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Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

 汐見橋駅のホームは心地よい日差しに包まれている。
 ホームのベンチに座ってその日差しを全身に浴びていると、いつもなら不快に感じる下町の喧騒や空気にすら、その中に萌え出る春の成分が含まれているように思えてくる。
 ホームにはボクの他、誰もいない。

02汐見橋駅

 やがてその閑散とした駅に電車がやって来る。
 たった2両の可愛らしい編成だ。
 渡り線を渡った電車はブレーキを軋ませてそろりと停車し、まるで溜息のようにエアーを吐き出してからドアを開けた。
 コンプレッサーが忙しげに規則正しい音を響かせる。
 この駅は終点だから電車はここで折り返す。
 ボクはその音に促されるようにゆっくりと立ち上がり、今先頭になった車両の一番前のシートに腰掛けた。
 コンプレッサーはエアータンクを一杯にすると動作を止めた。
 たちまち都会の喧騒は遠ざかり、大都会大阪のど真ん中とは思えないローカルな時間が流れ始める。
 発車までは暫くの時間がある。ボクは薄い文庫本を取り出すとそれに目を落とし、暫しの間安息の空間に入り込んだ。

04電車内

 気配に顔を上げるといつの間にか向かいの席、運転士のすぐ後ろに少女が座っている。真っ直ぐな黒髪を肩に垂らし、端正な作りの顔に大きな目が良い意味でとてもよく目立つ。まるで見ることを禁じられている妖精を間違って見つけてしまったかのように、ボクは呆然と彼女を見つめていたが、彼女がこちらを見ている事に気がつくと慌てて視線を逸らせた。
 彼女は隣の県にある超有名な進学高のセーラー服を着ていた。ボクの妹も通っていた学校だから見慣れた制服だが、髪型やスカート長、スカーフに靴下、それに襟元のバッジが明らかに校則に違反している。持っているカバンも『違うだろそれ!』とツッコミを入れたくなるような代物だ。
 おまけにまだ昼を過ぎたばかりで、学校の授業が終わるには早すぎる時間帯だ。方向も反対だから、これから登校するわけでもないだろう。授業をボイコットして何処かへふける途中なのだろうか。
 彼女はそんなことを全く気にする様子も無く、悠然と向かいの席に座っている。
 やがて運転士がやって来て出発の準備を始めた。幾度かレバーが操作され、エアーが解き放たれる音がやけに大きく車内に響く。
 前方の信号が青になって出発の合図が鳴ると、ガタガタと大きな音をたててドアが閉まり、電車はモーター音を響かせて走り始めた。乗客は彼女とボク、たった2人だ。

05電車内

 芦原橋、木津川、電車は人気のない駅に律儀に停車してはドアを開け、誰も乗せないまま発車する。かつては貯木場があって賑わった沿線は、今は寂れて往時の面影はない。まるで大都会の真ん中にぽっかりと開いた異次元ポケットの様だ。
 電車は緩やかに左カーブを曲がり、津守の駅に近づく。

06電車内

 運転士の後ろで何処ということも無く、ドアの方へ視線を向けていた彼女が、前方へと視線を向けた。
 線路の両側に寂れたホームが見え始め、そのホームの一番向こうの端に人影が見える。電車がホームに入ると、それが大小2人の人間である事がわかる。さらに近づくと2人は中年の女性と小さな女の子であることがわかる。彼女はその2人をじっと見ているのだ。
 彼女は立ち上がってドアのところに立った。

07電車内

「ママ!おかえりなさい!」弾けるような笑顔を見せて女の子が電車に乗り込んできた。
 金色のおさげ髪で、そばかすが可愛らしい。 
「ママ!?」ボクは思わず出てしまった呟きを飲み込んだ。〝ママ“ってどういうこと?金髪だし・・・ 
 彼女も笑顔になって女の子を受け止める。
「5時限目まであったんやろ?ごめんな。サボらせて・・・」すまなそうに中年の女性が彼女に声をかける。
「いいよ」彼女が初めて声を出した。思っていたとおりの澄んだ声だ。
 どうやら彼女は本物の学生のようだ。でもボクの頭の中は疑問や疑念、憶測、そして偏見でいっぱいだ。
 中年の女性が女の子に笑顔を向けた。「また明日ね」
「ウン!おばあちゃん、バイバイ」女の子が小さく手を振るとドアが閉まる。
 彼女と中年の女性は目で合図を送りあった。
 おばあちゃんということは彼女とは母子?
 ボクの疑問をそのままにして、電車は気怠そうに走り始めた。
 中年の女性が見えなくなるまで手を振っていた女の子がこちらを向いた。『あれ?』という表情で青い瞳をこちらに向けてから、彼女の方を見上げる。彼女と良く似た大きな目がとても愛くるしい。
「今日は駄目よ」彼女は小さな声で言い含めると、運転士の後ろに女の子を座らせ、その隣に腰掛けた。女の子は靴を脱ぎシートに立ち上がって運転士の背中越しに前方を見ようとする。

