Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

EEL

Stella/s 月刊ステルラ11月号投稿作品


 この国で最大の国際空港・・・この国で最大ということは世界最大ということになる・・・はいつもの朝のラッシュを迎えている。
 世界各地から長時間の飛行を終えて到着する飛行機で、滑走路やスポットはいっぱいだ。
 ひっきりなしに到着した彼女達は大急ぎで乗客を降ろすと、旅の疲れを癒す間もなく出発の準備を整え、昼前にはまた慌ただしく飛び立っていく。
 巨大な鳥が翼を広げたようなターミナルビルの42番スポット。利用するには少し不便な一番端のこのスポットにも、総2階建ての超大型旅客機が翼を休めている。
 この機体も例にもれず昼前には折り返すべく作業に余念がなく、芋虫に群がる蟻のように、機体の回りには何台もの作業車が群れている。接続されたボーディングブリッジからは次々と乗客が降りてくるが、500人ほどの乗客全員が機体から出るのには、やはりそれ相応の時間を必要とする。
 その巨大な機内の2階と1階を繋ぐ階段に並ぶ乗客の中に、1人の女が立っていた。ほっそりとして小柄な彼女は、肩の上でカットした明るい金色の髪を指先でクルクルと捻りながら、大きな鳶色の瞳を不安でいっぱいにして立っている。
 階段の下では1階の乗客と2階の乗客との合流で渋滞が発生していて、2階最後尾のエコノミー席に押し込まれていた彼女は、そこで暫くの間待たされていたのだ。
 彼女を管理する組織では彼女を表す記号として、彼女達の言葉で“ウナギ”を意味する単語が使われる。もちろんそれは本当の名前ではなかったが、本当の名前はこの国に一般の旅行者として入国するときに使用するため、万が一の情報漏れを警戒して通常は使用されることは無かった。彼女が不審な点を持たない一般人であることは何よりも大切なことだったのだ。
 ウナギはようやく機内からボーディングブリッジへ出ると、慣れない様子でロビーまで歩き、ロビーに出たところで一旦立ち止まって辺りを見回した。そして、手元の紙に目をやってから、また人の流れ乗って入国審査場へ向かって歩き始めた。

 ***

 ウナギは貧しい国のダウンタウンに育った。父は早くに亡くなり、母が身を粉にして働いて育ててくれたが、いつまでも苦労をかけたくなくて、義務教育もそこそこに小さな工場に就職した。給料は安かったがどうにか食べていくことはできた。何年かはそんなギリギリの生活が続いたが、それなりにウナギは幸せだった。しかしそれもいつまでも続かなかった。工場が倒産し彼女は路頭に迷うことになったのだ。
 そんな時ウナギは仕事を探しに来ていた職業紹介所でその男と出会った。
「いい仕事があるんだが」男はウナギを見かけると声をかけてきた。
「紹介所の人?」ウナギは男の格好をじっと見つめながら訊いた。男は細いストライプの入ったグレーのスーツを着込み、濃いサングラスをかけていて、いかにも怪しげだった。
「いや、個人的に人を探しているんだ。たまたま来てみたらあんたが居たから声をかけたんだが、もしよかったらウチで働いてみないか?」男はそう言った。
 しかし、ウナギはこれまでにもその男の姿を何度か見かけていたし、時にはそっと観察されていたような気もしていたので、多分自分に当たりをつけていたんだろうと想像した。
「どんな仕事?」ウナギは警戒しながら質問したが、その時はもう大概の仕事を受けてしまう心づもりになっていた。たとえ自分を売ることになっても……。
 もう1ヶ月ほどまともな食事はしていなかったし、一昨日からは水しか飲んでいない。いよいよゴミ箱をあさるか、自分を売る生活が目前に迫っていた。
「そんなに警戒しなくていい」男は軽く笑った。
「介護の仕事だ。余命幾何もない男の世話をしてもらいたいんだ。職場はとある島の入り江に浮かぶ豪華クルーザーの中だ。期間はその男が死ぬまで、多分そんなに長くない。ただしオプションが付いている」男は報酬額を口にした。それは前渡し金と成功報酬で構成されていて、前受金だけでもウナギが10年くらいは楽に暮らせる額だった。当然ながら成功報酬はそれより多かった。苦労をかけた母にも、楽をさせてやれそうだ。
「オプションって?」心を揺り動かされながらウナギは訊いた。
「その男の故郷に亡くなったことの報告に行ってもらうことだ。それも1人でだ。地球の裏側になるから費用は掛かるが、それも全部こっち持ちだ。報告の手紙もこっちで用意する。相手にそれを手渡してもらえばいい。最期の様子なんかを色々と質問をされるだろうが、正直に答えてもらっていい。ただその報告の時期だが、こっちの都合がつくまで向こうで待ってもらうことになる。アパートを手配するから自力で生活してくれ。まぁ、いろんな民族がいるから何とかなる。どうだ?いい条件だろう?」男はウナギの顔を覗きこんだ。
 ウナギは質問しようとしたが男に遮られた。
「おっと、ここからは一切の質問は受け付けない。言われたことをそのまま素直に実行するんだ。それが条件だ。1つでも拒否すれば契約は解消だ」
 介護するのが男性だということはわかったが、なんとも宙をつかむような話だ。でもウナギは質問が受け付けられないことを理解したのでそのまま黙っていた。
「まず、パスポートを取ってもらう。正規のやつをな。多分あんたなら問題なく取れるはずだ。どうだ?手続きを始めるか?その費用ももちろんこっち持ちだが、始めちまったらこの仕事を受けてくれたと解釈する。もう逃げられねえぞ」凄みを効かせて男が言った。
 ウナギは暫く逡巡してから始めは小さく、続いて大きく頷いた。
 前受金を受け取ったら、とりあえずの生活資金を残して母の元へ送ってしまおう……ウナギは漠然とそう考えていた。そうしておいた方が良いような予感がしていたのだ。

