Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

ここのところ……ここのところ

 師走に入ってしまいました。
 ここのところ……ここのところサキは何をしているかというとですね。
もちろんStellaの作品を読んでます……でもサキは読書のスピードと読解力には難があって思うように読めていません。少しづつ進めています。これはこれで面白いんですが。
気になる出来事が幾つか起こったりして、気もそぞろになっていたりします。
そしてシスカを先へ進めたくなってプロットを考え始めたりもしています。
まだまだプロットを書くところまでも行ってなくて、頭の中でスクラップ&ビルドを繰り返しています。
サキのシングルコアの脳みそでは、これだけのことをいっぺんにマルチタスクで進めるには無理があります。例のごとくオーバーヒートしてアルコールに逃避したりしてます(少し飲んだら眠くなってしまうお酒なのでご心配なく)。ですから、逃避した時点で当日の作業は終了になります。もう考える気力を無くしておやすみなさいになってしまうわけですね。
クアッドコアぐらいの脳みそが入っていると嬉しいんですけど、アクセラレーター(古っ!)が欲しいです。

 で、スクラップ&ビルドを繰り返していたんですが、どうにも上手くいかなくて、話の流れをつかむためにプロローグから読み始めたんです。
するとどうでしょう。けっこう面白いんです。頭の中にシスカ達が鮮やかに浮かび上がってきて動き回るんです。恥ずかしいんですけど白状してしまいますが31話まで一気に読んでしまいました。これでその日の作業もまったく進みませんでした。
まぁ、自分で書いたものですから、当たり前といえば当たり前なんでしょうか?
いや、そうなのかな?自分で書いた物語を自分で読んで面白いと思う、なんてことがあるんだろうか?色々と考えるに、これはきっと自分の書いたものだから、自分の好みにもちろんピッタリと合っているというのが一番の理由、その上文章に不足している部分や欠けている部分を、自分の想像力で補うことができているからなんだろうなと思っています。作者以外の方がこの文章を読んでも好みが合う人は少ないでしょうし、山西の力不足で描けていない部分を補うことはできないでしょうから、多分退屈してしまうだろうと思います。
やはり自分の書いた物語を自分で客観的に評価するなんてことはとても難しいんだろうな。そう思いました。
などと、こんな記事を書いていてまた作業は今日も進んでいません。
なにやってんだろ?
でも年が変わる前にシスカ32話がUP出来ればいいなぁと思っています。
そしてまた以前の作品を1つ再掲しようかなとも思ってます。
Stellaの感想、こんな理由で遅くなっています。ごめんなさい。
では、また……
関連記事
スポンサーサイト
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

FC2トラックバックテーマ 第1561回「自分の街や国を作るならどんな名前をつける?」


FC2トラックバックテーマ 第1561回「自分の街や国を作るならどんな名前をつける?」



 適当です。ほんとにいいかげんです。地名や国名に作る時点で思い入れがある、ということは全然ありません。自分でも不思議なくらいです。
 非常な思い入れのある人名とはまったく異なるものです。人名もいいかげんに付けているように見えていると思いますが、実は主人公などは特に彼や彼女の人生を思いやり、ドキドキしながら名付けています。地名には申し訳ないと思いますが。
 ただ地名ですから、あまりにバラバラにならないよう気をつけてはいます。「シスカ」ではイルマ側の地名などは日本地図をひっくり返しながら使えそうなものに少し変換をかけたり、ベクレラ側はその辺のカタカナの名詞からあまり方向性の違わないものを集めたり。世界地図の特定の地域の地名に変換をかけたりして作り出します。
 でも、やはり使い続けていくと愛着は湧いてくるもので、山西の頭の中でちゃんとした本物の町の名前のようにしっくりと定着していきます。
 マサゴ市やオルガ市の町並みは、すでに山西の中にはっきりと作り上げられています。

 この記事は八少女 夕さんのトラックバックテーマを題材にした記事「自分の街や国を作るならどんな名前をつける?」を題材に、もとのトラックバックテーマを拾ってきて作りました。

