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Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

33,333HIT企画第4弾 完成です。

 こんばんは、山西 先です。
 先ほどようやく校了しました。
 この作品でlimeさんのリクエストにお答えして企画はコンプリートです。
 limeさん、ながらくお待たせしました。
 サキはそれを見届けて自分の部屋へ引き上げてしまいました。
 いつもは自分で紹介記事を書いているのですが、今回は任せるとのことです。
 偉そうなことを言ってますが、ここのところ蒸し暑い日が続いていて、早くも夏バテ気味なので横になりたいようです。
・・・といっても食欲もあるし、そんなに弱っている様子でもなさそうなので、たぶんベッドに入って読書でもするつもりなのでしょう。
「頼むね~」などと呑気なものです。
 読書は大概にして早く寝るように指示しましたが、読んでいるのはたぶんリース・ボウエン著「英国王妃の事件ファイルシリーズ・貧乏お嬢様 イタリアへ」ですね。この間居間に置いてあるのを見かけましたから。

 舞台は第二次世界大戦前のイギリス。王位継承順位34位(今は35位だったかな?)なのに、貴族としては貧乏な境遇にあるお嬢様がヒロインとなるミステリ。・・・というほどミステリでもないが、ユーモアとウイットの利いた文章が面白いですね。

 ということで、ようやく完成したのは、limeさんからいただいた3つのお題、「涙」「バイク」そして「キャンディー」を使って仕上げた、33,333HIT企画4つめの作品です。
 太陽風シンドロームシリーズですのでSFがベースの物語で、いつものように断片ですが、お付き合いいただければ幸甚です。
 よろしければ下のリンクからお進みください。

 ミンタカ

 さて、サキはもう寝たでしょうか?ママさんに部屋を覗いてもらうことにしましょう。
 次は35,000HIT企画作品で、夕さんのリクエストに答える予定です。
 さっきチラリとそう話していましたので近々に取り掛かるはずです。
 でも今日のところは休ませます。おやすみなさい。

 ・・・と、ここでサキがリビングに戻ってきました。
 どうしたのか訊くと、この作品にお題の「涙」を使うのを忘れたと言うのです。
 え?そうだったっけ?
 読み返してみると確かに「涙」が登場しません。
 登場しないまま、ただ素直にエンディングを迎えてしまっています。
 ヒロインの心情を強調したくって最後の最後まで取っておいて、そのまま使うのを忘れちゃってた・・・とあっけらかんとしたものです。
 私も完全に見落としていたのですが、我ながらボケてますね。お題は「涙」・・・と一番初めにちゃんと書いているのに。
 ・・・ということで、まことに申し訳ありませんが、今夜の発表は見送らせていただきます。limeさんすみません。
 サキはもう寝なくてはいけませんので「ミンタカ」は少し時間をいただいてからの発表になります。
 この記事はせっかく書いたのでリンクを外し、事情を追記してこのままUPしてしまいます。
 一応完成していたのでタイトルもそのままにさせていただきます。
 あしからず。

 でも、こんなことって有り?

 ごめんなさい(サキ)。

エアフォース1
お詫びにG20でトランプ大統領を乗せてやってきたエアフォース1の写真を置いておきます。
大阪国際空港(伊丹空港)にて。間に合わせのカメラだったのでズームが効かず、これで一杯一杯でした。



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京都アニメーションで爆発火災があったようです。
事件のようですが、卑劣な行為に悲しみでいっぱいです。
これ以上事態が悪化しないことを祈っています。
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天使の営み

今夜はイレギュラー作品の発表です。
limeさん、企画作品は鋭意改稿中です。もう少しお待ちください。

天使の営み

 深い深い森の奥にその巣はあった。
 森の植物を使って巧みに作られたそれは、機能的で清潔で、充分な広さがあり、暖かで住み心地が良さそうだった。
 そこには14個体の生き物が棲んでいた。
 勤勉な生き物だった。
 形は人にとてもよく似ていたが、例外なく金色に輝く髪、真っ白な肌の細面の顔、澄んだ青い目を持っていた。ただし身長は60センチ程度と人よりずっと小さかった。
 雌雄(ここでは便宜上女・男と呼ことにする)に分かれていたが、その違いは見た目にはほとんど分からなかった。だが、女の髪が腰まであるのに比して、男は肩の下までと少し短いこと、男の方が若干筋肉質なこと、そして行動パターンが異なることで見分けることは可能だった。
 毎日決まった時間に起床し、決まった時間に朝食を済ませると、決まった時間に仕事を始めた。
 男(に分類されると思われる個体)たちは自分たちの所有する鉱山に出かけ、弁当を食べる以外は鉱石の採掘に勤しんだ。採掘される鉱石は希少金属の原料となるもので、彼らの良い収入源だった。
 女(に分類されると思われる個体)たちは朝食の後片付けを終えると自分たちの工房にこもり、昼食の時間以外は機織に勤しんだ。この織物は目が非常に細かく高額で取引されていた。そして時間になると夕食の用意を始めた。
 男も女も冗談を飛ばしながら、笑顔を交わしながらそれはよく働いた。
 そして決まった時間になると男たちが帰ってきてそのまま夕食が始まる。
 屈託の無い会話を交わしながら夕食を終えると全員で後片付けをし、決まった時間に眠りにつく。まるで判で押したような毎日が繰り返された。

