Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

新世界から Scene3 (2)

Stella/s月刊ステルラ10・11月合併号 投稿作品

Eri(エリ) 後編

 エレベーターの無い古い建物の5階にその部屋はあった。エレベーターが無いのは逃走の時間を稼ぐために違いない、エリはそんなことを考えながら4階層分の階段を登った。大理石で装飾されたその階段は、かろうじて重厚な雰囲気を保っていたが、それももう限界のようだ。あらゆる部分が擦り切れ、歪み、くすんでいた。
 5階に辿りつくとインターホンを押して用件を告げ、深くかぶっていた帽子を取って監視カメラの洗礼を受ける。ややあってガチャリ・・・と鍵の開く音が重々しく響いた。ドアを開けるときに異様な質量を感じる。一見普通に見えるドアだが、中身は頑丈な鋼鉄製なのだろう。中はオフィスになっていて、応接セットの向こうに大きなデスク、その奥には天井にまで達する大きな窓、その向こうにはだだっ広い公園が拡がっている。この街では最も大きな公園だが、手入れがされていないせいで雑然とした雰囲気だ。大きなデスクではほっそりとした男が暇そうに爪を研いでいた。
「久しぶりね。グジ」エリは威圧するように声を出した。
「お久しぶりです。ねえさん」グジと呼ばれたほっそりした男が顔を上げた。右目の下には長い傷があって、そのせいで左右の目の大きさが異なっている。その大きさの異なる目からは微かな警戒の色が見て取れる。歳はエリよりも少し若いはずだが、本人の申告だから全く当てにはならない。実際、エリよりも年上に見える。
「電話で話したことはちゃんと伝わっているのかしら?」エリも油断なく男を見据えたまま続ける。エリはずっと苦労を共にしてきたこの男を信用している。だがそれは他人と比べてということだ。エリにとって、何事にも100パーセントはない。グジはテーブルをまわってソファーに腰掛けるとエリにもソファーを勧めた。
「ええ、ねえさん。ちゃんと伝わっていますよ。ですがね。ねえさんはいつも無理難題を吹っかける。それも相当手の込んだやつを・・・」エリが腰掛けるのを待ってグジは言った。少し顔をしかめたので右目はいっそう細くなり、鼻の上に皺が寄った。
「難しいの?」エリは感情を押し殺した声で質問を返す。
「おっしゃる条件だと、まずねえさんの分は無理です。ねえさんは顔が割れているし、顔を変えるにしてもご要望の期限には間に合わない。つまらない変装じゃ、全てがぶちこわしになる。あいつらは人物を見分けるプロですからね。その点は保証しますよ」
「じゃぁ、仕事は受けられないということ?だったら・・・」(こんなところまで呼び出すな!)エリは抗議の声をあげた。
 グジは右手でそれを制すと、諭すように言った。「ブツを誰にもばれないように精巧に作る。しかも締め切りが異様に短い。行き先の指定もある。これだけのことでも、これがどれだけ面倒な、そして大変なことなのかわかるでしょう?」グジは薄笑いを浮かべた。
「私が無理なら子供だけでもいい。金なら出すわ、いくらになるの?」
 グジは目安となる金額を言った。「これから増えることはあっても減る事はありません。そして最終的に申し上げる金額からびた一文まかりません。それでご不満なら他所へいってください。引き受けるところがあればのことですがね」グジは薄笑いを浮かべたまま言った。
「ひとでなしめ」エリはこのところ悪態ばかりついている。
