Debris circus

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頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

「ツィー」と「ワタリ」について

「読者を混乱させてどうする!」
 お叱りの声が聞こえてきそうです。先にも同じようなことを言われました。
 その通りだと思います。
 少し前にUPした「ツィー Tsih」は、サキの初めてのファンタジー「フォーマルハウト」の第3話に当たるお話ですが、前話から2年以上もブランクがありますのでなんの断りも無くUPしたらダメですよね。
 というわけで、おおまかな構成と登場人物の紹介、そしてどうしてこんなことになったのかの顛末です。そしてもちろん物語の宣伝も兼ねています。

 この物語の世界で“人”と呼ばれている生き物には3種類あります。
 まず“神族”、そしてそれに対抗する勢力“魔族”です。この2つの種族はイノセントと呼ばれ、イノセンティアに住んでいますが、4千年の長きにわたって争っています。
 さらにもう1つ、それが“人間”(ギルティ)です。彼らは人間界(ギルティア)に住んでいます。
 イノセントは人間に比べてとても生命力が強くて丈夫です。また特殊な能力を持っている事が多いので人間を見下している事が多いです。
 イノセンティアと人間界(ギルティア)の間には“結界”と呼ばれる広大な空間があって、普通は行き来できませんが、時々サーベイヤーと呼ばれる人間が、人間界からこの空間を越えてイノセンティアに送り込まれてきます。その目的は今のところ謎です。
 主人公のフォーマルハウトは人間界からサーベイヤーとしてイノセンティアに送り込まれ、魔族や神族に様々な影響を与えながら物語が進んでいきます。

 続いて登場人物です。今のところこれだけしか登場していません。

●フォーマルハウト:人間。この物語の主人公。この世界の年齢に換算すると20代前半の女性。人間界からやって来たサーベイヤーで、生まれ落ちてすぐ人間界を旅立ち、長い時間をかけて結界を越えてきた。愛称はファム。人間だがイノセントに近い、あるいはそれを凌駕する能力を持っている。

●ブースター:フォーマルハウトが乗っている動物。有袋類なのでお腹の袋の中に入って眠ることもできる。生まれたばかりのフォーマルハウトは、この袋に入れられて人間界を旅立ち、ブースターの乳で育った。イノセンティアの動物とのハイブリッドなので知能は高く言葉を話すこともできる。フォーマルハウトの教育係も務める。

●シャウラ:魔族。20代前半の男性。神族の狙撃を生業としているレサト一族の若きホープだった。偶然フォーマルハウトと戦闘になり破れた。意識を失った状態でフォーマルハウトと一晩過ごしたため、人間との性的関係を疑われ部族を追放になった。フォーマルハウトを処理しない限り部族には戻れない。今(第3話では)はフォーマルハウトを探して放浪中。

