Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

【もの書きブログテーマ】設定のこだわり

 夕さんが小説の設定の話を書いておられましたので、もらってきました。もともとはlimeさんが書いておられた「もの書きブログテーマ」バトンからの流れになるんですが、最近記事も書いていないし、乗っかってみようと思います。なかなか上手に考えがまとまりませんが、お付き合いいただけたら嬉しいです。自分のことを書いてしまったら、皆様のバトンにも顔を出そうかなと思っています。

 さて、夕さんからいただいたバトンは、「どんな設定にこだわるのか」という話です。
 サキの作品は先との共著だということは常々申し上げてきていますが、基本的な設定はすべてサキが決めています。もちろんアイデアをもらう事はありますが、あくまでサキのアイデアに対して付け足したり引いたり変更を加えたりするものですので、あくまでベースはサキの設定ということになります。
 サキは現実世界を舞台として書くこともありますが、仮想世界を舞台とした作品が多いです。そして、どちらかというと仮想世界の方が書いていて楽しいかな、と感じています。
 仮想世界の利点は、やはりその自由さでしょう。何も知らなくても仮想世界だというだけで細かい部分まで描写できてしまったりします。現実世界では物語の細かい舞台(背景・大道具・小道具)を描写しようとすると、やはりそこへ行って見るということが最低限必要だと思うんです。
 この点ではポルトを舞台とした絵夢シリーズでは苦労しました。なにしろ行ったことが無いんですから。実際に何回も滞在されている夕さんのご協力をいただいたり、ストリートビューで走り回ったり・・・。
 サキは舞台の大道具や小道具の配置に納得がいかないと書けないんですよ。この乗換駅の通路はどうなっているんだろう?この位置に座ると景色がどのように見えるだろう?この角を曲がると路地は上り坂になるんだろうか?それとも階段?果ては、ここに座ったら天井からの光が降り注ぐだろうか?とか・・・考え出したらきりがありません。それはストーリーの展開にまで影響を及ぼします。
 この角の向こうがどうなっているかわからないからこのシーンは没、とか、店の中の画像が無いし、どこにあるのかもわからないから、店内シーンは没、そしてこのお菓子はもう買ってあることにしてしまおうとか、色々と影響が出ます。
 コトリシリーズ(現実世界版)や絵夢シリーズの国内で展開する部分が阪神間が舞台なのは、知識が豊富にあるからにほかなりません(先がカメラを持って取材に行ったこともあります)。またバルセロナや香港が舞台の作品は、そこへ行ったことのある人物(先やリアルコハクですね)が身近にいて、サキが質問攻めにできるからまだ書けているんですね。ポルトは周りにも行ったことのある人が1人もいなかったんですよ。
 メカに関しても同じ事です。サキは乗り物が大好きですが、特に詳しいわけではありません。でもやっぱりこだわるんですよ。主人公を引き立て、世界感にリアリティーを与えてくれますから。エンジンはこの形式を使おうとか、スタイルはこれをモデルにしようとか、アイデアは出てきますが、詳しくないのでここで先の知識と感性が役に立つのです。メカニックな小道具や大道具は、2人のこだわりが合わさって登場しているのです。
 さらに現実世界に存在する様々な仕組み(大きな物から小さな物までありますが)を理解し、ミスの無いように物語に取り込むことはもっと難しいです。仮想世界ではその部分をある程度自分で設定できるという強みがあります。仮想世界でも現実世界にある同じような仕組みをある程度勉強し研究しますが、細かい部分は新たに設定を組み立ててクリアすることができますからね。

 ということで、サキが設定にこだわる部分はそこ(世界感)なんですね。
 こだわりが過ぎてウザくなっている事もあると思ってはいるのですが、やっぱりやめられません。
 サキはリアルな舞台装置を3次元構成で頭の中に描いて、そこにキャラクターを置き、行動させながら物語を展開します。キャラクターを俯瞰で見下ろしたり、時には入り込んで、辺りの風景や環境を自分の感覚で疑似的に捉えながら、自分がそこで生活しているように過ごすのです。それは現実世界でも仮想世界でも同じです。ですから構成が自由自在にできる仮想世界の方が自分の思い通りに展開できて楽しいのだと思います。
 でもね、一から全てを自分で考え出すというのはそれはそれなりに時間がかかりますし大変です。そして矛盾を生じさせないようにするのは難しいです。でもでも、それはそれで楽しかったりするんですよね。あーでもない、こーでもないと考えを巡らせるのは、苦しさもありますが楽しいことなのです。
 なんといっても、サキのお気に入りの主人公の人生を送らせることのできる空間なのですから。そう考えれば、サキが最もこだわっているのは物語の主人公なのかもしれないですね。
 よく分からない話になってしまいました。長々とお付き合いいただいてありがとうございました。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

