精神状態になりそうです。ローズはパンケーキのことを心配していますが、メンタルチェックを受けるべきはローズの方かも。
ラストは、いわゆる「生の実感」のための遊びですね。バランスを取るためには、必要かも。
なんだか久しぶりに「スカイクロラ」を観たくなりました。
TOM-Fさん 
読んでいただいてありがとうございます。
このお話は近未来の出来事になると思います。でもそんなに先の話ではないと・・・SFですよね?これ。
そして仰るように敵側はまだ実用化されていないという設定にしています。ですから生身の人間が命がけで乗っています。こっちは無人機で遠隔操作なんですけどね。
ここの設定をはっきりと書かずに済ませたかったので、読んでくださる方に上手く伝わるか凄く不安でした。なんとか伝わったのなら嬉しいです。

パンケーキは優秀なパイロットですが、デザートローズが今回やったように人間だけを一撃で殺る、というような戦い方はしません。標的はあくまで敵機で、結果的に殺すことになるかもしれませんが、相手をただ単純に打ち落とすことだけを考えています。
パンケーキはデザートローズが人だけを狙う、そういうやり方をしかも余裕綽々で楽しむように実行していたのを目撃したんですね。
ですからあんな咎めるような言い方になったんです。
そうですね。精神鑑定を受けるべきはデザートローズかもしれません。
彼女たちはバランスをとるために出かけましたが、安息の時は訪れるのか・・・それは神のみぞ知る。というところでしょうか。

コメントありがとうございました。
 
今晩は。
近未来の空戦…無人航空機のことをUAVと呼ぶのですね。勉強になりました。
日常と戦場の格差。町を行き交う人はその生活を維持するために、
どれだけ犠牲が払われているのか、考えることは有るのだろうかと感じました。

また、サキさんが意図されたものとは異なるのかもしれませんが、
個人的にはパンケーキの行動には独善的な欺瞞を覚えました。
機体を壊されて脱出としても、下は広大な砂漠ですよね?
直ぐに救助されるとも思えませんし、暑さや乾きに苦しんで死ぬのがオチではないでしょうか。
また、ローズは一見ドライで残酷かもしれませんが、どれだけ現実味がなくても自分の職場と仕事、その必要性を理解しているからこそ、中途半端な仕事は出来ず、確実に敵を仕留めるのではないかなあ。
その点、パンケーキには結果への責任や想像が欠け、
返って無自覚な殺人に繋がっている気がします。
何方が精神鑑定を受けるべきかは、わからないですけどね。
ズレた感想でしたら申し訳ないです。
執筆お疲れ様でした。
 
こんばんは。

お得意のメカメカ記述に四苦八苦して前半を読み終えました。「scriviamo!」参加じゃなかったら、飛ばしていたな、きっと。

最初からやっていることの硬派ぶりと、実際の行動やコードネームがちぐはぐな感じにあれれ? という感じで、それから「仕事」の終わった後の行動にその傾向がどんどんと伸びてゆき、さすがサキさんワールド全開だなあ、と感心して後半読み終わりました。

二人ともエース、二人とも可愛くておしゃれな女の子、でも、この手の職業を選んでいる時点で、かっこよかったり、可愛かったりだけではいられない宿命を背負っているのでしょうね。

おしゃれをしても、お酒を飲んでも、男を捕まえても、結局、自分の中に淀む何かからは逃れられない、そんな印象が強く残りました。

さて、お返しに困りますが、まあ、私だからメカメカを絶対書かない(書けない)ことは、わかりますよね?