 職場はその男が言っていた通り、どこか知らない島の入り江に停泊したクルーザーだった。虚偽があったとすれば、それはクルーザーがお世辞にも豪華とは言えなかったことぐらいだ。
 降り注ぐ太陽やその位置、そして穏やかな気候からは、クルーザーが比較的緯度の低い場所に停泊していることが知れたが、そんなことがウナギに分かるはずも無かった。
 ただここへ来るまでに国境を陸路で超えたし、今居るクルーザーとは別のクルーザーで長い時間航海したので、ずいぶん遠いところまで来たのだということはさすがのウナギにも理解できていた。
 クルーザーを横付けにしてウナギを乗船させると、男はキッチンやトイレの使い方、介護用品の在処などを簡単に説明してから「要介護人はこの部屋の中だ。しっかり面倒を見てやってくれ」と言った。
「それから、ほれ!」男は携帯電話を放ってよこした。
 ウナギが怪訝そうな顔をして見つめると「その、なんだ、依頼した仕事が終わったら、それで連絡をくれ。拾いに来てやる。その通話ボタンを押せば繋がるようになっているからな。そうだ、その赤いのだ。言っておくが他には使えないからな。なにか問題が起った時も、それで連絡をくれ。出来るだけは対応する。以上だ」それだけ言うと男はウナギを1人残して逃げるように帰って行った。
 ウナギは心細げに去ってゆくクルーザーを見つめていたが、やがて諦めて自分が置かれた環境の観察を始めた。
 クルーザーは入り江に泊まっていて200メートルほど泳げば岸にたどり着けた。しかし島は岩場と緑に覆われている他には何も無く、無人島のように思えた。それに何よりもウナギは泳ぎを知らなかった。
 操舵室にも入ってみたが、キーが無いと何も出来ないようだったので諦めた。
 あちこちを見聞してから、最後にウナギは例の部屋のドアを開けた。

 ベッドに横たわっていたのは若い男だった。やせ衰えた老人を想像していたウナギにとってそれは予想外だった。自分より年上に見えるが、見かけよりもっと若いのかもしれない。ひょっとすると同い年位かも……ウナギはそんなことを考えながら、ベッドに横たわる彼に寄り添っていた。
 彼は衰弱してベッドに横たわっているのでは無かった。彼の中身は赤ん坊そのものだったのだ。
 1人で放っておくと機嫌のいい時は寝息を立てて眠っている。だが何か気に障ることがあると目を覚まして泣きわめく、排泄の様子を確かめて排泄だった場合はおむつを交換する。
 それでおとなしくならなかったら、用意されている流動食を温めてスプーンで一口ずつ与える。おなかが空いたのが原因だった場合は、それでおとなしくなって食事に専念する。そしてお腹がいっぱいになればそのまま眠る。
 それでもなかった場合はなかなか泣き止まないので、ウナギはどうすればいいのかわからず途方に暮れた。何度かそれを繰り返すうちに添い寝をすればおとなしくなることを発見し、ウナギはそうするようになった。
 だがまだ問題は解決しなかった。今度は彼はウナギの乳房をまさぐり始めたのだ。ウナギは驚いたが、彼の気の済むようにさせることにした。そうさせている方がおとなしかったからだ。