 そして、5000HITが近づいています。4000HITでイベントをしたので5000HITでなにもしないのもなんだしなぁ……。年が明けるまでに到達しそうですね。我ながらすごいなぁ。5000HIT……かぁ。
関連記事
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

ちょっと出かけてきました。

 エヘヘ。ちょっと出かけてきました。
 サキは出不精なのでなかなか出かけないのですが、先日、神戸市立博物館の「マウリッツハイス美術館展」へ行ってきました。もちろんヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾の少女」を見に、です。
それ以外にもルーベンスやレンブラントなど、貴重な作品がたくさん来日していて、とても興味深く見てまわることができました。例のフランス・ハルスの「笑う少年」も大胆な筆遣いで、表情がとてもよかったです。おもわず見ている方も微笑んでしまいます。
 サキの独断と偏見なんですけど、この時代の欧州の作品は夜明け前という印象です。人物画などが暗色の背景に画かれていることでそんなイメージを持ってしまうのでしょうが、昼間の風景画にさえ僅かにそのイメージを抱いてしまいます。でも素晴らしい描写力、表現力はサキをひきつけたのでした。
 いつものように相方が付き合ってくれたんですが、彼が一枚一枚丁寧に最前列まで進んでくれてサキを入れてくれたので、じっくりと時間をかけて筆の跡まで見ることがでました。とても嬉しかったです。相方に感謝です。
「真珠の耳飾の少女」は展示室に一枚だけ展示され、最前列で見るには少し並ばなくてはいけません。2人で並んだんですが、徐々に作品に近づきながらじっくりと見ることができました。そして最前列「立ち止まらないで」の声の中、みんな少しだけ立ち止まって顔を近づけてみています。サキ達もちょっとだけ立ち止まって見せてもらいました。
「綺麗!」サキはまたまた声が大きいです。あわてて口元を押さえてもう一度目に焼き付けてから、ゆっくりとその場を離れました。そのあと二列目から少し時間をかけて眺めました。(最前列でなければ観客同士交代しながら立ち止まってゆっくり見られるスペースが設けられています)くっきりと光が感じられ、その透明で鮮やかな映像はまるでハイビジョンです。やっぱり本物はすごいです。印刷とはまた違った迫力を感じますね。ため息でした。
 来年の1月6日まで開催されてます。展示数が若干少ないかなと思いましたがお勧めです。
 興奮のうちに展覧会場を後にして、元町の行きつけのコーヒーショップで休憩です。作品談義に花を咲かせながら、楽しい外出は終わったのでした。
 相方はエル・グレコ展にも行きたいと申しておりましたので、こっちも行けるといいな。

 最近、「シスカ」を書いています。なので他の作品が書けていません。ですから小説のUP頻度が減ると思います。年内に32話を上げたかったんですけど、どうも発表してしまうと修正が利かなくなってストーリーが展開できなくなりそうなんです。少し書き溜めようと思いますので「シスカ」のUPも滞りそうです。
 でも「Stella」用のお話と、以前に書いた作品をリニューアルアルして再掲することだけはやっておきたいと思っています。少々お待ちください。上手くいけばいいんですけど。
 ではまた……。
関連記事
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