●親方:魔族。レサトの親方衆の1人。シャウラたち狙撃手の1部隊を束ねている。親代わりでもある。

●アルドラ:魔族。20代前半の女性。シャウラの婚約者だったが、シャウラが追放されたため婚約は解消されている。親方の1人娘。長い髪を持つ超美人。

●スハイル:シャウラが乗っているサドルという動物。村を出ていくとき、親方から贈られた。村一番のサドルで足が速く頭もよい。

●ツィー:神族。奴隷として売られていた。12歳。神族らしく金色に輝く髪、白い肌、青い瞳を持つ美しい少女。

●宿の女主人:たぶん魔族。シャウラが止まった宿の主人。肝っ玉母さん風。

●ワタリ:たぶん魔族。全身黒づくめの呪術師。老女だがまだまだ若い者には負けない。

まだ4話しかありませんので、よろしければ読んでみてください。

フォーマルハウト
フォーマルハウト2「アルドラ」
ツィー Tsih
ワタリ Watari


 でもこの作品「ツィー Tsih」実は、初めSSとして単独で読んで完結するように発想された全く別の作品だったんです。
 奴隷の少女が自分で自分の自由を手にするにはこうするしかなかった・・・そんなお話でした。
 ところが舞台設定を書き込んでいるうちに、その舞台が「フォーマルハウト」の舞台と見事に重なることに思い至ったのです。
 それならば、ということで主人公をシャウラに変更して書いてみると、実に上手に変換できます。調子に乗って書いていったのですが、問題が出てきました。「フォーマルハウト」の第2話「アルドラ」のUPからもうすでに2年以上が経過しています。その間更新はもちろんありませんし、誰かが読んでくださっている気配もありません。こんな作品の続きを発表してしまっても誰も読んでくださらないんじゃぁ、と心配になってきました。
 そこで、サキがひねり出したのが、このお話はもともと単独で読むことのできるSSとして書かれている、という屁理屈です。
 最初はタイトルに「フォーマルハウト」の名を冠していたのですが、それを外してしまったのです。そしていかにもSSですよ~という態で何気なくUPしてみたのです。(さすがにカテゴリーは「フォーマルハウト」にしておきましたが)
 案の定、読んでくださった方は混乱されたようです。この作品、SSとしても舌っ足らずの不良品だったんですね。カテゴリーで気が付かれたのか、わざわざ1話から読み返してくださる方もいらっしゃって、ほんとすみません。恐縮しています。ごめんなさい。
 そしてこの作品、サキとしても消化不良だったんです。
少女が死んでしまうのはまぁよくある事でしょうがないのでしょう。でもサキの書き方では「なぜ?」がたくさん残ってしったのです。そして「なぜ?」の部分を書こうにも少女は死んでしまっていますから、なんと!書けないんですよ。
 それに物語はシャウラをメインに進んでいく必要がありますから、少女は置いてけぼりです。そんな馬鹿な!ですよね。「ツィー Tsih」というタイトルだって少女の名前から取っているのに、少女は名前を明かさないまま逝ってしまったし・・・。
 消化不良!まさにそんな状態になってしまいました。

 でも、そこに救いの神が現れたのです。“旅の道連れが増えるのかと思ったら、・・・せめて命を取り留めてくれればいいけれど”という八少女夕さんのコメントです。そう、このお話はファンタジーなんだ。そしてこの少女は神族なんだ。「フォーマルハウト」の設定では神族と魔族は人間よりずっと生命力が強いんですよ。だから生き返ってもいいとしよう。そうすれば「なぜ?」を少女自身に語らせることもできるし、名前の件もクリアーできる。そして夕さんのコメントにあった“旅の道連れ”も出来上がりっと・・・。さて、どうやって生き返らせようか?
 
 ご都合主義のサキはこのアイデアでルンルンになって、第4話「ワタリ」を書き上げたのです。少女の復活には、ポール・ブリッツさんの「荒野のウィッチ・ドクター」からヒントをいただきました。このお話、ポールさんとこの壮大なファンタジーなのですが、テマとアトの凸凹コンビ、とっても面白いです。
 そしてこの機会に書いておきますが、サキの悪い癖がでています。また後から「ワタリ」を書き直しているのです。
「ワタリ」にはワタリばーさんが蟲の卵を採取するシーンがあったのですが、これを取りやめました。ムカゴが傷を喰って繁殖するという設定は変えていませんから、卵は後程の登場となります。この方が面白いと判断しました。TOM-Fさんへのコメ返に矛盾が出ていますが大目に見てください。
 あ~あ、ほんとうにすみません。こんなにいい加減で。
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テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

Comments

そうだったのですね 
こんばんは。

なんと、はじめはあのまま死んじゃう予定だったのですね。
「ワタリ」がとっても早く発表されたので、二つとも書き上がっていたお話だと思っていました。そうか、ツィーには命の恩人として憶えていてもらわなきゃ(死なせてくれなかったと恨まれたりして)

という冗談はさておき、こうやって裏話を伺うと、「なるほどなあ」と思います。視点がシャウラからだと、名前も理由も告げずに速攻で死んでしまった人の謎を後から知るのは難しいですよね。ましてやこの死がメインの謎ならいいですけれど、ただの通過点だったら本当にツィーの件は置いてきぼりですものね。

瓢箪から駒で新しい展開になってサキさんが喜んでおられるなら何より。アルドラからしたら「余計なことをして!」だったりして。
そうだったのね 
あら。本当は死んじゃうはずだったのか。それが夕さんの言葉で復活。あぁこれ、よくあります。私も「このキャラは死んじゃう」と思っていたのに、読んでくれた方の一言で復活したりして。有名なのはホームズですよね。ホームズを書くのに疲れ果てた?コナン・ドイルがホームズを死なせちゃったら、作者のお母さんが激悲しんだので復活……作者って弱い生き物ですね^^; でもこれで命拾いしたキャラも多いんだろうな。