 エリの一言を受けてグジは薄笑いを収めた。「ただし1人分じゃありません。2人分です。ねえさんの依頼、親方は受けないとは言ってません。ただ条件的に要望に応じられない部分もあるし、困難な作業のコストに見合う報酬を求めているだけです。極めて妥当な値段だと思いますよ?ねえさん」
「どういうこと?」エリは質問した。
「子供1人での移動に際しては、もちろん正規のサービスを利用しますが、万が一を考えて、乗務員のサポートが得られるよう手をまわします。もちろんそれも込みになっています」
「むう・・・」エリは言葉を飲み込んだ。
「それに」グジはエリの顔を覗きこんだ。「子供を移動させるだけでは、残ったねえさんの立場が非常にやばくなりますよね?」
「わかってる!だから一緒に・・・」
「それは先ほど言った理由で不可能です」グジは言葉を被せる。
「何かいい提案は有るの?」エリはたたみかける。
「ねえさんを安全な場所に匿い、顔を変え、あらためて出国させます。海外に出てしまえば奴らの影響力は非常に限定的な物になりますし、万が一追手がかかっても“血まみれエリ”はもう見つからない」
「それはそうだけど、でも顔を変えるとなると大事ね」
「そうです。 大事になります。あらかじめ言っておきますが、ねえさんには全くの別人になってもらいます。顔も名前も国籍もこちらで選定した人物になりますから、子供と同じ国に行ける可能性は低いと思います。もう会えることは無いかもしれません。もっとも、会っても誰だか分からないでしょうけれど。先ほど言った料金はそこまでを含んだ物だということをお分かりいただけますか?」
 エリは黙り込んだ。グジもそのままの姿勢で黙って待っている。
 エリはグジに向けた顔を笑顔に変えた。「そんなに整形外科にツテがあるんだったら、フワリからチップを取り出せるんじゃないかしら?」エリは柔らかいその本来の発音で実名をあげた。
「それについては考慮に入れて、色々と調べてみましたが・・・」グジは努めて冷静な様子で言った。「まずはっきりしていることは、ベント達にはフワリを生かしておくつもりは全く無いと言うことです」彼は“フワリ”を硬い音で発音した。「フワリはガウガの娘です。つまり、彼らはこの先ガウガの影響力を残すつもりは全く無いんです。だから、我々が高度な医療設備をもった病院と腕の良い医者を紹介することができても、彼等にとってそれは全く余計なお世話だ、ということです。つまり、彼等はフワリの体内に埋め込まれたチップを必要としていますが、フワリには全く興味が無いんです。それどころか彼等にとってフワリは邪魔な存在です。簡単に言えば消えてほしいんです」
「酷い奴らだ。ま、他人の事は言えないんだけど・・・」
「そしてねえさんも同じだと考えている」
「私はそんなふうには考えてない」
「でもねえさんはパミガーラの“血まみれエリ”だ。当然、そう考えていると奴らは思っている」
「そうでないと生き残れなかっただけだ。私は変わったのよ」
「誰もそのことに気が付いていない。そこが彼らの唯一の、そして致命的な誤算です。それにフワリの検査結果を調べてみましたが、チップは取り出すのがかなり難しい位置に納まっています。成長に伴って微妙な位置に入り込んだんでしょうが、取り出すには全身麻酔を含め、かなり高度な医療設備と技術が必要です。そんな設備と技術を持った医療機関は国と繋がっていてとても接触できません。危険すぎます。チップ自体は命にかかわることはありませんから、そのまま放って置くのが懸命です。いかがですか?我々の提案に従う以外、手がないと思いますが・・・」
 エリはまた黙り込んだ。グジもそのままの姿勢で黙って待っている。

