Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

「聲の形」を見ました。

「聲の形」を見ました。
 きちんとまとまったレビューはTOM-Fさんのところにありますのでそちらで読んでいただくとして、ここにはサキの感想を思いつくまま書いておこうと思います。

 ずっと気になっていた作品です。
 簡単に言うと、生まれつき耳が聞こえない障がいを持つ少女と、小学校で同じクラスになった少年少女たちとの交流を描いた作品です。
 ついにDVDが手に入ったので、ワクワクしながら鑑賞したのですが・・・。

 動画のクオリティーもを高く、背景も美しく、そして繊細に描かれていて、全体的に素晴らしい作品でした。
 でも見ていてまず、この作品は映画館で見るべきだったのかも、そう思いました。
 お金を払って、真っ暗な中で席に座って、ちゃんと逃げられないようにして、覚悟を決めて・・・です。
 サキは自分のPCで孤独に見たのですが、途中で何度も中断してしまいました。
 そして暫く気分転換して、またチャレンジするのですが、「ああ、だめだ」とまた中断してしまいます。
 登場人物たちのエゴイズムに、サキは食傷気味になってしまったんですね。
 生まれつき耳が聞こえないということがどういうことなのか、とてもリアルに描かれていると思いますし、彼女が置かれている環境がどれだけ彼女に負担をかけているのか、想像するだけで胸が痛いですし、彼女と交流する周りの子供たちの反応にも理解できる部分が多分にあって、見ているこっちが押しつぶされそうです。担任の先生の存在感がほとんど無いというのも怖いです。
 たぶん想像ですけれど、人間って、子供たちって、普通にこういうふうな動きをするんだろうと思います。それをきちんと描いている。ただそれだけなんですが、どうにもサキには耐えられない。
 彼等、彼女らの行動を自分に重ねあわせて気分が悪くなってしまうんしょう。
 それだけ人間の内面が描けているってことなのかなぁ。さすがに賞を取るだけの作品ですね。見事です。
 映画館で見ていたらこれに耐えざるを得ないから、時間の流れと共に後半へ進んでいけるんですが、プレイボタンが手元にあると、どうしても再生を停止してしまうんですね。
 でもどうしても結末が見たい。サキは何回かのインターバルを経て、ようやく主人公たちの小学校時代を終えて、高校時代にたどり着いたのです。

 でも今度は主人公の将也にイライラしっぱなしです。
 こういう性格の子、確かに存在すると思います。しかも結構大勢。あ、これも自分に重ねて、よけいにイライラしてる?
 そしてこれがまた丁寧に描かれていて、物語性を感じさせない。これ?ドキュメンタリーだったっけ?
 主人公にかかわる人物たちも主人公に負けないくらい自己を主張するし、なかなか大変です。ただ、彼らが成長している分内面を想像しやすくなっていて、前半のような気分の悪いシーンは少なくなります。
 とても興味深いキャラクターも登場し、物語としての面白味も増します。
 そしてヒロインの硝子の思わぬ行動で物語は大きく展開を変え、一気に感動のラストシーンへ・・・。
 と行きたいところですが。将也と硝子、ここまで運命的に惹かれあっているなら、ここまで来たら抱き合えよ!サキは作者の思いや意図を無視してそんなふうに感じてしまったのでした。
 せっかくここまで耐えに耐えてきた視聴者にはやはりご褒美が欲しいです。
 この2人のその後については、視聴者の皆さんの想像にお任せします。だいたいわかるでしょ?・・・的な終わり方では生殺し状態でちょっと欲求不満です。
 インパクトのある問題作でした。

2017.07.27
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Comments

 
お、ご覧になりましたか。

ちょっときつかったでしょう、あれ。
かく言う私も、何度か視聴を止めそうになりましたからね。むしろ映画館だと、ダメージがもっと大きかったかも、です(笑)

私はどちらかというと、高校時代編(?)の方がきつかったですね。
将也にいらついたのは、私も同じです。なんだろう、性格の悪い子じゃないとは思うんですけどね。なんか虫がいいというか、身勝手というか……。

この映画、何回も観ようとは思いませんけど、観てよかったとは思いますね、はい。
TOM-Fさん 
そうですね~。
きつさはちょっとどころではなかったです。
何回も「あ~だめ!」って再生を止めてしまいましたからね。
酷いものです。
でも、サキの場合は映画館で見ている方が正解と思いました。
お金を払ってますからね、途中で席を離れるっていう選択肢は無いです。

TOM-Fさんは後半の方がきつかったですか?
サキは少年期の訳のわからない反応の方が怖かったです。
未熟な感情がそのまま噴出して、とても受け止められませんでした。

アハハ、同意見です。
何回というか、通してもう一度・・・って思わないですね。
部分的には見るかもしれませんが。

コメントありがとうございました。
 
わかりすぎるほどよくわかります。

「共感性羞恥」みたいなもんで、作中の人物に作り手の想定よりも過剰に反応してしまうんですよね。作中でロクでもないことがことが起きると、作り手の想定よりも過剰に「見ていられなく」なってしまう……。

自分は最近の邦画やドラマでこれが強く出てきてしまいます。

持て余しつつウン十年、今は「プリキュア」に逃避することで何とか抑えることができるようになりました。

でもたぶんこの作品は、辛すぎるのでまず、自分からは見ないと思います……。
ポール・ブリッツさん 
あぁ、なるほど!
共感性羞恥・・・って、なんとなくわかるような・・・。
サキは作り手の想定より、かなり激しく反応してしまったんですね。
本当に「あ~駄目」って感じで再生をストップしてしまいましたからね。
でもサキはどこに逃避すれば良いんでしょう。
こういう作品、けっこうたくさんありそうです。

コメントありがとうございました。
 
苦手そうな作品は、私はDVDでは観ないでしょうね。
止めて、更にそこから再生するのが嫌になると思うんです。
だから初めから買わないし、借りたりもしないように思います。
辛くても最後まで観たサキさんは偉いと思いますよ。
伝えたいことを痛感させるという意味では、とても良い作品なのでしょうね。

さて、今日は先さんのお誕生日ですよね。
健康で、素晴らしい事がたくさんある一年になるようお祈りします。
ママさん、サキさんと楽しい一日をお過ごしください。
夕さん 
またやっちゃった!
先の誕生日って忘れちゃうんですよね。
夕さんにお祝いをいただいて思い出すなんて失格です。
でもね、本人に祝ってもらおうって言う気持ちが無いので、うっかり過ぎちゃうんですよね。
ママさんに言われて昼過ぎから小パーティーの準備中です。

そして夕さん、たしか先の誕生日の前日のお生まれでしたよね。
忘れてた~!!!こちらもまたまたやっちゃったですよ。ごめんなさい!!!
遅くなってしまいましたがお祝いを申し上げます。
そして先とママさんからもお祝いを申し上げるとのことです。

お誕生日おめでとうございます。
素敵な物語が生まれる1年でありますように。
え?半世紀?まさか・・・。


「僕だけがいない街」はDVDで見ても全く問題ないんです。
どうしてなんでしょう?

 
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