 ある日男たちは、炭鉱へ通う道筋に彼らの背の高さほどもある大きなキノコが幾つも生えているのを見つけた。オレンジ色の大きな傘を持つキノコだった。
 彼らは始めそれに近づいて恐る恐る臭いをかいだが、彼らにとって魅力的な色と香りに耐えられず、それぞれに指でキノコをほんの少しちぎって口に含んだ。
 恐る恐るの行動だったが見た目には何も起こらなかったので、彼らはそのまま鉱山へ向かい仕事を始めた。
 いつもの時間、帰り道を急いでいた彼らは、キノコの傍まで来ると立ち止まった。そして朝と同じようにそれぞれにキノコをほんの少しちぎって口に含んだ。けれどやはり何も起こらなかったので、彼らはそのまま巣に帰っていった。
 次の日には持ち帰る鉱物の上にキノコの欠片が乗せられた。そしてそれは女たちへのお土産になった。
 その次の日も、その次の日も同じことが繰り返され、徐々にちぎられる欠片は大きくなった。そしてそれに合わせるように持ち帰る鉱物の量が減っていった。
 巣に帰っても夕食の支度が出来ていないことが多くなり、男たちはそれを怒った。女たちは持ち帰る鉱物の量が減ったことに文句を言った。
 諍いが多くなり、女たちの織る織物の量も徐々に減っていった。
 そのうちに男たちは仕事に出かけなくなったが、必要に駆られて時々キノコだけは採りに出かけた。
 女たちは機織りをしなくなり、男も女も眠って過ごすことが多くなった。
 そんなふうにして怠惰に過ごすうちに、キノコが切れると苦しみが襲ってくるようになった。苦しみから逃れるにはキノコが必要だったが、新鮮なキノコしか効果がなかったし、初めよりたくさんの量が必要になったので、頻繁にキノコを採ってくる必要があった。
 今度は誰が採りに行くかで喧嘩になった。巧妙に立ち回った者が楽をし、そうでない者がやむを得ずキノコを採りに行くはめになった。
 やがてキノコが切れた時の苦しみは耐えきれないほどになった。
 快楽を求めて、彼らは半狂乱になった。彼らはなるべく楽に快楽だけが手に入ることを望み、それ以外のことはどうでもよくなった。
 ついにキノコを採りに行ったまま帰ってこない者が現れた。争いの末、代わりの者が派遣されが、そのうちに誰も帰ってこなくなった。
 残された者には、もう動く気力も残っていなかった。激しい苦しみが襲ったが、もう何もできなかった。
 息をしている者は居なくなった。

 * * *

 あたしは覗き見甲虫の目と連動したスコープを外し甲虫を呼び戻した。
 戻ってきた甲虫をケースに収め、道具類の整理を終えると、迷彩テントを出てキノコの破壊処理を行った。このキノコは生態系を破壊するから、いつまでも繁殖させておくことはできないのだ。
 キノコの使用には賛否両論がある。だが彼らは特殊な能力を持っていて、我々が直接介入することは難しい。無理に介入しようとしても手痛いしっぺ返しを喰らうか、時には命を奪われることすらある。だから介入にはキノコを使うのが最良の手段なのだ。
 すべての処理を終えてから、これまでずっと観察を続けていた巣へと向かう。
 話し声や笑い声で賑やかだった巣は静まり返っていた。
 小さな窓からそっと内部を覗いて動く物が無いことを確認すると、あたしは貯蔵用の部屋の蓋を開けた。
 中にはたくさんの鉱石と織物が整然と積み上げられていた。
 それはあたしを幸福な気持ちにさせるには充分過ぎるほどの量だった。

2019.07.24
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プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。

山西 左紀

Author:山西 左紀
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