 エリは無意識に右手首の陰に隠し持ったナイフを想像する。それは長い時間をかけて入念に研磨され、冷たい輝きを放っている。右手をあげて自分の首筋にナイフを当てる。わずかでも動かせば血が吹き出すだろう。暫くためらってからエリはナイフを滑らせた。小さく笛のような音が鳴った気がした。

 やがてエリは静かに喋りはじめた。「覚悟はしていたつもりだったんだけど。思っていたよりずっときつかった」エリは唇を噛む。「ショックね。でもフワリに道があるなら、先に進ませるべきかな」
「ねえさん」グジは呆れたような顔で言った。
 さらに長い時間を沈黙が支配した。エリは軽く曲げた右手の人差し指を唇に当て、俯き加減で再び黙り込んだ。両目は薄く開いていたが、それは現実世界を見ているのではなかった。視線は遙かな未来や遙かな過去、あるいはどちらにも属さない非現実の世界を彷徨い、それらの世界を行き来した。
「分かった。その条件を受け入れる。フワリの人生を終わらせるわけにはいかないもの」エリは顔を上げた。


2015.11.06
2015.11.13微調整
2016.09.04微調整
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新世界から Scene3後編です。

こんばんは。今夜は「新世界から」の第3話「Scene3・Eri(エリ)」後編をUPします。ウェブ月刊誌Stlla10・11合併号用の11月号掲載相当分です。
ずいぶん間が空いてしまいましたが、これはサキが物語を上手く進めることが出来ずに長いこと悩んでいたからです。この回も“血まみれエリ”視点ですが、ちゃんと展開していればいいのですが・・・。
もっと簡単に展開できる予定だったのですが(というか、もともと予定されていないパートですらあります)、読み返すと矛盾点が次々と出てきて書き直しの連続です。まだ完全に安定したとは感じていませんが、とりあえずUPしてしまいます。

エリはついに行動を起こします。この行動が物語にどのような影響を与えるのか、あるいは与えるようにするのか、悩みどころです。「まだそんな段階かよ」はい、そんな段階なんですよ、まだ。自分でも混乱していますし悩んでいます。
いつものように、あとあと辻褄が合わなくなってきたら変更が入る恐れがありますが、あらかじめご了承ください。
そして今夜「前編」も若干変更しています。でも展開に変更は有りませんので、読み返さなくても問題ありません。
次はScene4に進んで行きます。請うご期待!と言いながら、また長い時間が必要かもしれません。

よろしければ下のリンクからお進みください。

「新世界から Scene1・Firkin(ファーキン)」
「新世界から Scene2・Huwari(フワリ)」
「新世界から Scene3・Eri(エリ)前編」
「新世界から Scene3・Eri(エリ)後編」
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絵夢の素敵な日常(初めての音)Augsburg

 ハンス・フリードリヒ・ガイテルは入口から入ってくる女性に向かって軽く手をあげた。明るい色のショートコートの下から紺のミニスカートが覗き、少し踵のあるブーツを履いている。渋い色合いのマフラーが印象的だが、短くカットされた髪は少し寒そうだ。
 彼女はハンスの仕草に目にとめたのか、ウェイターにコートとマフラーを預けながら軽く頭を下げた。「やはり日本人だな。同じ東洋人でも中国人とはまた違う」ハンスはその仕草を微笑ましく思いながら、同じように軽く頭を下げた。
 ロマンティック街道沿いの古都アウクスブルク、マクシミリアン博物館にほど近い裏通りに、このレストランはひっそりと店を構えている。もともと家庭的な雰囲気の小さな店だが、オーナーシェフがハンスの幼馴染みということもあって、気兼ねなく食事ができるうえに、友達のよしみで値段にも配慮してくれる。それになにより馴染みの客以外にはあまり知られていないせいで隠れ家的な趣があり、それがとても気に入っている。ミクが迷わずに来店できるか心配していたくらいだが問題はなかったようだ。ミクは日本人のソプラノ歌手だが、オペラの歌詞や台詞だけでなく日常会話でもドイツ語を支障なく話すようになっていたし、勤勉な民族性もあるのだろう、ドイツ人の気質にも比較的に馴染んでいる。隣町からやって来たドイツ人のように、気軽に道を尋ねるはずだ。