08電車内

 ボクは諦めてシートの前方を少し開けた。
 それを見ていた女の子が『いいの?』という表情でこっちを見る。
 ボクが大きく頷くと女の子は嬉しそうにこっちにやって来た。そして同じようにシートに立ち上がって前方を眺める。今度は遮るものが無いから見晴らしはいいはずだ。
 彼女が『すみません』という風に軽く頭を下げた。
電車はのんびりと進み、女の子は嬉々として前方を見つめている。はち切れんばかりのエネルギーを含んだ幼子の匂いが鼻をかすめる。

09電車内

 電車は西天下茶屋駅を出ると坂を登り始め、終点の岸里玉出駅のホームに入る。ドアが開く前に女の子は慌てて靴を履き、彼女の元へと駆け戻った。
 2人はしっかりと手を繋ぎ、開いたドアから降りて行く。
 もう一度彼女が頭を軽く下げ、女の子が「バイバイ」と手を振った。
 ボクも「バイバイ」と手を振り返し、暫くの間2人の姿を追う。
 ボクの中にあった驚きや疑問、疑念、憶測、そして偏見は一気に消えていった。そんなものどうだっていいじゃないか・・・。
 2人が階段に消えるとボクは我に返り、ゆっくりと立ち上がった。そして荷物を肩にかけ、今先頭になった車両の方へ歩き始めた。

おしまい

2018.04.11「花(仮題)」として発表
2019.11.03「花」と改題し写真を追加、若干の改稿
2019.11.16 写真を整理、前回改稿時の矛盾点を修正
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テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
 
 

「花」について

「花」はlimeさんの記事『(雑記)南海電鉄小説コンテスト』に触発されて書いたものです。
 このコンテスト、『南海電鉄沿線を舞台に「愛」をテーマにした小説を募集します』というものなのですが、limeさん『君にとどけ -Lonely whale-』という作品で応募され大賞を取っておられます。個性的な声にコンプレックスを持つ少女をヒロインとしたとっても素敵な作品です。
 サキは乗り物好きですから、愛?鉄道?しかも南海ですって?と、ポッカリ浮かんできたアイデアをそのまま「花(仮題)」として書き上げました。
 南海電鉄の汐見橋線を舞台にしたものだったのですが、せっかく浮かんだアイデアを廃棄なんてことはできないですから。
 書き上げてからは(仮題)のまま放置していたのですが、舞台となった電車に見たことも乗ったこともないというのはずっと気になっていました。

 ということで先日、南海電鉄の汐見橋線に乗りに行ってきました。
 1人でですよ!
 汐見橋線は大阪都心に忘れられたようにポツンと取り残されたローカル線です。
 関西空港と大阪梅田を直結する連絡線として汐見橋駅から線路を北へ伸ばす計画があったのですが、連絡線はミナミの繁華街である難波を経由することになってしまい、汐見橋線はいよいよ取り残されてしまいました。
 このままではいずれ廃線の憂き目に・・・。
 今のうちに乗っておこうという気持ちで行ってきました。
 全くの想像だけで描いた「花(仮題)」の世界だったのですが、実際に目にしてみてほぼイメージどおりだったことが確認できてホッとしました。
 なかなか味のある素敵な線区でした。
 利用客が増加し廃止の可能性が下がると、こんなローカルな雰囲気は無くなっていくでしょうし、今のような利用状況では線区自体が廃止されてしまいそうだし、難しいところです。
 WINDOWSのアプリ「フォト」にある機能を使って簡単なムービーにしてみましたので、よろしかったらご覧になってみてください。


https://youtu.be/oIpwvamONxg

 そしてこれを機に「花(仮題)」に写真を追加して少しだけ改稿し、新しく「花」としてUPしました。
 よろしければ下のリンクから進んでご覧になってみてください。
 どこが改稿されたのかわかりますか?
 あ、そんなに暇な方はいらっしゃらないか・・・。すみません。

