Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

物書きエスの気まぐれプロット(神様の降りるところ)

「味が無いな」ダイスケは箸を口に運びながら言った。
「シッ、声が大きいよ」エスは小さく声を出した。「ここは京料理の店なんだから薄い味付けになってるの。出汁の旨味を味わうんだよ」
「分かってるんだが、俺はどうも塩分の少ないのは苦手だな」
「何言ってるの、そんなこと言ってると血圧が上がっちゃうよ。もう年なんだから」
「美味いんだが、これにほんの少し塩を足せばもっと味が引き立つと思うんだが」ダイスケは次々と料理を口に運ぶ。
「贅沢言わない。とっても美味しいよ。そんなこと言いながら父さんだって美味しそうに食べてるじゃない」
 エスはダイスケと京料理の店で昼食をとっていた。店は谷筋の一番奥の小さな集落の中にある古い民家を改装して作られていて、辺りを深い緑に覆われた山々に囲まれている。NETで紹介されているのをエスが見つけて、ダイスケの休日に合わせて2人で出かけてきたのだ。この間の京都への小旅行からエスは出かけることに積極的になっている。
 エスとダイスケは広い和室に置かれた食卓に向い合せに座っている。テーブルは幾つかあったが、まだ昼食には少し早い時間だったせいか、2人以外食事をしている客はいない。食卓の横は縁側になっていて、微かに爽風が吹き抜けていく。6月の都会は蒸し暑い日々が続いているのだろうが、ここは少し寒いくらいだ。裏手の山並みから冷たい風が降りてきて和室を通り抜け、そして谷筋を下って行くのだろう。縁側の向こうは広い庭、その向こうは小川、そしてその先は水田が少しあって向かいの山並みへと繋がっている。まだ梅雨入り前なので天気は良好だ。
 2人は食事を終えると縁側に出て縁側の縁に並んで腰を掛けた。エスはショルダーバッグから小型のラップトップパソコンを取り出すと起動し、ファイルを開いた。
「これ、読んでみてよ」とダイスケにパソコンを渡す。
「なんだ?こんなところでか?」
「今なら、時間があるじゃない。いつもはなんだかんだ言いながらなかなか読んでくれないもん」
「だな・・・」ダイスケはパソコンに目を落とした。「お?新作か?」
「うん、でもこれはScene2なんだ」
「Scene2?Scene1は?」
「この前読んでもらったでしょ?」
「ん?この前見た『Firkin』のことか?」
「そ、あれを少し書き直して物語の書き出しにしたの」
「でも、あれじゃ終わってしまうじゃないか?」
「ウチ、前にもそんな書き方をしことがあったじゃない」
「ああ、あれか・・・」ダイスケはそのまま続きを読み始めた。

「ふむ・・・」読み終わったダイスケは感想を述べ、エスの意見を聞きながら推敲と校正を始めた。ほんの短い断片だったのでそんなに時間はかからなかった。

新世界から Scene2

 雨が上がって日が差し始めると、大気は一気に蒸し暑さを増した。
 路面はアスファルトで舗装されていたが、あちこちが剥がれ、めくれあがって水が溜まっていた。往来する自動車がそれにタイヤを落とし、あちこちで跳ねが上がる。
 雨宿りしていたフワリは軒先を出て、そこここにできた水溜まりや行き来する人々を避けながら通りを歩き始めた。
 彼女はまだ8歳だったがその割には背が高く、背の割には体重が不足していた。つまりやせっぽちだった。肌の色はやや濃いめで、腰まで届く漆黒の髪は首の後ろでシンプルに束ねられ、律動的な足取りに合わせてリズミカルに揺れていた。
 身に着けているサイズの小さいワンピースは、もともとの色が何色だったのか想像することも難しいくらい変色していたし、そのほっそりとした長い足にまるで似合わないズック靴も、メーカーも分からないくらい変色し型崩れしていた。上空には大きな二重の虹がかかり始めていたが、彼女がそれに気づいた様子は全くなかった。
 もっとも、大勢歩いている、あるいはたむろしているこの街の住人の中で、その大きな虹に気が付いた者がどれだけ居たのだろう。おそらくその住人を探し出すことは至難の業だと思われた。
 やがてフワリは十字路に差し掛かるとそこを右に曲がった。右に曲がった先は少し静かな通りになっていて、辺りは2階建てかせいぜい3階建の古くて薄汚れた建物が立ち並んでいる。ほとんどが宿泊かそれに類する目的で使われる建物だったが、好き勝手に増改築された不統一な外観がこの通りの景観に一層のカオスを加えていた。
 通りを暫く進むと左側に緑の木々が見えてくる。緑はその奥に建つ3階建の建物の前庭で、ほとんど手入れもされていなかったが、それなりの広さを持っていたし、大きな木もたくさん植わっていたので、周囲に一定の潤いと安らぎの様な物を与えていた。
 木々の奥に見えている建物の1階はバーになっていて、フワリは庭の飛び石を伝ってその入り口に近づいていく。飛び石の間隔が開いていてジャンプをしなければならない所もあったが、地面がぬかるんでいるので靴を汚さずに庭を通り抜けるにはここを通るしか無かったのだ。
「おかえり、フワリ」入口からバーテンダー風の男が出てきて声をかけた。その“フワリ”の発音は、柔らかさを表すその言葉の本来の発音とは全く違っていて、解剖を表すよく似た別の言葉の発音のように抑揚を欠いた硬い物だった。
 フワリはその男の方にチラリと目をやったが何の受け答えもせず、そのまま入口をくぐった。