Comments

そうそう 
こんばんは。

サキさんの世界観は、本当に三次元で展開していますよね。
描写の一つひとつが丁寧で、とても大切にされているのもわかります。それに加えて、カメラが動き回るように、見ている地点が動くのも感じられます。
これ、みんな、サキさんがこだわって時間をかけて用意なさっていらっしゃるからなのですよね。

サキさんが、乗り物に特に詳しくないと書かれているのは、意外でしたね。先さんのご協力があるんだろうなとは想像していましたが、たとえそれがなくても大丈夫なくらいお詳しいように感じられます。小説の描写もですけれど、コメントでも。うん、きっとただのご謙遜に違いない。

驚いたのは、先さんの協力体制です。サキさんのために取材に行ってくれたりもするんだ! いいなあ。プロの編集者並のサポートですね。ああ、我が家にも一人そういう方がいたらいいのに!

受け取っていただき、ありがとうございました!
 
ああ~、やっぱりサキさんは、舞台装置にこだわって、その舞台のある世界をちゃんと描き出そうとされてるんですね。
今までの情景描写をみていても、すごくそれが理解できます。
私が一番手を抜いている部分なので、本当にお恥ずかしい。
サキさんの作品は、だから隅々までクリアなんですよね。

そしてその上で、仮想世界を描かれるんですからきっと執筆までにはものすごく時間がかかるのでしょうね。
でも、一緒に悩んでくださる協力者が身近にいてくれて、それはうらやましいなあ。私も更新前に、誰かにチェックしてもらいたいです。
先さんみたいなミニ編集者さん・・・いないかなあ。
ふむふむ 
サキさんらしい、というのか、さすがサキさん、というのか、そんな風に感じながら拝読しました。そうそう、サキさんの拘りってのは書かれたものに強く表れているような気がします。架空世界にしても、現実世界にしても、その世界で体感する感覚みたいなものを大事にしておられるんだろうなぁと思いました。だから動きのある場面が生まれてくるんですよね。素敵だなぁと思っていつも拝読しています。
背景の描写に力を入れるというのは、ある意味、サキさんが一時期は絵が描けたら(漫画?)と思っておられたこととも関係しているのでしょうか。小説だと、極端な話、背景をほとんど書かなくても進められることがありますが、絵の場合はやはり描き始めたら背景がなかったら「ずんべらぼう」な印象になりますものね。
私が架空世界のことを書いていた時には、サキさんのようにはきちんと書いていたことはなかったと思います。というのか、ほとんどいい加減でした。でもすぐやめちゃったのは、架空世界の方が全てを自分で設定しなければならないのでより大変だ、これは私には向いていないわ、と思ったからです。大好きだったSF小説「DUNE 砂の惑星」を読んだ時に、これ以上の世界は作り出せないと思ったのもありました。果敢にそんな世界を作り出そうと頑張っている書き手さん・作り手さんは素晴らしいなぁと思います。
そして、夕さんもlimeさんも書いておられますが、先さんの存在は本当に大きいですよね。いい形での共同作業なんだな、と思いました。

現実の世界を知らなかったら書けないか、という点については、あれこれ思うことがありますが、これはまた今度……(^^) 何はともあれ、サキさんの拘り、これからもこだわり続けて欲しいなぁと思っています。
夕さん 
コメントありがとうございます。

サキは乗り物が大好きなんです。大ファンなんです。でもマニアやオタクではないと言うことですね。
こだわりはありますから、登場させる車種なんかは自分で決めます(時にはサキのだめ出しもありますが)。たしかにサキも少しは蘊蓄を持ってはいますが、物語に上手に組み込むにはサキの協力が必要です。やっぱりきちんと組み込みたいですからね。
でも、先自身もマニアではないと言っています。一生懸命書いてはいますが、おかしな部分もあると思います。専門家の方の目が恐いです。

先はとても協力的で、サキが出歩けないときは舞台設定をカメラで撮ってきてくれます。でもあまり遠くまで出張させるわけにもいかないので、その辺(京阪神くらい)で済ませています。あとはサキが写真を見ながら根掘り葉掘り訊いて展開させていくんですね。
先は撮影小旅行のつもりで出かけているようですが、写真は上手じゃありませんね。(余計なお世話だ!by先)
limeさん 
コメントありがとうございます。