エル・グレコ展、行ってきました。

 ニュフフ!!!
 エル・グレコ展、行ってきました。
 今回は先の希望でセッティングしたので、サキがお願いして付いていった形になりました。
正直に言ってサキは宗教画に類する物はあまり好みません。ですから単に付いていっただけという形になってしまって、先には迷惑をかけるだけかもしれないなあ…止めておいた方がいいかも…などと迷っていたんですが、このような規模でエル・グレコが世界中から集まる機会はもうないんじゃないか?などと脅かされて(先が薦めてくれたということですね)そんなら観ておかなくちゃいけないなと、重いお尻を浮かせたのでした。
 展示は人物画で始まります。独特のタッチで、精密に書かれているわけではないんですけど、人物の性格まで表現されていて、暗い背景の中から話しかけてくるようです。おお恐い。威圧感まで感じられます。
 続いて聖人像、これなんかまるで現代に当てはめると、まるでカードゲームのキャラのような(すみません。サキの暴言です。気に障った方、いらっしゃいましたらお詫びします)感じかな。聖人はそれぞれ象徴を持ち、まるでここに居るような存在感をもって立っています。次のコーナーでは念とか気とかまでが描かれています。ほら、これなんかまるで現代のアニメや漫画の効果線のように(またまた失礼しました。うわ~校正できんぞ)見えてきます。
 後半の祭壇画などは観られる角度まで計算に入れて描かれているとの事で、サキは近づいたて覗き込んだり、反対側の壁まで下がったりして(壁にもたれないでください。との注意書きがありました。同じような人がいるんですね)唸りながら眺めていました。この時代の宗教の戒律というか領域の中で精いっぱい表現しようとしたエル・グレコの気迫が伝わってくるようでした。
 サキにとってこの時代の絵は“夜明け前”ですし、厳かな宗教画が多かったのでいつもの大きい声は自重していました。ただ“悔悛するマグダラのマリア”の前では思わず声が漏れてしまったのでした。振り返ると、先のしてやったりの顔が有りました。
 やっぱり、行っておいて良かったと思います。素晴らしい展示会でした。やはり印刷とは違います。念とか気とかが噴出してくるようでした。

 美術館を出て少し時間が有ったのですぐ近くの工事中のダイビル本館を見に連れて行ってもらいました。ここは古いビルを一旦解体移動して再生しながら、その上に新しいビルを建てるということをやっていて、ぜひ観てみたかったんです。
 そしてフェスティバルタワーを見上げてからフェスティバルホールの赤じゅうたんの大階段をエントランスまで上って、雰囲気だけを楽しんでから帰路に着いたのでした。 コンサート行きたいなあ。
 楽しかったです。 
関連記事
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

5000HITが近づいて来ました。

 山西は今「シスカ」を書いているので、あまり時間が取れないんです。ですから5000HITイベントはやめておこうかなと、かなり本気で考えていました。
 暫く前から頭に中に湧いてきた「シスカ」32話以降のストーリーを、どんどん書きすすめていっています。
 やはり悪い癖でプロットはありません。ですが、エディターで書きながら思いついたことを下の行にどんどん書き足していく、ということはやっています。
 ですから書いていた部分を放り出してその下に別のシーンを書き始めたり、書いている本文の下にいくつもの別のシーンが並んでいたり、簡単なメモや思い付きのストーリーの流れなども書き込まれています。
 まぁこれがプロット代わりということになります。使える場面になったら下からコピペして、校正と推敲をかけるという段取です。シスカやヨウコ、そして今回はアツコが動いてくれますので山西にしては速いペースで進んでいます。のっているうちに進んでおきたいとは思ってます。
 ですが!思ってるんですが!5000HITはやはり大きな節目でもあるしなぁ。今回はイベントをやっておいた方がいいかもしれないなぁ。リクエストがあるのかどうかも分からないし……。リクエストが無ければまた「シスカ」に専念すればいいんだし。などとグダグダ考えて、考えて、やっぱり5000HIT記念のリクエストをいただくことにしました。なんのかんの言ってますが、やっぱり嬉しいですし、感謝の意味も込めてチャレンジしてみます。

 では前回と同じように、カウンター5000を見られた方、自己申告で結構ですから“お題”を1つと、これまで山西が作りだしてきたオリキャラの中から1人選んでコメントをください。今回は男女どちらでも結構です。もちろんサブキャラや端役キャラでもOKです。そのお題をテーマに、そしてそのオリキャラを登場させて掌編を作ってみます。今回は男女キャラOKにしましたので主人公ではない場合もあり得ます。
 5000前後でも結構ですのでHIT番号をお申し出ください。一番近い方(というか、こうなると早い者順になりますね)のお題を採用して何か書いてみようと思います。
 お申し出が無ければ、山西はそっと「シスカ」の執筆を続けます……ハイ。