「お招きいただいてありがとうございます。ガイテルさん」席に付くと彼女はさっそく礼を言った。
「そんなに畏まらなくてもいいよ、ミク。僕は君が来てくれただけで嬉しいんだから。それにハンスと呼んでくれるともっと嬉しいんだけど・・・」ハンスはとびきりの笑顔で答えた。
「はい・・・ハンス・・・さん」ミクは言いにくそうだ。
「ハ・ン・ス」ハンスがゆっくりと発音する。
「ハンス」ミクは小さく復唱した。
「そう、それでいい」ニッコリと笑って大きく頷くとハンスはウェイターに向かって「始めてくれ・・・」と声をかけた。「畏まりました」ウェイターは礼をして下がった。
「料理は適当に選ばせてもらったけど、かまわなかったかな?」仲間たちと一緒に何回も食事に出かけ、ミクの好みはわかっているつもりだが、2人きりで会うのは初めてだ。ハンスはミクの反応を窺った。
「かまいません。好き嫌いはありませんから。それに料理を選ぶのは苦手なんです」すこしホッとした様子でミクが答えた。舞台を離れたミクはいつものように硬くて愛想が無い。あの劇中の豊かな表現力とは雲泥の差だ。
 ウェイターがワインを運んできた。ハンスが簡単にテイスティングを済ませ、軽く頷くと2人のグラスにワインが注がれた。
「公演の成功に!」2人でグラスを合わせるとガラスは優雅な音を響かせた。

 アウクスブルクでの公演は成功だった。小さな劇場での公演だったが、この規模にしては奇跡的に赤字を出さすに済んだ。演出家であると同時にプロデューサーの立場も兼ねるハンスとしては上々の出来だった。劇団としての打ち上げはすでに済ませていたが、今夜はヒロインを務めたミクとどうしても話がしたかったのだ。それに気になる噂も耳にしていた。
 暫く食事を続けた後ハンスが口を開いた。「稽古の時は厳しい事ばかり言ってすまなかったね」
「いいえ、とんでもありません。わたし、まだまだヘタッピィですから」ミクが遠慮気味に答える。
「ははは・・・ヘタッピィか。でも君のマリーはとてもよかったよ。天才的という表現は適切ではないかもしれないが、あえて使わせてもらおう」
「ありがとうございます」ミクは笑顔を見せると礼を言った。そしてにんじんに慎重にフォークを突き刺すと、それを口もとに運んだ。
「マリーは不安定な精神を抱えているが、それはガラス細工のような繊細なものではない。もっと図太いものだ。それがよく表現されていた。特に第3幕の第2場での絡み、赤い月の下で繰り広げられる血塗られたシーンは期待以上の出来だった。鬼気迫るものがあった」ハンスはナイフとフォークを置きミクの目を見つめて言った。
「幼過ぎることはなかったですか?」にんじんはまだフォークに刺さったままだ。
「マリーもある程度の幼さを持っているが、その加減が非常に難しい。君は上手くやっていたよ。君が自分の外見を気にしているのなら、それは杞憂だ」
「そう言っていただけると嬉しいです」ミクはやっとにんじんを口に入れた。
「ところで、君がこの公演の後、暫く休養に入るというのは本当の事なのか?」少し眉間に皺を寄せてハンスが訊いた。
「ええ、前にもお話しましたが、わたしはのどに不具合を抱えています。暫くの間その治療に専念するつもりです。今の状態では全力で歌う時にためらいがありますし、これ以上皆に迷惑はかけたくありませんから」ミクは言葉を選びながら答えた。
「残念だが、君がそう判断したのなら、それがベストの選択だろう。どこで治療するつもりだ?」ハンスは切り分けた肉を口に運びながら言った。
 ミクはイタリアのドクターの名前をあげた。
「ほう!」ハンスの手が止まった。「彼の患者になることはなかなか難しいと聞いていたが?手術を受けるのか?」
「まずは診察をしてから治療法を決定するそうです」
「誰かの紹介でもあったのかな?」
 ミクは少し躊躇してから答えた。「エム・ヴィンデミアトリックスという方の紹介です」
「エム!」口の中に肉を置いたままだったので、ハンスはあわてて口もとを覆った。「ヴィンデミアトリックス家の?知り合いなのか?」
「古くからの友人なんです」ミクはハンスの反応に驚きながら答えた。
「驚いたな。でもそれはラッキーなことだ。君にとってはもちろんだが、僕にとってもだ。君が診察を受けるドクターはこの世界では最高級の腕を持っている名医だ。出来うるかぎりの高度な治療を施してくれるだろう」ハンスは顔を明るく輝かせると、ワイングラスを口に運んだ。
「ところで、君に2つお願いがあるんだが・・・」ハンスは肉を胃の中に納めてから話題を変えた。
「何でしょうか?」
「まず、君が復帰したらまた僕と組んで欲しいんだ。どうだろう?」
 ミクはエビをカットするのを中断して答えた。「ええ、喜んで。でも、ちゃんと直ったらという条件が付きますけれど」
「僕は君の回復を強く望んでいるが、さっきの話を聞いていっそう希望が湧いてきたよ」ハンスはワインを口に含むと、コクリと音を立てて飲み込んで続けた。「それともう1つ、これを受け取ってほしい」ハンスはポケットから小さな箱を取り出すとミクの前に置いた。
「これは?」ミクの動きが止まった。伏し目がちにハンスを見る。
「いや!すまない。君の事情も考えずに唐突だった。でもそういう意味じゃないんだ」ハンスは顔を赤くする。「これは今回の演技に対する僕の感謝の印だ。そして治療が上手くいくようにという僕の祈りでもある。お守りとして身に付けておいてくれないか」
「お守り・・・ですか?」
「開けてみてくれ。ミク」
 ミクは小さな箱の包装紙を外し蓋を開けた。キラキラ輝くトパーズの並んだヘアピンが入っている。
「僕は自分の演出家生命を君に懸けてみようと思っている。だからそのお守りを身に付けておいてくれ。そして必ず劇団に帰ってきて僕と組んでほしい。君と組んでやりたいオペラがたくさんあるんだ」
 ミクは気圧されたのか、やがて静かに頷いた。「ありがとうございます」
「いや、こちらこそありがとう」ハンスは立ち上がって右手を差し出した。ミクは右手をそこに添えるように握手した。ハンスは左手も差し出して、両方の手でその小ぶりな手を包み込んだ。そして力強く揺さぶった。