はい。舞台装置にはこだわりますね。脳内世界をきちんと描き出そうと努力します。ちゃんと描けているかは、また別問題ですが・・・。
limeさんの作品を拝読していて、手を抜いているなんて思ったこともないですよ。きちんと描かれていると思います。要はバランスの問題なのかもしれませんね。書きゃ良いってもんじゃなさそうです。反省。

仮想世界を描くのは、現実世界を描くより時間がかかるかというと、そうでもありません。実は始めにサキの頭の中に存在する仮想世界は、主人公の回りの小さな空間が色付けされているだけなんです。全体の構想はありますがまだまだ未彩色でボヤッとグレーです。まずとりあえずそれだけでスタートして、徐々に色付けをされている空間が拡がっていくのです。そんなイメージですね。

先には感謝しています。
彩洋さん 
コメントありがとうございました。

サキの頭の中は時には空想ではち切れんばかりになっています。ですから本当はサキは頭の中に見えている風景をもっと書き込みたいのですが、読み返すと長くて重くてウザい(これいったい何語なんでしょうね?)んじゃないのかな?いつも気にしながら、少し削ったりしています。誉めてくださる方もいらっしゃるので大丈夫な範囲内に何とか収まっているのかな、とは思っていますが・・・。
アマチュアなので誰にも迷惑はかけていないと開き直るのは簡単ですが、やっぱり出来るだけちゃんと書いておきたいですから。
あ、サキの執筆活動がコミックを原点としていること、それの影響もあるのでしょうね。ほんと、イラストが描けると良かったと思います。でもどうしても自分のイラストに満足できなかったのです。

おっしゃるように仮想世界を作り出すのは大変です。でもサキは空想(妄想とも言います)するのが大好きなので、あまり苦にはなりません。歩きながらでも空想に浸っていられます。(あ、危ないですよね)
「DUNE 砂の惑星」の世界感には圧倒されます。そこまではとてもいきませんが、これを目標に書いていけたらいいなぁ、なんて思っています。目標設定にするのは自由ですからね。

> 現実の世界を知らなかったら書けないか、という点については、あれこれ思うことがあります・・・

あ、彩洋さんのご意見、とても聞きたいです。また今度ですか?是非是非!
なるほど 
大道具や小道具の配置や、メカの設定など、サキさんらしいのこだわりに感心しながらも納得させられました。
キャラをとりまく世界を思い浮かべながら、そのなかでキャラを動かす、ですか。そういうシーンを仮想世界で一から構築するという創造力は、すごいと思います。私には、とても真似のできないことなので。
それと、三次元的に思い描くというのは、ちょっと新鮮でした。なんだか、映画を撮っているような感じを受けます。もしかしたら、三人称の書き方が合っているかもしれませんね。
うん、面白かったです。
TOM-Fさん 
ご納得いただけましたでしょうか。
でも、TOM-Fさんの作品を拝読していると、サキと似ている部分もあるので、TOM-Fさんも似たような過程を辿って創作されているんだろうな、と勝手に想像していました。
でもそうですよね、物語を作り出すと言う作業はとても個人的な作業ですから、人それぞれの方法があって当然です。
今回、皆さんのバトンを拝読して、そして自分でも書いてみて、そのような気持ちをあらためて強くしました。
ほんと、サキは三次元的に俯瞰で(ドローン視点?)眺めることが多いです。
映画を撮る、と言うと大げさですが、そのような感覚で書いているのかもしれません。そうなるとおっしゃるように三人称が合っているのかな・・・。

コメントありがとうございました。

 
<- 08 2017 ->
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。
ようこそ!


頂き物のイラスト

アスタリスクのパイロット、アルマク。キルケさんに書いていただいたイラストです。
ラグランジア
左からシスカ、サヤカ(コトリ)、サエ。ユズキさんにイラストを描いていただきました~。掌編「1006(ラグランジア)」の1シーンです。
天使のささやき_limeさん2
limeさんのイラストをイメージにSSを書いてみました。「ダイヤモンド・ダスト」
イラストをクリックすると記事に飛びます。よろしければご覧くださいネ!
スカイさんシスカイメージ
スカイさんのシスカイメージ
シスカ・イメージ高橋月子さん作
シスカ・イメージ 高橋月子さん作
シスカ・イメージlimeさん作
シスカ・イメージ limeさん作 コトリ・イメージユズキさん作
コトリ(コンステレーションにて)ユズキさん作
リンク
ブロとも申請フォーム

Archive RSS Login