関連記事
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

ほうき星

ほうき星        この作品は「コメット(12月24日)」を改題・加筆修正し再掲したものです。

 12月24日午後6時16分。飛行機は、最北の巨大都市の南側に連なる山脈の上空で着陸態勢に入っていた。
 CA(客室乗務員)のアナウンスは到着予定時刻、天候は快晴であること、空港の気温がマイナス5度であること、気流が乱れているが着陸に支障はないことを告げていた。
 北西風の強まる冬の間、空港への進入はこのコースを使うことがほとんどだ。逆に夏場は南からの風の影響を受け北からの進入になることが多い。

 エルはさっき、通路側の席で目を覚ましたところだった。『もう着くのかな?』ウィンドウシェードが閉まっていたので腕時計を見ると午後6時20分、アナウンスにあった到着予定時刻に後10分ほどだ。
 隣の窓際の席では婚約者のシンが文庫本の上に目を落としている。2人は年末の休暇を使ってエルの実家に顔を出すためこの便に乗っていた。
 シンはエルの時計を見る仕草で気がついたのか「よく眠れた?」と声を掛けてきた。
「うん。シンはずっと本を読んでたの?」エルは少し甘えた声を出した。
「エルが寝てからずっとね。古い話だけど結構面白いんだ」と赤い表紙を見せてくれた。
 シンは本のタイトルと大まかな内容を説明してくれたが、エルにとってそれはあまり興味を持てる内容では無かった。
 それが表情に出たのかシンはエルの顔を暫く見つめてから「エルはあんまり本を読まないからなぁ」と言った。
「ごめんね。でも、好きじゃないものはやっぱりなかなか好きにはなれないもの。でも少しづつ好きになるように頑張る!」エルは最後のところに力を込めた。
「無理しなくていいよ。アレルギーにでもなったら大変だ」頑張るエルの様子が可笑しかったのかシンは顔をほころばせた。
 シンは前の席を斜めに覗きこんでから、そのままエルの肩を抱いて体を引き寄せると「今日は何の日だか知ってるよね?」と髪をそっと撫でてくれた。
 エルも体をシンの方へ寄せ、シンの肩の上にそっと頬をのせて「クリスマスイブだよ」と答えた。
「じゃあ僕からのクリスマスプレゼント」とシンは手を伸ばして閉まっていたウィンドウシェードを上げた。
 エルは窓の外を見て息をのんだ。
 窓の外には、漆黒の大理石のテーブルに宝石をばら撒いたような夜景が広がっていた。
 銀河の星の数ほどもあるダイヤモンドやルビーやサファイアやエメラルドや瑪瑙や翡翠や……大小様々なあらゆる種類の宝石は、星々の原子の光を組み合わせて複雑に屈折させたように万色に輝き、放射状に並んだり、散らばったり、塊まったり、あるいは点滅したりした。
 宝石は前の方から新しいものが次々と現れて、そして滑るように流れ去って行く。
 エルは突然だったことと、あまりに美しかったことで、言葉を発するのも忘れて窓の外に見入っていた。
 飛行機は都市の中心部からやや外れた地域を低空で通過する着陸コースを、ILSに従って順調に飛行していたので、この窓からちょうどシティの中心部が斜め下正面に見え始めた。
 そこは眩い宝石の塔が幾つもいくつもそびえ立ち、さながらクリスマスツリーの森の上空に迷い込んだかのような眺めだった。
 エルはシンの手を握ったまま、自分が眩いツリーの森の木々の上を通り過ぎるのを呆然と眺めていた。
 シンは手をエルに預けたまま優しく寄り添って、一緒に流れ去る宝石たちを見てくれていた。