 2週間が過ぎた。彼は今ウナギの乳首をくわえてチューチューと音を立てている。彼は日に日に弱っていった。動作も緩慢になり、立てる声も弱々しくなった。
 しかしウナギは彼はただ単に弱っているのではなく、生まれた瞬間まで時間を遡っているのではないかと考え始めていた。ここにやって来たときはまだ彼に意思のようなものを感じることができていたが、今は微かに本能のようなものを感じるだけになっていたからだ。
 ひょっとして、と思いついて乳首をくわえさせてみると効果はてきめんだった。無心に吸い付き、そして安心して眠るようになった。
 ウナギは乳首を吸われて首筋の後ろにしびれのような感覚を覚え、乳首は硬くなった。さらに不思議なことにこの見知らぬ男に愛情の様なものまで感じ始めていた。
 ウナギはゆっくりと男の頭を抱きしめた。彼がこのまま時間を遡りこの世に誕生した瞬間に到達したとき、彼がどうなるのかは自明の理だった。
 貧しさから何度も人が行くのを見てきたウナギにとって、そのこと自体はそんなに大きな出来事とは感じない。ただ彼が行ってしまう事に対しては微妙な心の揺れを感じていた。
 そしてオプションの仕事が始まるまでにそんなに時間が無い事も予感していた。

 ***

 ウナギにとって全てが初めての体験で驚きの連続だった。
 この国を訪れるのはもちろん初めてだったが、この仕事を受けるまでは国外に出たことすらなかった。飛行機に乗ることでさえ生まれて初めての経験だったのだ。
 この国の言葉は最もグローバルに通用する言葉だったが、ウナギにとっては部分的に理解できる単語を除き、ほとんどすべては理解不能だった。
 もちろんそれについても充分に配慮されていて、ウナギの手に握られている紙は、彼女の読める言葉で書かれたマニュアルだった。そのマニュアル通りに行動すれば、スムーズに入国できるはずだ。
 入国審査場は入国審査を待つ人々でいっぱいだった。
 手順書には列に並ぶよう指示されていたので、ウナギは大事そうに抱えたバッグからパスポートと記入済みの入国カードなどを取り出しその列に並んだ。

 列はなかなか進まない。ウナギは不安な気持ちで列に並んでいた。
 ズラリと並んだブースの中にはそれぞれに係官が1人ずつ入っていて、列に並んでいる人々を1人ずつ呼びつけて睨みつけている。何を見ているんだろう?
 ウナギは一見優しそうに見えた女性の係官の列に並んでいたが、それは失敗だったかもしれないと思い始めていた。
 女性の係官の目つきはパスポートを取り上げると一瞬で冷たいものに変わった。パスポートをパラパラとめくり、何かにかざしてモニターを覗き込んだり、少し言葉を交わしたりしている。ウナギには分らない言葉を話しているようだ。不安な気持ちはますます強くなる。
 暫くするとパスポートをテーブルに拡げ、ポンとスタンプを押しグイとそれを突き返す。ドキリ!ウナギは首をすくめた。
 ブースの前に立っていた男はようやくパスポートを受け取ると、何か軽く言葉を発して向こう側に消えていった。
 ウナギの前に並んでいた大きな男がブースの係官の所へと進み出た。
 女性の係官はやはり同じように冷たい目つきでパスポートを取り上げるとパラパラとページをめくり何かにかざす。ウナギは背筋が冷たくなった。係官の目つきがさらに厳しくなったのだ。前に立った男の顔をもう一度見てモニターを確認する。そしてカタカタとキーボードを叩き始めた。
 男は少し落ち着かない様子でそこに立っている。係官が何かを話しかけた。男はそれに答える。そしてそれを何度か繰り返すうちに、男の声と身振りは大きくなった。やがて横手から男の係官が2人現れた。男はまだ大声で何かを訴えていたが、やがて2人の係官に促されて横手に消えていった。ウナギは自分が連れて行かれるような気分になってそれを見つめていた。
 女性の係官が顔を上げてウナギの方を見た。
「来なさい」といわれているような気がして、ウナギはおずおずと彼女の前に進み出た。
 そっとパスポートと入国カードを差し出す。係官はそれを受け取るとページを開いた。暫くウナギの顔とパスポートを見比べる。そしてキーボードを叩き始めた。カメラだろうか、丸いレンズがこちらを向いている。
 ウナギは今にも男の係官がやってくるのではないかとそっと周りを見回した。
 係官はモニターを覗いている。そして何かウナギに語りかけたが、ウナギは言葉が分らないので引きつった笑顔で答えた。
 係官は初めて笑顔を見せた。そしてパスポートのページを変えてスタンプをポンと押すと、パスポートをグイと突き返してきた。
 ウナギはポカンとした顔になってそれを受け取ると、自分の言葉で「ありがとう」と言ってその場を離れた。