「この後はどうするつもりだ。どうせ何も考えてないと言いそうな気もするが?」ダイスケはパソコンから顔を上げる。
「大まかなプロットはあるよ。でも細かいところは全然」いつものようにエスはあっけらかんと答えた。
「Scene1とScene2は全く繋がらないな」
「もちろん!全然別のお話だからね。今Scene3も少しだけ書き始めてるんだけど、これはまた今度ね」
「全体が出来てからまた見たほうがいいな。バランスが分からない」
「もちろんそのつもり。でもこの先はもっと時間がかかりそう。出だしだけでもと思ったんだ」
「このScene2の書きだし部分だけでどれだけかかったんだ?」
「なんだかんだで3日。流れが気に入らなくて、何回も読み返しているうちにね・・・」
「やれやれ・・・」ダイスケは縁側に寝そべってしまった。
「そろそろ行こうか?」エスが目を瞑っているダイスケに声をかけた。
「そうだな」ダイスケがチラリと腕時計を見て起き上がる。
「でさ、帰り道、ちょっと車を止めて欲しいところがあるんだ。声をかけるからそこで止めてよ」
「どこだ?そんなに景色のいいところがあったか?」
「ううん、そうじゃなくて、何て言うんだろう?神様の降りるところ・・・かな?ここへ来るときにそんな所を見たんだ。だから気になってる」
「神様の降りるところ?なんだそりゃ?まぁいい。早めに声をかけてくれ」
「わかった」エスは立ち上がると伝票を持ってレジへ向かった。ダイスケはレシートを取り上げようと手を伸ばしたがエスの動きに追いつけず『まぁいいか』という風に肩をすくめた。

 ダイスケの運転する車は谷筋の一番奥から盆地の底へ向かって下っていく。辺りは徐々に開けてきて、家の数も増えてくる。やがて車が谷筋を出て盆地の中に入った所でエスが声をかけた。
「ここだ!ここで止めて!」
 ダイスケは車を路肩に寄せると停車した。
「ほら!みて!神様の降りるところ」
 ダイスケはエスの指さす方向を見たが、やがてエスと同じ感想を持った。

神様の降りるところ2
「なんでここにこんな物があるんだ?どけられなかったにしても、周りには同じ様な物は無いし」しかしダイスケは疑問を口にする。
神様の降りるところ1
「だから神様がここに降りてくるんだよ。だから耕さないで置いてあるんだよ。きっと」エスはカメラを構えながら嬉しそうに言った。
神様の降りるところ航空写真
YahooJapan地図
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あなたがそうしたいのとおなじように・・・