 飛行機は大きな川を飛び越えファイナルアプローチに入った。川を越えると町外れになるのか宝石の数はぐんと減って、同時にどんどん大きくなって、一つひとつの正体が分かるようになった。
 まもなく迫ったタッチダウンに向けてエンジンの出力を調整しているのか、エンジン音が強くそして弱くそしてまた強く変化する。
 エルはようやく現実の世界に引き戻されて、シンの方へ振り返った。
 エルは言葉を発しようとしたが、奇妙な浮遊感に不安を感じてシンの目を見た。シンもエルの目を見ていた。
 その時、自分の体が左側に傾き始め、エルはシンとつないだ手に力を込めた。
 大きな振動を感じ傾きが大きくなった。
 傾きはさらに大きくなり、振動も激しくなって、機内ではたくさんの悲鳴が聞こえ始めた。
 シンがエルの体を背中から抱え込んでくれた。何か言ってくれているが、騒音のせいで良く聞こえない。
 機体は悲鳴を上げながら少し上昇したように感じたが、弱々しく首をもたげただけで飛び立つことはできなかったのだろう。激しい衝撃が伝わってきた。騒音と振動の中、シートベルトがおなかに食い込む激しい痛みと、力強く支えるシンの手を背中に感じたのが最後だった。

 周りは真っ暗になった。

 エルは目を覚ました。
 心臓はまだ早鐘のように鼓動を打ち続けている。エルはキョロキョロと周りを見回した。
 機体は水平で、安定したエンジン音が静かに聞こえている。こちらを向いて座っているCAと目が合うと、彼女は小さく微笑みを返してくれた。
 隣の席では婚約者のシンが文庫本の上に目を落としている。周りを見回す仕草で気がついたのか「よく眠れた?」と声を掛けてきた。
「うん。ずっと本を読んでたの??」エルは少しかすれた声を出した。
「エルが寝てからずっとね。古い話だけど結構面白いんだ」と赤い表紙を見せてくれた。
 シンは本のタイトルと大まかな内容を説明してくれたが、エルにとってはそれどころではなく曖昧に相槌を打つのが精いっぱいだった。
 それが表情に出たのかシンはエルの顔を暫く見つめてから「エルはあんまり本を読まないからなぁ」と言った。
「ごめんね。でも、好きじゃないものはやっぱりなかなか好きにはなれないもの……」言葉は途中で止まった。
「無理しなくていいよ。アレルギーにでもなっったら大変だ」シンは顔をほころばせた。
 シンは前の席を斜めに覗きこんでから、そのままエルの肩を抱いて体を引き寄せると「今日は何の日だか知ってるよね?」と髪をそっと撫でてくれた。
 エルも体をシンの方へ寄せ、その手をしっかりと握って「クリスマスイブだよ」と少しこわばった声で答えた。心臓は早鐘のように鼓動を打ち続けている。
「じゃあ僕からのクリスマスプレゼント」とシンは反対側の手を伸ばしてウィンドウシェードを上げた。


関連記事
テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
 
 

5000HITありがとうございます。

 5000HITに到達しました。
 ありがとうございます。アクセスいただいた方、さらに山西の拙い作品を読んでいただいた方、コメント・感想・拍手をいただいた方、皆様に本当に感謝しています。
山西はブログの更新も少ないですし、そう面白い記事を書いている自覚もないので1年と2ヶ月程で5000HITもいただけたというのはもう感動ものです。
「Debri」は残骸とかゴミとか破片って言う意味なんですけど、「Debris circus」は、ほんとうに山西の頭に溜まっていたり湧き出てきたりするDebriをステージに上げて、何とか楽しんでいただけるものに仕上げてみよう。ワクワク楽しめるサーカスを目指してみよう……実際は全然そこまで行っていないとは思いますが、そんなような“志”のブログです。
 もし少しでも楽しんでいただいて、微かにでもワクワクしていただけたとしたら、これに勝る喜びはありません。もし、そういう方がいらっしゃいましたら、チョロッとコメントを入れてください。山西は飛び上がって喜んで、調子に乗ってまた次の作品を書きます。単純です。
 これからもこの変なブログ「Deblis circus」を、そして変な管理人 山西左紀 をよろしくお願いします。