 ウナギはマニュアルに指示されたとおりに行動し、バゲージクレームで小さなトランクを受け取り、税関検査場をなんとか無事に通過した。スーツケースの中には着替えと少しの書類が入っているだけだったので、トラブルが発生する要素は無かったのだ。
 ウナギはスーツケースを引っ張りながら到着ロビーに出た。
 ロビーにはたくさんのソファーが設置され、空港を利用する人々でごった返している。ウナギは人ごみの中を暫くウロウロしていたが、ようやく空きを見つけると人々の隙間に腰を下ろした。そしてバッグから例のマニュアルを取り出すと熱心に読み始めた。
 これからの行動予定はそこに詳しく書かれていて、空港から地下鉄の1号線でセントラルシティーへ、そこで乗り換えて3号線でダウンタウンへ入るよう指示されていた。あとは措定されたアパートで連絡があるまで暮らす必要があった。
 どんな生活が待っているのか、貧しい国の小さな町で育ったウナギにとって不安ではあったが、テレビや映画でしか見たことのない華やかな大都会での生活に、その鳶色の瞳は輝やいて見えた。
 前方の壁には大型のモニターが設置されていて、画面では女性のキャスターがおそらく彼女の前にあるプロジェクターに映し出されている原稿を読み上げている。
『世界保健機構は20日細胞死病の感染者が8カ国で1万29人となり、1万人を超えたことを明らかにしました。うち死者は6814人で、感染者と死者の数は加速度的に増えています。我が国での感染者は該当8カ国で医療活動にあたった医療関係者や旅行者などが感染した例4例が報告されていますが、うち2名が死亡しています』
 モニターにはグラフや一覧表が映し出される。
『この病気に感染すると3週間ほどの潜伏期間ののち発症するのですが、初期の症状はほとんどありません。風邪をひいたように微熱が出たという報告もありますが、無症状の方がほとんどです。そして病状が進むにつれて脳細胞が少しずつ死んでいきます。徐々に脳の機能が衰えていきますので、それはまるで大人が幼児化していきついには乳児になって行くような経過を辿ります。そしてやがて胎児にまで遡ると体の機能を維持できなくなって死に至るのです』
 イラストや動画が表示され、治療にあたる人々の様子も画面に流れるが、ウナギは顔を上げない。彼女にはこの画面から流れる言葉や表示される文字はほとんど理解できなかったからだ。
『この病気はEELウィルスの感染が原因だということはわかっていますが、有効な治療法は今のところありません。致死率は80%を超えると言われ、発病すればほぼ助かりません。ただ救いなのはこの病気のウィルスは飛沫感染ですから、直接の接触や1メートル以内への接近を避けるなど、十分な注意を払えば感染しないと言われています。必要以上に恐れる必要はありませんから、落ち着いた対応を取るようにお願いします。疾病対策センターも発生国からの入国者に検査を義務付けるなどの対応を取っていますが、一般市民には「特段の警戒は必要ない」として冷静な対応を呼びかけています。ただし空気感染ではないかと疑われる事例も発生していますので、空気感染が起こる可能性も指摘されています。新しい情報には充分注意してください。この後のコーナーでは開発中の治療薬や治療法などについて解説していきますので、引き続きご覧ください』
 派手なコマーシャルが流れ始めた。番組の雰囲気が変わったのでウナギは顔を上げ、色鮮やかな食品群のコマーシャルを眺めていたが、やがてマニュアルをバッグに仕舞い、思い切ったように立ち上がった。
 大都会は空港からあふれ出る大量の人々を、その膨れ上がった大きな腹に次々と飲み込んでゆく。その腹の中ではいくつもの酵素が働き、複雑な反応が連鎖的に起こっているのだろう。そしてそれはすでにコントロールできる範囲を大きく超えている。
 ウナギは人ごみに揉まれながら、地下鉄へのエスカレーターを下り、大都会の雑踏の中へ消えていった。