Stella/s 月刊ステルラ6・7月合併号 投稿作品

太陽風シンドローム

「なんだ?」オペレーターがモニターを覗きこんだ。
「どうした?」当直士官が声をかける。
「いま、ポッドが1つ射出されました……」
「どのポッドだ?」
「貨物輸送用のです。13番」
「申請はあったのか?」
「申請は受けていません。誤って射出されたのでしょうか?」
「ポッドのコントロールを捕れ!奴を捕まえろ」
 オペレーターは短い時間コントロールパネルを操作していたが、手を止めると「ポッドはコントロールを受け付けません。何者かがコントロールを持っているようです」と報告した。
「各部に問い合わせをしろ。俺は上に報告する。それから念のために内部にスキャンをかけろ」当直士官は通話機を取りながら指示を出した。
「アイ・サー」

+++

 アニマは気密服のバイザーを下げて、小さな覗き窓の向こうに広がる風景を見た。赤茶色の大地の上に、真っ白な雲がまるで無数の繭をまき散らしたように点々と広がっている。次の瞬間、外は暗転し真っ黒な宇宙空間に変わる。そしてさっきまで乗艦していた宇宙戦艦が見え、それがまた真っ暗な宇宙空間に暗転、そしてもう一度赤茶色の大地と白い雲。めまぐるしく変わる風景に目が回りそうだ。ポッドは前後軸を中心に回転しているのだ。
 アニマは気密服に取り付けていたタブレットを取り出し、いくつか操作をした。ポッドは回転を止め、風景は赤茶色の大地と白い雲の風景に固定された。このポッドは貨物用なので、内部にコントロール用のコンソールは持っていない。だからアニマは遠隔操作用のタブレットを持ち込んでいた。今覗いているこの窓だって、たまたまこのハッチが有人用との共用だから付いているだけのものだ。本来なら外を覗きたくなる奴なんか、乗っているはずはないのだから・・・。
 大気圏への突入が迫っている。アニマは軌道の最終チェックを行ってから、突入に備えて貨物用のベルトで体を固定した。貨物機にはGシートも装備されていない。

+++

「生命反応があります」操作を終えたオペレーターが言った。
「なに!」オペレーターの報告に当直士官は目を剥いた。「誰かが乗っているのか?確認を急げ」
「アイ・サー」
「誰が乗っているにしろあれは貨物機だ。並の人間ではGに耐えれんぞ。着地も荒っぽいものになる」当直士官はモニター画面を睨み付ける。モニターの上ではポッドを表す緑の三角が、徐々に位置を変えていく。
「くそ。もう大気圏か。誰が乗ってるか、まだわからんのか?」当直士官は苛立ちをあらわにした。
「確認終わりました。アニマが居ません」
「アニマだと・・・また奴か!艦長を起こせ!」当直士官は唇を噛んだ。

+++

 微かに小鳥の声が聞こえてくる。ケトルの沸騰する音がこれに重なり始める。辺りはそれぐらい静かな環境だ。
 シュンは火を小さくして、ティーカップとポットにお湯を注ぎ入れた。ポットが適温になると一旦お湯を捨て、計量スプーンで茶葉を慎重に計り取り、ポットに入れる。そこへ一気に沸騰させたままのお湯を注ぎこみ、ポットに蓋をする。陶製の蓋がきちりと収まったことを確認すると、彼は腕につけたクロノグラフのスタートボタンを押した。
 シュンの住んでいるログハウスは大きな谷の入口にあって、その谷は森に覆われている。特に小屋の周りの木々の背は屋根を超えるぐらいにまで成長していて、小鳥や小動物たちも定住し、繁殖も始めている。さらにシュンは、小さな畑を作り、数頭ではあるが家畜の飼育もスタートさせていた。
 先人やその後を継いだシュンがこの谷で実践した環境構築データは、これからの開発にとって非常に有益なものとなるはずだ。というのは開発が行われていないこの谷の外側には、ただ原野が広がっているだけだからだ。この地表のほとんどを植物、できれば森や作物で覆う。これがこの計画の当面の目標だった。長い長い開発の道のりはまだ始まったばかりなのだ。
 暫くするとシュンはクロノグラフに目をやった。そして規定の時間が経過したことを確認すると、温めたティーカップにお茶を注いだ。ダージリンの芳醇な香りが立ち昇る。『いずれはお茶の木も植えてみたいな』そう考えながらシュンは食卓の硬い椅子に腰を下ろした。