2015.11.12
2015.11.13微調整
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企画参加作品 絵夢の素敵な日常(初めての音)Augsburg です。

夕さんのところでやっておられる66666Hit記念企画用に書き上げました。この66666Hit企画は、六名の方からそれぞれ5~6個づつ出された名詞を各方1つ以上使用して物語を書くというもので、今回、使った名詞は登場順に「マフラー」「中国」「ロマンティック街道」「博物館」「天才」「にんじん」「ガラス細工」「赤い月」の8個です。もうすこし使いたかったのですが、この後の展開を逸脱するわけにもいかず、やむを得ず8個に留まっています。というか入れられませんでした。難しいですね。特にウゾさんのお題は難問ぞろいです。「赤い月」でようやく納めていますが、上手くいっているでしょうか?オペラの知識がほとんどないので大変でした。

与えられた35個の名詞を眺めていて、ヨーロッパを舞台にした方が使いやすいだろうと考えました。サキの作品でヨーロッパを舞台にしたものと言えば「絵夢の素敵な日常」シリーズの中のミク達の物語です。
ということで、今回はこのお話を使いました。そして「ロマンティック街道」を使うために舞台はドイツの古都アウクスブルクに設定しました。
ということは、ミクが関空を飛び立ってドイツへ向かってから、公演を終えてポルトへ帰るまでの間の出来事というわけですね。
そこまでは良かったのですが、ヨーロッパを舞台に書き始めても肝心の「モンサンミシェル」や「モンブラン」「オクトーバーフェスト」「アルファロメオ」などが使えないということになりました。「飛行船 グラーフ ツェッペリン」に至っては何も出てきません。なんとか書き上げましたが、困りました。
もう少し自由度の高い新作を考えればよかったのかもしれません。
その上この物語はシリーズの間に挟まる短い物ですので、単体ではっきりとしたオチは有りません。「絵夢の素敵な日常」シリーズの雰囲気をサラッと感じていただければ嬉しいです。
でも物語の順番が分からなくなってきました。ナンバリングが必要ですね。