 さて、5000HIT踏まれた方からオリキャラの指定と、お題をいただきました。
 例のごとリクエストが無かったらどうしよう…と心配していたのですが一発でいただきましてホッとしています。5000HITピッタリ!!文句なくリクエストの権利を射止められたのは、八少女夕さんです。
 今回オリキャラは男女どちらでもとお願いしたので、なんと指定は「黒磯」です。彼は「絵夢の素敵な日常」に登場する主人公「絵夢」の執事です。これは、予告はあったんですがまさか夕さんがピッタリ踏まれるとは思ってなかったので、いつものことですが予想外です。
お題は1月なら「お餅」2月なら「チョコレート」と手加減をいただきましたが、リクエストにはタイトルが付いていまして「黒磯の素敵な日常」っていうんです。これでは黒磯をチラッと登場させてお茶を濁す、というわけには行きません。
 う~む。サキはどちらかというと女性の目線で書く事の方が多いので少し困っています。…で、じっくりとアイデアを練る必要があるということにして、チョコレートのお題時期あたりまで待っていただく可能性もある、ということでご了承いただけますか?出来次第なるべくお待たせしないように発表します。

 で、もう1つお知らせです。
 クリスマスがやってきますね。記事でも少し触れていたんですが、再掲作品を1つUPします。読まれた方もいらっしゃると思いますが、感想でご指摘のあった部分などを見直しています。かえって勢いが無くなっているかもしれませんが、よろしければ読んでみてください。リンクを下に置いておきます。
 読んでいただいてありがとうございました。

 ほうき星

関連記事
テーマ : つぶやき    ジャンル : 小説・文学
 
 

絵夢の素敵な日常(9)(新しい年)

「Stella新年号」の掲載作品をUPします。連載 掌編です。
「Stella」専用に書いている連載ではないのですが、続き物ですので連載としておきます。
一応新しい年の訪れをテーマに据えて書いています。よろしければどうぞ。

あっ!そうです。5000HIT記念作品はもう少しお待ちください。現在構想中です。
指定のオリキャラは「黒磯」お題は「お餅」あるいは「チョコレート」です。
今回「黒磯」より先に「山本」が登場して彼のバックボーンが垣間見えています。
お楽しみいただけたら良いのですが……。