 カップを持ち上げて香りを楽しみ、最初の1口を口に含もうとしたその時、シュンは微かな空気の振動を感じてカップをソーサーに戻した。まだ遙かな彼方だ。しかし確かに何かが始まろうとしている。それを証明するように、その微かな空気の振動は、徐々に振幅を増し始めた。
『宅配便か?』シュンは考えたが、今日はそれが来る予定の日では無い事を思い出した。しかしその振動はやがて空気を切り裂くような音に変わり、さらにどんどん大きくなり、やがていつもの宅配便では考えられないくらいになった。
『近すぎる!』シュンは急いで小屋を飛び出して上空を見上げた。谷が開けている方向の森の上に白い筋が引かれている。何かの航跡なのだろうが、それは明らかにこちらに向かって伸びてくる。シュンは経験から、貨物輸送用のポッドが降りてきているのだと判断した。しかし、通常より速度が速い、それに近い。危険を感じるくらい高度も低い。
 耳をつんざくような轟音を立て、白い雲を曳きながら、そのポッドと思われる物体はシュンの頭上に差し掛かった。空気の振動が感じられるくらい近い。
「やっぱり貨物ポッドだ」機体の後部から小さなドローグシュートが曳きだされ、後部の貨物コンテナが耐熱シールドから切り離される。すぐに大きなメインパラシュートが開く。貨物コンテナはどんどん減速した。残された耐熱シールドは減速出来ず、そのまま落下を続け、轟音と共に浅い角度で森に激突した。立ち上る巨大な噴煙、引きちぎられた森の木々が舞い上がる。高温の耐熱シールドは数百メートルに渡って森の木々をなぎ倒し、引きちぎり、焼き払った。そして激しい衝撃波がやってくる。シュンは両耳を手で押さえたまま地面に突っ伏した。
 先人達が何十年もかかって育て上げた森林には、復活するのに何十年も要するであろう巨大な傷が刻まれた。

+++

 小さな覗き窓の向こうはオレンジ色からやがて白く輝きだした。耐熱シールドの温度が上がっているのだ。大気圏に突入してしまえば、もうポッドをコントロールすることは出来ない。運を天にまかせて、ただ耐えるだけだ。
 アニマはこの耐えるだけの時間が嫌いだ。だからなるべくその時間を短くするために、燃え尽きないギリギリの軌道を計算し組み込んだ。それにアニマは回り道も好きでは無い。だから目的地になるべく接近できるように、最適の軌道を計算し組み込んだ。
 計算通り耐える時間は最短だった。ポッドは一気に大気の層を突き抜け高度を下げた。耐熱シールドはほとんどが蒸発してしまっただろう。それに速度が速すぎる、多分リサイクルが出来ないほど破壊される。だがアニマにとってそんなことはどうでもいいことだ。我慢する時間は短いほどいい。
 タブレットがシグナルを点滅させた。ドローグシュートが開く合図だ。アニマは両手でしっかりとベルトをつかんで衝撃に備えた。
 激しい衝撃が来た。減速が始まったのだ。コンテナは切り離され、そしてさらに激しい衝撃。メインパラシュートの展開だ。息が出来ないほどの衝撃だったが、こんなものは戦闘時のGに比べたらどうと言うことはない。耐熱シールドは地面に激突しただろうか、きちんと目的地からは逸れるようにセッティングしたから問題ないはずだ。最終の減速が来た。突き上げるようなスラスターによる減速だ。普通の人間なら命を失いかねないレベルだが、これもアニマにとっては問題の無いレベルだ。ゲンマ戦線やタイガ星系R戦線ではもっと酷いのにも耐えてきた。そして最後に着地による衝撃が来た。