よろしければ下のリンクからお進みください。
絵夢の素敵な日常(初めての音)Augsburg
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EELを更新しました。

何が起っているのだろう?そしてどうなるんだろう?
思うところあって、そして思い立って、EELを少し書き直しました。
サキはいったいどうすればいいのか分からなくなっています。
たぶん、サキに出来ることは何も無いと思いますけれど。

EEL

追記しました。(Continue)
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【もの書きブログテーマ】タイトルの話

タイトルって?

 夕さんのところでやっておられた【もの書きブログテーマ】をいただいてきました。自分の作品に付けたタイトルについて少し書いてみようと思います。傾向のような物も見えて来るのでしょうか?

 タイトルは最初から決まっていることはあまりありません。「シスカ」は例外です。このお話はタイトルから始まっていますから。
 だいたいある程度書き進んでから、内容を校正推敲している時に付けていきます。
 そのころになると、何となく物語のイメージが固まってきていますから、それにしたがって考えます。この時期に付け損なうと後で苦労する事とになります。
「絵夢の素敵日常」や「エスの気まぐれプロット」「太陽風シンドローム」などはこのパターンですね。作品の内容から思いつくイメージをネーミングしています。星や星座の名前をタイトルに選んでいる物も結構あって「フォーマルハウト」「Meteor(メテオ)」「Eridanus(エリダヌス)」「Achernar (アケルナル)」「Horologium(ホロロギウム)」「V645 Centauri (プロキシマ)」などがそうです。あ、「アスタリスク」もこのパターンですかね。
 他のパターンとしては、とりあえず識別のためにつけておいた仮タイトルを、やむを得ず使うときもありますが、案外それが後々馴染んできたりすることもあります。タイトルって分からない物です。
 記憶が曖昧になっていますが「254」などはそれだったと思います。馴染んでしまった証拠に、このシリーズはこの後の連作全てのタイトルにナンバーが当てられています。無理やり感のあるものもありますが、このスタイルが気に入ったのでしょう。
「EEL」や「キャンペーン」もこれに当たりますが、「あなたがそうしたいのとおなじように・・・」は文中の台詞から取っていますね。苦し紛れに発表直前にくっつけたのでしょう。多分。

サブタイトルは、ただナンバーが付いているだけということが多いですが、番外的な要素を含んでいる物には、その作品のスピリットのような物をサブタイトルとして付けている事があります。
タイトルとサブタイトルの区別がややこしいですが、シリーズ物として徐々に膨らませて書いていったり、シリーズの要素を使って単独でも読める様に別に書いたりするのがサキの書き方なのでご勘弁ください。
「HONG KONG EXPRESS(香港急行)」「OSAKA EXPRESS(大阪急行)」や「初めての音 Porto Expresso3」などは主人公は出てきませんからね。

というわけで、夕さんと同じように時に異様にこだわり(タイトルが決まらずUPが遅れることすらあります)、時に適当すぎるほど簡単に、タイトルやサブタイトルを生み出してきています。時に内容とタイトルがぴったり合った場合などは(「ナオミの夢」とかですね)、なんだか読んでくださる方が増えるような気がして、やっぱり小躍りしたりしています。
皆さんはいかがでしょうか?
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プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。
ようこそ!


頂き物のイラスト

アスタリスクのパイロット、アルマク。キルケさんに書いていただいたイラストです。
ラグランジア
左からシスカ、サヤカ(コトリ)、サエ。ユズキさんにイラストを描いていただきました~。掌編「1006(ラグランジア)」の1シーンです。
天使のささやき_limeさん2
limeさんのイラストをイメージにSSを書いてみました。「ダイヤモンド・ダスト」
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