世界に、そしてウナギに救いがありますように……


2014.10.30
2014.11.03 更新
2015.11.21 更新(今回の更新で、更新前にいただいたコメントと矛盾が生じています。お許しください)

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テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
 
 

Comments

 
山西サキさん

更新、お疲れ様でした。

わわっ、うなぎちゃん、人柱だ……。いや、人体実験か?
上手い話にはウラがあるってやつですね。
最近は、デングやエボラなんて感染症が猛威を振るっていますが、その裏でこのお話のような陰謀も行われていそうですよね(怖)
ちょっとアダルトなシーンもあって、サキさん筆が乗っていますね。面白かったです。

山西先さん

こちらにコメントさせていただきますね。
推敲&アップ、お疲れ様でした。面白く読ませていただきました。
ああ、あの打ち上げ失敗のロケットですね。民間にやらせるのはいいですが、ちょっとケチりすぎですよね。日本の研究者や関係者ががんばって作った機材もダメになっちゃったらしいですね。お気の毒です。
ロケットに関しては、ペイロードの限界はあるかもしれませんけど、日本のH2やイプシロンの方が信頼できるんじゃないですかね。
なんにせよ、これでまたサキさんがお話を書いてくれたら面白そうですね。
ええ〜 
そんな……。
せめて接触したら感染するかもしれないって教えてあげればいいのに、ひどいやつらだな。
オプションの仕事って、感染した場合のことを考えてですよね。ひどい〜。

でも、こういうこと、実際にもありそうです。ここしばらくのニュースなどを聞いていると、悲しくなりますものね。

先さん、何を削ったんだろう……。
怖いけど 
とても引き込まれて読んでしまいました。
この物語には、書きこまれていない部分がたくさんあって、その欠けた部分が余計に怖さを醸し出していますよね。
ウナギにこの仕事を大金を払って雇った『奴』は誰なんだろう。
なぜウナギにちゃんとした情報を与えなかったんだろう。
作為的な悪意すら感じます。
今現在、同じようなパンデミックがリアルに起こっているから余計にゾッとします。
けれど対照的に、患者の青年に、愛情をもって介護しているウナギの姿には、何とも言えない甘美なものを感じてしまいました。
この病で死ぬのは、もしかしたら幸せなんじゃないだろうかとか、ふと思ってしまったり。
ウナギ(なんでそんな名前なのかなw)が、このあとどうなってしまうのかが、すごく不安です。そしてこの世界がどうなってしまうか、も。
ゾッとするけれど、引き込まれるお話でした。
 
これはテロですね。
ウナギはニライカナイの爆弾少女と同じってことですよね。
うん 
私も一瞬テロのような不穏な雰囲気を感じたのですが、下敷きにされている感染症はサキさんが文中に解説されているように、インフルエンザやSARSと違って空気感染をするものではないし、飛行機に一緒に乗り合わせていただけでは簡単にはうつらないので、テロにしたら確率が悪すぎますよね。それとも『奴』はそういう確率の悪さを楽しんでいるのでしょうか。その辺りが『奴』の不気味さではありますが。アパートで暮らすのは潜伏期間、ということ? 彼女が発病して、自ら免疫を作ったら、それがもとで何か薬が作られる、とか。
 