舞台裏を解説いただいて、そしてキャラたちを並べていただいたので、なるほど全体が繋がりました。
卵が孵って何が起こるのかも楽しみ。書きながら面白そうな展開を探していくっての、嫌いじゃないですし、読者は混乱することはあっても、結構その混乱を楽しんじゃってますから、ご心配なく! サキさんらしく、前に進めていってくださいね(^^)←その方が面白いから、と思っている大海でした。
夕さん 
はい、ツィーにはよ~く言い聞かせておきます。
なんといっても夕さんのコメントがなければ、今頃死んでいましたからね。
でも、天国に行けなかったことを悔やむことはないと思います。ツィーは楽しみを先送りにして、この世を楽しむことにしたようですから。そんな雰囲気が次のお話しで書ければいいなと思っています。
すでに少しだけですがアイデアがありますので、近いうちに発表できるかも・・・というところです(あ、書く書く詐欺かもしれませんが)

でも何とかツィーが復活できて、色々な「なぜ?」も展開できてやれやれです。まだ残っている「なぜ?」は次話以降ですこしづつ解決していきますのでお楽しみに。

アルドラはこの話を聞いたらどう思うでしょうね。今頃は吹っ切れているのかもしれませんが。

コメントありがとうございました。
彩洋さん 
あ、なるほど、ホームズもそうだったんですね。ホームズとツィーを並べて比べるなんて事は恐れ多くてとても出来ませんが、キャラクターを作った者同士、気持ちがほんのちょっと繋がったような気がしています。
このお話、SSとして単独で書き上げたのなら、絶対ツィーは死んでいたはずです。そうしないと話として成立しなかったと思います。タイトルもヒロインの名前にはならなかったでしょうし、動機も不可解なままでもよかったと思いますから。
このお話がふとした思いつきからシリーズの一編になり、前後の繋がりを意識し、その時初めてヒロインが本物のキャラクターとして生き始めてしまったのです。
こうなったらもう止まりません。上手くいくかどうかはわかりませんが、とりあえず前に進めていこうと思っています。

コメントありがとうございました。
こんにちは 
そっかあ、いきなり知らないお話が始まったので、何かメッセージを読み飛ばしていたのかと思っていました。
改めて考えたら、サキさんに出会ったのはわりと最近で、まだ読んでいない作品がたくさんあったのですよね。
このところ自分自身もちょっと更新が滞り気味で、なかなかお邪魔できていないんですが、過去のリンクをたどって、時間が出来たらまた読んでみたいと思います^^
limeさん 
すみません。limeさんも混乱されてましたか?
この記事で少しは混乱が治まったでしょうか。もともとSSだったんだから単独で読んでいただいても大丈夫だろう・・・なんて甘い考えで不完全な作品をUPしてしまいました。反省しています。
こちらこそlimeさんの作品で読んでいないものがたくさんあります。
読むのが遅いので、最新作を追いかけるだけになってしまっています。
でも読むのならきちんと読みたいですからね。お許しください。

この作品、まだ4話しかないので比較的短時間で追いつけます。読んでいただけるなら嬉しいです。
コメントありがとうございました。
ふむふむ 
おお、興味深い裏話ですね。
ツィーは、死んじゃって終わりだったんですね。
続編がすぐに出てきて、その内容が王道というか、先に続きそうな展開だったので、もとからそういう設定だったんだなと私も思いましたが。うん、意外でした。
でも、結果として、ツィーはこれからが気にかかるキャラとして、しっかりキャラ立ちができたように感じます。
本編のコメントにも書きましたが、シャウラをめぐるフォーマルハウトやアルドラとの関係も、面白そうだし。
先を続けていただけるとのことなので、楽しみにお待ちします。
TOM-Fさん 
はい、SSとして単独で書いていたときは確かにそういう設定でした。
ツィーという名前すら無かったのです。
このお話をフォーマルハウトの第3話として作り直したとき、全く新しい展開が始まったのです。
ツィーのキャラが立ち上がったんですね。そして今、ツィーは作者の意思をほとんど無視しながら、勝手にストーリーを進め始めています。
たまたま今は進んでいますが、また停滞することもありそうです。そんな時は他のお話しの創作に逃げるかもしれません。気長にお付き合い頂けると嬉しいです。
フォーマルハウトはさておき、アルドラはどんな心境なんでしょうね。
ツィーは?でも彼女はまだ子供ですからね。(競りでは大人だって言ってましたけど)

コメントありがとうございました。

 
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