志士朗さん 
UAV・・・サキもwikiで調べました。実はよくわかってなかったんです。

彼女たちはリゾートアイランド(実は軍事拠点)にあるオフィスビルに出勤してゲーム感覚で戦闘を行います。でもこれは遠く離れてはいますが、現実に起きている戦争なんですね。相手はまだ有人機ですから落とせは死んでしまいます。
こんな職業についていれば精神のバランスを崩すことがあってもおかしくないと考え、この2人とこの物語を作り出しました。

デザートローズはこれまでエースとして活躍してきましたが、通常の撃墜だけでは飽き足らず、いたぶるように相手を落とすようになってきています。
パンケーキはまだ経験が浅いため、シューティングゲームのような感覚で行動していたのですが、デザートローズのやり方を見て、この仕事に疑問を感じ始めています・・・そんな設定でした。
どちらも精神鑑定が必要なようです。
敵方もUAVを開発し、UAV同士の戦いになったとき、精神的な負担は軽減され、本当にゲーム感覚の戦闘が行われるのかもしれませんが、戦争ってなんだろう?なんだかわからなくなってきています。
でも、結果的にたくさんの人が亡くなるという事態は避けられないのでしょうね。

コメントありがとうございました。
夕さん 
わ~読み飛ばすなんて!冷たいことを言わないでください。
四苦八苦させてしまってすみません。

実は、そうなるだろうことは分かっていたのですが、あえて硬派にメッカメカに、そしてサキワールドを全開にしてあるのです。「scriviamo!」参加作品なら夕さん、読み飛ばすわけにはいかないでしょう(サキは意地悪です)?
メカメカを絶対書かない(書けない)と仰っていますが、茶化すかたちでもいいので雰囲気だけでも盛り込んでいただければ嬉しいなぁ!(サキは夕さんがSFを書いておられるのを知っていますよ)

まるでシューティングゲームの感覚で戦争をする。こんな時代が始まっています。
戦争ですからやはり人を殺すことになるのですが、ゲーム感覚で本当に人を殺すとき、いったい人間にどんな感覚が生まれるのでしょう?
平和な地域に住んで家庭を持ち、自宅から電車やバスで通勤して、モニターを覗きながらジョイスティックとボタン操作で人を殺す。そして勤務を終え妻(あるいは夫)や子供の待つ家庭へ帰り普通の生活に戻る。
こんな生活を続けて実際に精神を病んでしまう事例が発生していることは理解できます。
そういうリスクを避けるためにA.Iを利用したり・・・。
いったい戦争はどうなってしまうのでしょう?
人間はどこまで変化しなければならないのでしょう?
怖くなってきました。

コメントありがとうございました。
コメント遅くなりました~ 
手術もロボットで、危険区域からの人命救助もロボットで、そういう使い方はまだ良いとして、戦争となってくるとなんかやっぱり殺伐としていますね。全然たとえが卑近だけれど、この度、チリテレくん(うちの車)の買い換えをしまして、この9年ほどの間に車の機能がこんなになったのかと驚きました。まぁ、自動追従装置・自動駐停車装置くらいでビビっているうちはまだ私も可愛いものですが(ハンドルから手を離すなんて!)、ナイトライダーの登場もそう遠い未来ではないかもしれませんね。

夕さんと同じくメカメカ記述はぼや~っと読んでいた私ですが、デザートローズの攻撃のシーンでは目が覚めました(いや、寝ながら読んでいた訳ではありませんが^^;)。ううん。予告編しか見てないけれど確か『アメリカンスナイパー』という映画で、良き夫・良き父親である自分と冷淡に敵を狙撃する自分とのジレンマに苦しむ系の話が書かれていますが、それでもまだ戦地に自分も身を危険にさらして存在するのと、自分は安全域にいるのとでは同じ精神の病み方でも、違ってくるのかなぁと思いました。罪悪感を持たなくなるかも知れない、というそっちの恐ろしさですよね。
どんな時代になっても、結局、戦争で苦しむのは、職業的に参加する人よりも、その戦地となった場所に住む、もしくはそこを追われる一般の人々なのかも知れませんね。
『砂漠のバラ』、使って頂いてありがとうございました(*^_^*)
彩洋さん 
彩洋さん、超お忙しそうなのにこんなところに書き込んで大丈夫ですか?
とにかく状況が落ち着くことを願っています。