+++

「何だったんだ!」衝撃波が収まると、シュンはゆっくりと立ち上がった。『森の奥では山火事が発生しているかもしれない。後で見に行った方が良いな』シュンはそう考えながら上空を見上げた。上空からは貨物コンテナが降りてくる。貨物コンテナの着地をこんなに間近に見るのは初めてだった。やがてコンテナは森の木々のすぐ上まで高度を下げると減速のためにスラスターを噴射した。スラスターの噴射は木々を吹き飛ばし、コンテナは大きな音を立てて辺りの木をへし折りながら着地した。激しい衝撃音が辺りに響いた。『貨物だからこれで保つけれど、人間だったらひとたまりも無いな』シュンは傾いたコンテナを前にそう思った。
 シュンは動きが落ち着くのを待ってから、用心深くコンテナに接近した。コンテナはへし折った木を下敷きにして大きく傾いたままだ。まだ減速用のスラスタエンジンは熱を持っていて、白い煙を上げている。
 機体の中央にあるハッチのロックが外れた。ゆっくりとそれが開き、音を立てて全開になる。そして中から気密服を着た人間が現れた。人間が乗っているとは思っていなかったシュンは驚いて立ち止まった。あの衝撃に人間が耐えられたということが信じられなかったのだ。
 気密服の人間はバネをきかせて勢いよく飛び出すとヘルメットを脱いだ。
 ヘルメットからはボブにまとめられた真っ赤な髪が溢れ出した。前髪の隙間からアンバーの瞳が見つめてくる。シュンは口を半開きにして動きを止めたままだ。
「アニマ・・・?」ようやくシュンは声を絞り出した。アニマは斜めになったコンテナの上を滑って倒れた幹の上に飛び降りると、その上を伝ってシュンの傍までやって来た。アニマの背はシュンの肩までしかなかったから、そこからジッと見上げてくる。そのアンバーの瞳はセンサーのようにシュンの顔を観測した。
「げんきだった」長い間見つめてから、アニマは抑揚を欠いた少しハスキーな声で言った。
「ああ。元気だよ。でも驚いた。こんなに早く来てくれるとは思ってなかったから」
「あなたがそうしたいのとおなじように、わたしもそうしたいとおもったから」
「ありがとう」シュンはアニマの体をそっと抱いた。
 アニマは一瞬体を硬くしたが、やがてシュンの腰に腕を回した。
 軽い抱擁は強い抱擁になり、やがて次の段階へと進んでいった。
 森の奥からは真っ黒な煙に混じって、真っ白な煙も立ち上り始め、それは徐々に勢いを増していった。
 シュンはアニマの頭越しにその様子に気がついたが、抱擁を解くことはなかった。アニマの起こすトラブルにはもう慣れっこになっていたし、彼女の処理能力の高さも充分に理解していた。彼女が来てくれたことは、この大きなトラブルを差し引いたとしても、この開発計画にとっても彼にとっても有益なはずだ。シュンはアニマを抱く腕にさらに力を込めた。アニマの体は一層熱くなった。

2015.06.20
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オリキャラのオフ会に、また参加しようと思います。

オリキャラのオフ会に、また参加しようと思います。offkai.png
(こに記事はTOM-Fさんの記事の受け売りです)


「オリキャラのオフ会」が、今度は大海彩洋さんの幹事で、北海道を舞台にして開催されます。八少女夕さんの企画と幹事で開催されたものに続き2回目で、これは恒例の企画になりつつあるのかな?そんなわけで置いて行かれないようにサキも参加しておこうと思います。

大海彩洋さんの告知ページ
また一緒に遊ぼうにゃ~!
指定された場所に、物書き仲間のオリキャラを集めて、ウロウロさせようという企画で、他の方のキャラたちとすれ違ったり、交流したり、場合によっては、ドロドロのドラマを展開してもOKというわけなので、これを読まれた方も気軽に参加されても良いかも。

さてサキのところから参加させていただくメンバーは、第一回とは少し毛色の変わった2人を送り込もうと思っています。
大海彩洋さんの告知では美人を募集中とのことでしたが、今回は「シスカ」をメインで送り込むことは止めておきます。ずっと出ずっぱりだったので、少し休養が必要だと思いました。でもチラリと登場する可能性は残しておきますね。
そこでですね。今回は、コトリとダンゴのスケジュールを調整しました。サキが見るところでは2人とも結構美人なので構っていただけると嬉しいです。
と言っても、このブログを読んでくださる方はとても少ない上に、コトリは結構地味なキャラだし、ダンゴに至ってはとってもマイナーなキャラですから、遊んでもらいやすいように紹介記事を書いておこうと思います。



まずは「コトリ」の登場する『254』から・・・
(この部分は過去の紹介記事からの抜粋です)

物語の舞台はバイクショップ(それもかなり風変わりな)コンステレーションです。そしてこんな風に始まっていきます。

コトリは「コンステレーション」に向かって自転車を走らせていた。ひょろりとした体に自分で適当に切りそろえたような“オカッパ”の黒い髪を揺らし、あちこちに油のシミの付いた白いTシャツを着て薄汚れたジーンズをはいていたが、そんな格好のことは全く気にしていない様子で、のんびりと自転車を進めてゆく。