絵夢の素敵な日常(9)(新しい年)
Stella/s 「Stella新年号」掲載作品 連載 掌編

 空気の読めないお嬢様、絵夢が素敵!と感じたことを感じたままに写し取る、読んでくださる方の気持ちなど全く考えない、とっても自分勝手なショートストーリー。

 絵夢は立ち止まった。
 頭上には少し欠け始めた月がこうこうと光を放っている。地面には一面に霜が降りていて、その一粒一粒が小さく青い光を反射して浮かび上がる。
 見上げると冷たい空気の中へ広がる息が白く輝き渦を巻く。そしてその冷気は精神を孤高へと運び上げる。
 暫くして月から目を戻すと、絵夢はまた月光と懐中電灯の明かりを頼りに山道を歩き始めた。
 やや遅れて付いてくる灯りは山本だ。彼は黒磯と2人でビンデミアトリックスの本家を管理するスタッフだ。俗な言い方をすると執事ということになる。年齢は黒磯より10歳若くて46歳、絵夢が8歳の時に母親が亡くなってから仕事に忙しい父親に代わって、黒磯と2人で幼かった絵夢と12歳年上の兄の成長を見守ってきた古参のスタッフだ。
 絵夢は大晦日から山本の実家、山郷にある茅葺の大きな民家を改装した民宿を訪れ、三賀日を過ごす予定にしていた。
 年老いた山本の両親は絵夢を孫のように歓迎してくれる。実の祖父母がいない絵夢にとってそれは懐かしい感覚だった。この山郷の雰囲気や空気が気に入った絵夢は、年に一回位はここで過ごす機会を作るようにしていた。農作業を手伝ったりキノコ狩りに出掛けたりして周りを慌てさせたがそれは新鮮な経験だった。ずっとここで生活することが自分にとって不可能なことはわきまえていたが、新鮮な経験で好奇心を満たすことに喜びを、そして緩やかな時間の流れるここでの生活に安らぎを感じながら、山本の両親の好意に甘えていた。
 やがて山道の先に小さな街灯が現れ、細い石段を照らし出しているのが見えた。それを上ると栗林の中に続く緩やかな坂が続く。そしてその先のやや幅広の石段の上に祠が見えてきた。
 大晦日、囲炉裏端で山本の両親、山本、家族で宿泊している二組のお客とテレビを見ながら楽しく過ごしていた絵夢は、新年が明けてすぐ初詣の為に村の裏手の山腹に有る村の祠を目指しているのだ。はっきり言って絵夢は敬虔な信仰というものを持っていない。ホーキンス博士のように「天国はない」などという超合理的な考え方で割り切ることはできないが、科学者と信仰者のどちらを取るか無理やり意見を求められれば、科学者に寄った立場を取る。
 もちろんすべての宗教に対してそれを最大限尊重するし配慮した行動を取る。それにこうしてちゃんと初詣にも出掛ける。だが、世界の紛争のほとんどが根っ子に宗教の対立を抱えている……そういう事実に割り切れない感情もある。人々の心に安らぎを与えるはずの宗教が人々の争いの大きな原因になる。そんなことがあってもいいのだろうか?絵夢は漠然とだがそんな思いを持っていた。
 石段を登ると目の前に祠が立っていて、その手前には村人がこしらえたしめ飾りが設えられている。祠の前の左右に立てられた背の高い門松に渡された大きなしめ飾りは、綺麗に結われた藁でできていて、それに昆布や干し柿がぶら下がっている。山本はそこから干し柿と昆布を少しちぎり取って「お嬢様、これを」と絵夢に渡した。絵夢は「ありがとう」とそれを受け取り、ポケットに入れてからしめ飾りをくぐって祠の前に立った。山本は少しちぎった物を口に放り込むと少し後に立った。
 絵夢は賽銭を入れ鐘を鳴らし胸の前に手を合わせ、祠の中に神仏習合で祭られている大日如来に「恙無く過ごせますように」と祈った。
 そして祠の横手に回った。そこには高さ50センチ位の小さな祠があって、それに合わせた小さな賽銭箱が置いてある。絵夢はそこに賽銭を入れ、ぶら下がった小さな鈴をチリチリと鳴らして手を合わせた。
「山本のご両親が恙無く過ごせますように」
 そしてその横には高さ30センチ位の本当に小さな祠があって、それに合わせた小さな小さな賽銭箱が置いてある。そこにも賽銭を入れ、ぶら下がった小さな鈴をチリリと鳴らして手を合わせ、絵夢は祈った。
「世界が平和になりますように」
関連記事
テーマ : 自作小説    ジャンル : 小説・文学
 
<- 12 2012 ->
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール
こんにちは!サーカスへようこそ! 二人の左紀、サキと先が共同でブログを作っています。
ようこそ!


頂き物のイラスト

アスタリスクのパイロット、アルマク。キルケさんに書いていただいたイラストです。
ラグランジア
左からシスカ、サヤカ(コトリ)、サエ。ユズキさんにイラストを描いていただきました~。掌編「1006(ラグランジア)」の1シーンです。
天使のささやき_limeさん2
limeさんのイラストをイメージにSSを書いてみました。「ダイヤモンド・ダスト」
イラストをクリックすると記事に飛びます。よろしければご覧くださいネ!
スカイさんシスカイメージ
スカイさんのシスカイメージ
シスカ・イメージ高橋月子さん作
シスカ・イメージ 高橋月子さん作
シスカ・イメージlimeさん作
シスカ・イメージ limeさん作 コトリ・イメージユズキさん作
コトリ(コンステレーションにて)ユズキさん作
リンク
ブロとも申請フォーム

Archive RSS Login