さて、まだまだ乗り続けるようなことを仰っていたのに車を買い替えられたのですね。
運転支援システムや自動運転がサキのウチの車に付くことは今のところ無さそうですが、先の運動神経が少々鈍くなっている傾向が認められますので、いずれはこれらのシステムの支援を受けなければいけないのでしょう。それくらい自動車社会は進んできていますね。“ナイトライダーもどき”ぐらいならもう存在しているようですョ。

そしてそんな技術がもっとも金をかけて開発されているのが武器の世界だと思うんです。
この物語の世界ではまだ遠隔で人間が操縦していますが、将来的には全くの無人兵器なんてものが出てくるのでしょう。
自動機械と自動機械の戦い、こうなると兵士は死ににくくなりますが、巻き込まれて死ぬのは一般人ばかり・・・?戦争っていったい何?という状態になってきますよね。
あ、何も殺し合えと言っている訳ではありません。こんなもの、無くなってしまうのが一番です。

国家と国家がシュミレーションで戦争をする(これなら誰も死なない)なんてことも有り得るのでしょうか?でも、結果を誰も納得しないでしょう。

この物語に登場するドローンパイロットは安全なところからゲーム感覚で本当に人を殺してしまう職業です。
こんな遠隔戦闘の矛盾のようなものと、平穏と殺戮の往復、人間の精神が抱える大きなギャップ、サキの筆力では無理だとは思いましたが、少しだけその辺のところを触ってみました。

お忙しい中、コメントありがとうございました。
 
サキさん、遅くなってごめんなさい。
この参加作品は、サキさんらしさ全開のクールなSFタッチになっていますね。
私も夕さんと同じく、メカにはとても弱くて、状況を把握するのに四苦八苦でしたが、表現の仕方などはとても参考になって、有難いです。
車の運転や、バイクなどが登場する作品は特に、なにか盗みたくてたまりませんw
ああ、でも、戦闘機は……きっと書くことはないと思いますが><

登場人物の名前が今回もユニークですよね。デザートローズはとても洒落ていますが、パンケーキは可愛くて、ちょっとお腹がすきました。
この戦いの発端や背景が分からないので、悲壮感や善悪の感情が排除されているので、まるで戦闘ゲームの中にいるようなイメージを持ちました。
まさにこの2人も、命あるものと戦っているというよりも、シューティングゲームを楽しむ感覚になっているのでしょうね。
これはもしかしたら、本当に近未来の戦争の形になるのかも、と、寒気のようなものも感じました。
一見冷血にも思える彼女たちは,戦闘を離れた時、一体どんな素顔を見せるのか、この後の事もちょっと興味が沸きました。
普通の男じゃ、彼女たちは燃えないんだろうな……。なんて。
limeさん 
limeさん、お忙しい中読んでいただいてありがとうございます。
とても嬉しいです。
はい、もちろん「scriviamo!」参加作品ですから、夕さんが読んでくださることはわかっていますので、読みにくさなんて気にしないでサキワールド全開で書いています。
ですから読んでくださる方の四苦八苦にはほとんど配慮していません。
ですから、ほんとうにすみません。
サキの意地悪さがそうさせているのですが、夕さんは事も無げに短時間でお返しを書いてくださいました。ほんと、凄いなぁ。

登場人物の名前はコードネームなので比較的自由がききます。いつものように思いつきです。デザートローズはいずれ使おうとキープしてあったのですが、パンケーキはデザートローズにマッチしない物ということで名付けています。
夕さんの作風には全く合いそうも無い作品、と言うコンセプトの掌編ということで書いていますので、この戦いの発端や背景に触れる余裕は無かったのですが、この物語まではいかないまでも遠隔操作による戦闘は今この瞬間にも行われている可能性はあります。未来の物では無く、すでに現実になっているんです。実際に精神を病んでしまう事例も発生しているようです。
人間って怖ろしいですね。

あ、彼女達はやはり普通の男じゃ燃えません。
結局、お眼鏡にかなう男は見つからなかったかも。
ブツブツ不平を言いながらアパートへ引き上げているかもしれません。

コメントありがとうございました。

 
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