 雨の季節のある日、バイクツーリング中のコトリがバイクショップ・コンステレーションにずぶ濡れで飛び込んできます。そしてそのまま高熱で倒れ込んでしまうのです。店主の親父さんは店に居た常連のヤキダマと2人でコトリを病院へ運びます。コトリはなんとか回復しますが、自分の身元を頑なに隠します。名前もわからないので、親父さんがやむを得ずつけたニックネームが「コトリ」なのです。
 親父さんは身元について追及はしないで、そのままコトリをアルバイトの店員として住み込みで雇います。
 コトリはそこそこ裕福な、そして幸せな家庭に育った、どちらかと言えば恵まれた子です。バイクが趣味で、暇を見てはあちこちツーリングに出かけている、少し変わった女の子でした。家族は両親と兄、そして弟です。彼女は3人兄弟の真ん中なんですね。本名はサヤカと言います。
 コトリは、軍の爆撃機がコトリの家に墜落するという事故で、家族全員を一瞬で失っています。コトリはたまたまツーリングに出かけていて、まさに家にたどり着く寸前でした。もう少し早く帰ってきていたらコトリも犠牲になっていたはずです。
 彼女は落ちていく爆撃機と大爆発を目の当たりにし、跡形もなく蒸発した自分の家があった場所(爆心地)を彷徨った後、狂ったように愛車のバイクで雨の中を西へと500Km以上を爆走し、ずぶ濡れになってコンステレーションに飛び込んだのです。
 物語はそのヒロイン、コトリが仲間の(中でも親父さんとヤキダマの)力を借りながら立ち直っていく過程をなぞったものです。
 物語の最初ではコトリは22歳位ですが、物語の終わりごろには28歳位になっています。



続いては「ダンゴ」です。『物書きエスのきまぐれプロット』シリーズの中の『H1』『H1A』の中に登場する女の子です。
このシリーズはサキの頭の中にふと湧いてくるストーリー断片を、思いつくままに発表してしまう作品群です。

物語はこんな風に始まります。

ダンゴは入り口の引き戸をそっと開けた。赤いリボンで纏めたポニーテールを揺らして隙間から中を覗く。ダンゴは普段、髪を纏めることはあってもポニーテールにはしない。なんとなく恥ずかしいような気がするからだ。まして赤いリボンなんて生まれて初めての経験だった。気になるのか、ダンゴはリボンにそっと手を触れた。

彼女は22歳くらいの設定です。(同時期コトリは28歳位)この赤いリボンはコラボ企画で八少女夕さんのところのステラにもらったものです。
彼女の男友達のケッチンはクラシカルなバイク乗りです。エンジン音の微妙な違いでバイクの調子は分かりますが、女の子の気持ちに関しては全然です。その被害者の一人がコトリです。そして、彼が通うバイクショップの店員(実質店長)がコトリという設定になっています。(これは隠れ設定ですが)
ダンゴはコトリに比べて明るくて開放的で積極的です。静かに耐えるなんてことはあまりありません。


キャラの紹介は、以上です。

さてオフ会の設定では、舞台である浦川の牧場に行く前に、北海道のどこかを観光してお土産をひとつ持参しなければなりません。この2人だったらどこへ行くだろう?そしてこの繋がっていない2人をどうやって結びつけよう?(まだ顔さえ見たことがないはず)お土産?どうしよう・・・。
この2人を設定したものの、サキは早速途方に暮れるのだった。

彩洋さんは8月20日前後に発表されるので、それまでにはなんとか仕上げたいと思います。お待ちいただければ嬉しいです。


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プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。
ようこそ!


頂き物のイラスト

アスタリスクのパイロット、アルマク。キルケさんに書いていただいたイラストです。
ラグランジア
左からシスカ、サヤカ(コトリ)、サエ。ユズキさんにイラストを描いていただきました~。掌編「1006(ラグランジア)」の1シーンです。
天使のささやき_limeさん2
limeさんのイラストをイメージにSSを書いてみました。「ダイヤモンド・ダスト」
イラストをクリックすると記事に飛びます。よろしければご覧くださいネ!
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