「花」へのリンク

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テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

コウキとコハク

「なにこれ!?」
 思わず声が出た。
 コハクは机の前でゆっくりと腰を屈め暫く動きを止め、それから顔の位置を固定したまま手探りで椅子を引き出し、その上にゆっくりと腰を下ろした。渋い茶色の丈の長めの上着にくたびれた色合いのブルージーンズ、細身で小柄な体つきは彼女をその部屋のレトロな雰囲気に溶け込ませた。
 両肘を机に突いて、両方の手の平で両頬を覆う。肩の上で短めにカットされた黒髪がフワリと手に被さる。焦げ茶の大きな瞳、遠慮がちな鼻、そしてその下に絶妙なバランスでちょこんと付いた小さめの口から大きく息を吐き出した。
 ため息をついたのだ。
「バカじゃないの?」思わず口元が緩む。そして再びため息をつきそうになっている自分に気が付いて、彼女は慌ててそれを飲み込んだ。「でも、どうしてこんな物を思いつけるんだろう」彼女の思いが口を突いた。
 彼女の前には建物の模型が置かれている。設計する際にその建物のイメージを掴むために作成される、紙と透明板で作られたスケールモデルだ。
 ゼミ室の窓際に置かれた机の上に、それは遠慮がちに置かれていた。
 丁寧に作り込まれたそれは、ハニカム模様の描かれた台の上に組み上げられている。ハニカムとは蜂の巣のことだが、なぜそのスケールモデルが正六角形を隙間なく並べた模様の上に組み上げられているのかは、一目瞭然だった。
 その建物はあらゆる部分がそのハニカムの正六角形を基本として作られているのだ。
 建物の形自体も、その中に設けられた大小のホールやオフィス、階段室までもが、すべてが基本となる正六角形の集合体だ。模型の屋根をそっと外してみると、トイレの個室ですらその基本となる正六角形1つを使って作られている。この個室が最小単位のようだ。部屋の大きさや形によってその基本となる正六角形をいくつ使うか、どのように繋げるかが決められているのだ。
 タイトルには「美術館」とあったが、こんなデッドスペースだらけの奇抜な建物にOKを出すクライアントなんて居るんだろうか?
 コハクは嫌悪感を感じながら、同時に抱いてしまう好奇心に任せて、その建物のあらゆる部分をまるでガリバーのように覗き込んだ。
 11月の午後、日没までにはまだ充分な時間がある。ゼミ室には誰も居ない。
 コハクは飽きもせずそのスケールモデルの吟味を続けていた。

 微かに連続音が聞こえ始めた。窓の外からだ。
 コハクはスケールモデルから顔を上げると窓の方へ顔を向けた。
 窓の外は広い西洋風の庭園になっていて、決められた形に切り揃えられた植生が整然と並んでいる。
 庭園は3階建ての古い建物に囲まれているが、何箇所か庭に入るための通路が設けられている。連続音は庭園の向こう側にある通路の方向から聞こえていて徐々に大きくなってくる。
 連続音の正体はやがて明らかになった。建物の向こうから1台のバイクが回り込んできたのだ。バイクはエンジン音を響かせながらゆっくりと通路を進んで庭園に入り、そのまま庭園を横切って窓の下までやってきた。
 サイドスタンドを降ろしてエンジンを止めた。バイクを降りたのは細身で長身の男だったが、その長身を持て余すように若干猫背気味だ。
 ここは2階だからコハクはそれを見下ろす形になった。
 彼がヘルメットを外した。
「幸樹?」ライダーの顔を見てコハクは少し驚いた。彼がここへやってくるときに使うのはいつもスマートなスクーターだったからだ。今乗ってきたのは大型の厳ついバイクだ。皮製のツーリングジャケットにブーツ姿も初めて見た。
『どういう風の吹き回し?』コハクは少し首を捻った。
 彼はこのゼミに所属する院生だ。優秀な成績でこの春、大学院への入学を認められたのだ。憧れていた分野への就職に失敗し、助手としてゼミに残らせてもらったコハクとは雲泥の差だが、来年こそはとリベンジを決めている。
 彼女は、まぁいいかと、スケールモデルの方へ関心を戻した。