ということはともかく。文中からサキさんの科学や文明への不信・不安が色々と感じ取られました。いえ、信じていないというよりも、人類が存続しているのは本当に賭けのようなものだという感じ、です。
私は比較的科学に近い(あくまでも「近い」だけ。日常業務の中身は全くの非科学的内容です)仕事をしていますが、人類の叡智には限界があることを感じます。どれほど進歩しても、倫理的側面はおろか、それを制御する術も持ち合わせていません。原発事故を見ればわかりますものね。
そもそも経済自体が幻影の上に成り立っているのですものね。そしてその経済を回すために、愚かな選択をせざるを得なくなっているかもしれません。もちろん、その幻影のおかげでネットとも繋がっていられるわけなのですけれど。
人類の歴史は戦争の歴史ではなくて、自然の災害と病気との闘いなのですよね。戦争はおろかですが、それで亡くなる人よりも病気と災害で亡くなる人の方が遥かに多い。
サキさんがこういう日常の矛盾を、こうやってすぐに物語に書き留めておこうとされた心に感動致しました。解決はしなくても、こうして自分の中で反芻することは、とても大切なことだと感じました。
TOM-Fさん 
お読みいただいてありがとうございます。
ウナギは陰謀に上手く利用されています。
もう少しサキが上手に書ければ良かったのですが、先の推敲正をもってしてもわかりにくいようです。設定にも無理がある感じですね。
ちょっと反省です。
おまけにアダルトシーン、少しカットされてしまいました。
遊びすぎ!だそうです。自分でも悪のりしすぎかなぁと思っていたので、やむを得ないです。

NK-33に反応いただいてありがとうございます。
サキはこういうの大好きなんですよ。まさか40年も眠っていたエンジンが使われているなんて、普通ないですよね。ストーリーを感じます。
ソビエトの亡霊みたい(呪いかな)ですよ。
コメントありがとうございました。
夕さん 
お読みいただいてありがとうございます。
ええ、酷い奴(奴ら)です。奴は目的のために病気についての情報は与えません。
確実に感染することがわかっているからオプションの仕事をさせています。
事情を書かないで表現しようとしたことと、設定に甘さが有ったのかわかりにくくなってしまいました。反省しています。
サキの物語にしては珍しくヒロインに救いがありません。
最低です。
最後の一文を付け足すのが精一杯でした。

先はもう少し有ったアダルトシーンを削っています。遊びすぎ!だそうです。
悪のりしすぎました。
コメントありがとうございました。
limeさん 
お読みいただいてありがとうございます。
そうですね。なるべく読んでいただいている方に想像していただこうと、肝心の部分を削っています。しかも設定の甘さも有って、わかりづらい物語になってしまったのかなと反省しきりです。
奴はパンデミックを狙っているのです。
サキはその辺の怖さを書きたかったのです。雰囲気上手く出ていたかなぁ。
ウナギが患者の青年に感じていたのが「愛情」だったのかどうか、サキにはよくわかりませんが、少なくとも「情」は感じていたのでしょう。
ウナギ(変な名前ですよね。でもこれは彼女を表す単なる記号です)はすでに発病していますので、このままこの病気の症状が進行するままになります。
サキとしてはやりきれない物語になってしまいました。
コメントありがとうございました。
とおりすがりさん 
そうですね。そのつもりで書いています。
読んでいただいて、そしてコメントをいただいてありがとうございました。
彩洋さん 
はい、サキは少し反省しています。たしかに確率が悪いですねぇ。
もう少し感染力を強く設定した方がよかったかなと思っています。
空気感染にしてしまうとウナギと、患者の青年のクルーザーでのシーンがもう少し変わった物になったでしょうが、それでも行けたかもしれませんね。
ウナギは空港に着いた時点ですでに発病しています。移動したりアパートで暮らしている間に接触する人全てに感染の可能性が有るという設定です。
ウナギは病気の発生には関係のない国の正式なパスポートを持っていますし、ビザも正式な物でしょう。スムーズに入国できるはずです。
そして最後に彼ゆかりの場所に手紙を届けるのですが、そこが衛生局の様な国家機関だったり、手紙が犯行声明だったりしたらどうだろう、と考えたりしています。
今回のケースでは、エボラの場合と同じように、接触の有った人を全て特定し隔離し検査するのは不可能でしょう。それに発病しても症状はすぐに出ないのです。社会に与える影響は大きいだろうな、なんて考えたのです。
先の推敲と校正でも如何ともしがたかったということでしょう。
基本設定に矛盾がありすぎでした。
日常の矛盾を、こうやってすぐに物語に書き留めておこうとはしたんですけれど……
読んでいただいて、そしてコメントをいただいてありがとうございました。

 
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