 やがて階段を登ってくるブーツの硬い音が聞こえ、ゼミ室のドアに鍵の差し込まれる音が聞こえた。
 少しの試行錯誤の後、鍵が開いていることに気が付いた様子で鍵が抜かれ、ドアが軋み音を立てて開いた。
「誰か居るのか?」コハクに気付いていないのか部屋の奥に向かって声をかける。
 コハクは椅子に腰掛けたまま、入ってきた人物の方へ顔を上げた。
「なんだ、コハクか」ようやくコハクに気がついたのか、幸樹はホッとした顔になった。
「なんだ・・って、私が居ちゃいけない?」コハクの声は若干の抗議も含んでいる。
「いや、別に、君はここの助手だし、何の問題もないよ」幸樹は慌てて言った。
「どうもありがとう」コハクは少し皮肉っぽい口元で答えた。
「出かけるときは僕だけだったし、ちゃんと鍵はかけたはずだし。今日は休日の午後だ。いまごろ誰がと思っただけさ」
「明日の授業の準備をしておこうと思って。でも幸樹こそこんな時間に何をやってるの?」
「ああ、ちょっとね・・・」幸樹の動きはそこで止まった。じっとコハクの方を見つめている。
「どうしたの?」コハクも見つめ返す。
「いや・・・その」幸樹の目は落ち着きを無くしている。
 コハクは体を硬くした。
「その模型・・・」幸樹はコハクの後ろを指差す。
 コハクはスケールモデルの方へ目をやった。「ああ、これ?誰の作品だろう?ちょっと笑っちゃう・・・」そこまで言ってから、コハクはある可能性に気が付いて言葉を止めた。
「笑っちゃう・・・か」幸樹の顔が自嘲気味に歪む。「それ、僕の作品なんだ」
「ごめんなさい」申し訳無さそうにコハクは俯いた。
「いいよ。これは僕が1年生の時に設計した建物なんだ。今度新入生が設計を始める授業で、問題のある作品の見本として展示しようと思って出してきたんだ。だからその意見は当たっている。気にしなくていいよ」
「でも、確かにちょっと笑っちゃったけど、面白いとは思ったの」実際コハクはそう思ったのだ。
「それは、ありがとう。作り始めたときは教授にも興味を持ってもらえたんだ。ライトの作品の中にも正六角形を組み合わせた作品があってね。その図面を見せてもらったり、実用に耐えるようにアドバイスももらったんだけど。僕もまだ若かったんだろうね。それを全部無視してハニカムにこだわって突っ走っちゃってさ。でもこれじゃやりすぎだ」
「若いって・・・ついこの間じゃない。でも今の幸樹の作風とはちょっと違うね。だからまさか幸樹の作品とは思わなかった」
「思い切り本音だったってわけだ」幸樹は両手の平を肩の位置で上に向けた
「ううん、そうじゃなくて、私には思いつけない作品だと思ったの。だからとっても興味を持ったの。面白いよ。そして羨ましい気持ちもある。よくここまで・・・」コハクはまた途中で言葉を止めた。
「トイレの個室とか?」幸樹は屋根の外された模型を覗き込みながら言った。
「そう!このこだわり!半端じゃない!」コハクは言葉に力をこめた。
「なんだかバカにされているような気がするなぁ」幸樹は薄い笑いを口元に浮かべる。
「そんなんじゃない!本当に!」コハクは懇願するように言った。
「だったら、礼を言うよ。ありがとう」幸樹はどうしたって話の流れをそっちの方へ持っていこうとする。コハクはそんな風には全く思っていなかったが、語れば語るほど墓穴を掘ってしまいそうだ。だから、ついに話題を変えてしまうことにした。

「ところで、今日はいつものスクーターじゃないんだね」コハクは窓の向こうへ顔を向けた。
「ああ、事情があって最近アレに変えさせられたんだ」
「変えさせられた?」
「いや、無理やりって事じゃないんだけれど。ちょっとした長距離ツーリングをする機会があってね。そのために本格的なツアラーをレンタルしたんだけど、中古だから安かったし、状態もバッチリだったし、アフターサービスもそいつが見てくれるって言うし、それで結局それを買ったんだ」
「そいつって?」コハクは幸樹の方へ視線を戻した。
「僕の贔屓にしているバイクショップの店員さん。腕は抜群なんだ」幸樹は笑顔になった。
「長距離ツーリングって?」コハクは質問を続ける。
「1日でY市までを往復したんだ」
「Y市ってK県の?」
「そう、往復すると1000キロ以上ある」
「1日で1000キロってこと?バカじゃないの?」コハクの目は大きく見開かれた。
「バカ・・・か」幸樹の顔が自嘲気味に歪む。
「あ、ごめんなさい」コハクは口元を押さえた。
「いいよ。確かに馬鹿げてる。でも仲間が立ち直ろうとしているときにそれに立ち会えるっていうのは、なかなか得がたい経験だと思ったんだ」
「仲間?お友達?」
「そんなものかな?そいつが立ち直るためにどうしても通らなけりゃならない関門だったんだ」
「そいつって、その店員さん?」疑問は疑問を呼ぶ。コハクは尋ねずにはいられない。
「ああ」幸樹の答えは簡潔すぎる。
「よくわからないけど、そのせいでバイクが変わったのね?」
「そう、そいつにスクーターは嫌いだってはっきり言われちゃったし・・・」
「そんな理由?」
「はは、長距離を安定して走れるバイクだからレンタルしたんだけど、実際に1000キロ走ってみてとても気に入ったんだ。それにああはっきり嫌いだって言われたら、この際スクーターを下取りに出してでもって思い切ったんだ」
「ふ~ん」コハクは思慮深げに首をかしげてから言った。
「幸樹?その人って、女の人?」

2019.11.22
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35,000HIT企画作品の発表です。

 今夜は35,000HITの成り行き臨時企画作品の発表です。
 リクエストは八少女夕さんから。お題は「ヤキダマとコハク、建築家つながりの共演」でいただきました。
 35,000リクエストは本来予定していなかったのですが、キリ番リクエストなら断る理由はありません。創作の刺激にもなりますし、ありがたく頂戴いたしました。丁度33,333HIT企画の真っ最中でしたので先にそれを仕上げたり、他の作品に気が行ってしまったりして随分お待たせしてしまいましたが、ようやく書き上がりました。
 短い作品ですのでよろしかったら読んでみてください。
 下のリンクから繋がっています。
 なお、リンクの下には解説を付けておきました。ヤキダマとコハクのキャラクターをご存じ無い方は解説を読まれてからの方が入りやすいかも・・・。

「コウキとコハク」

 解説です。
 幸樹は「254」シリーズに登場するキャラクターで、建築系の大学院生です。ニックネームはヤキダマで「254」シリーズではほぼこのニックネームで登場しているのですが、この掌編の中では本名の幸樹で登場しています。フルネームは三厩幸樹(ミンマヤコウキ)です。
 「254」シリーズは本来架空の世界、架空の都市カンデ市近郊を舞台として展開する物語なのですが、コラボ作品の為に神戸市近郊を舞台とした現実世界バージョンもあり、今回のこのお話ではコハクと共演させるために現実世界バージョンを使用しています。
 この物語の中でも触れていますが、彼はY市(横浜?)までを日帰りするというツーリングに参加しています。往復1,000キロを越えるハードなツーリングなのですが、これに成功することが彼の仲間にとって立ち直るための関門だったので、彼も仲間としてそれに付き合ったのです。今回の物語の中で彼の仲間は〝そいつ”という3人称で語られていますが、〝そいつ”というのが「254」シリーズの主人公なのです。

 コハクは「物書きエスの気まぐれプロット(コハクの街)」の作中作に登場するキャラクターで、こちらは本名です。フルネームは柴垣コハクといい、彼女も建築系の人間です。
 コハクもコラボ作品に登場していて、夕さんに何作か書いていただいています。先日は「September rain」という作品で、ヤキダマ(幸樹)と共演する作品を書いていただいて、その中で同じ建築系の大学に通っていたという設定になっています。それが今回の「建築家つながりの共演」というリクエストに繋がったんだと思っています。
 本作「コウキとコハク」では2人はお互いに幸樹とコハクと名前で呼び合っているのですが、その数年後の設定の「September rain」では三厩君とコハクさんに変化していて、サキはこの変化の過程が気になっています。たぶんコハクの方からヤキダマにちゃんと話して変えたんじゃないかなぁ・・・。
 コハクは一時仕事に行き詰まり、バルセロナまで傷心旅行に出かけたりしていますが、そこでの出会いのシーンがあったきり、そのまま放りっぱなしになっています。
「September rain」はその出会いの後のお話になるのですが、その件にはまったく触れられていません(あたりまえか)。サキがなんとかしてやらなくちゃいけないのでしょうね。

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プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。

山西 左紀

Author:山西 左紀
「山西 左紀について知りたい方はこちら」
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アスタリスクのパイロット、アルマク。キルケさんに書いていただいたイラストです。
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