Debris circus

Debris circus

頭の中に散らばっていた破片(debris)を改めて文章に書き起こし、オリジナルブログ小説としてサーカスの舞台に上げていきます。読みにくいものもありますが、お暇な時にパラパラとめくる感じででも読んでいただけたら嬉しいです……

 

V645 Centauri (プロキシマ) 1.朔

 僕はラウンジの中央に置かれた大きな円形のソファーにゆったりと腰を掛けてタブレットに目を落としていた。ジョーンズ博士の論文は非常に興味深かったが、如何せん手法が強引すぎる。強引な手法で得た結論は時として間違った結論を導き出す。そう思いながらも内容に夢中になって次々とページを繰っていく。
 そんな時、ふと視界の隅に気配を感じた僕は、タブレットから目を上げて思考が飛ぶほど驚いた。なんと空中に天使が居たのだ。天使にしては大きいがそんなことはどうでもいい。細身の体に亜麻色の髪を翻らせ、今宙返りを始めたところだった。そのまま2分の1の捻りを加えながら宙返りを終えると、僕の膝の上にすとんと降りてきた。タブレットは天使のお尻の下敷きになった。僕は天使を抱きかかえるような形で、天使の柔らかい体を感じながら、そのままの体勢を保っていた。
「ご……ごめんなさい!」天使はあわてて立ち上がると僕の方を向いて頭を下げた。肩まで伸ばした亜麻色の髪は顔の横に下がり。間から見える耳が真っ赤になっている。(途中からしか見てないから”多分”なんだけど、天使は廊下から勢いを付けて"1回転2分の1捻り"をして僕が座っていたソファーにお尻からストンと着地するつもりだったんだ。思いがけずそこに僕が座っていた。それだけのことだ。)
「いや。僕は別にかまわないよ」僕はそう言って立ち上がると、少し驚いて天使を見た。僕の背は天使の肩を少し超える位しか無かったのだ。「それより怪我はなかった?」その可愛い作りの顔に付いた琥珀色の瞳を僕が見上げるように見つめると、天使はまたパアッとバラ色になり、どうしていいかわからなくなったように俯いてしまった。そして「本当にごめんなさい」と少し早口で言うとそのままラウンジを飛び出て行った(強く蹴ったので本当に飛んで出るようになった)。

 そういうふうに僕は天使と出会った。
 僕のタブレットはそのままお釈迦になった。

 僕はとある大学で考古学の講師をしている。ここ1年ほど発掘調査と大学での講義で忙しく過ごしていたので、今はここで長期の休暇を取っている。なかなか来れる所では無いのだが、ずいぶん前から計画を立て予約を入れて、たまたまなのか運が良かったのか来ることができたのだ。今日はちょっと調べ物をしたくて、ここにあるライブラリーに来ていた。考古学のコーナーのセンターに置いてあるテーブル席に腰を掛け、棚から取り出した書籍を広げている。ほとんどがデジタルデータだが、一部アナログ書籍のコーナーも設けられている。
 アナログの感覚に夢中になりながら、ふと目を上げると僕の動きは止まった。そこに天使が居たのだ。
 一瞬の驚きの後、僕は笑顔になって「やあ」と微笑んだ。天使の顔はすでにバラ色だ。この状態では立ち去ることもできないのか、ぎこちなくやっとという様子で「こんにちは……」と言った。
 僕は自分の名前を名乗った。「ケントでいいよ」僕はそう言うと「君は?」と訊いた。天使は「タウリ・ノード」と答えた。「ファーストネームは前?後ろ?」と訊いてみると「前」と答えた。「じゃあ。タウリ?と呼んでもでいいかな?」僕は下から見上げて微笑んだ。天使は小さく頷いた。
「タウリ。この間の"1回転2分の1捻り"すごくかっこよかった」
タウリは「ごめんなさい……」と言ったまま、またバラ色になった。
僕は「いや。そうじゃなくて。本当にかっこよかったんだ。気を悪くしないでくれ」と言って周りを見回し「閲覧室じゃあまり喋れないな。タウリ、どこかゆっくり喋れるところを知らないかな?」と言った。
 タウリは黙ったまま歩き出した。コーナーの出口のところで振り返る。僕はあわてて読んでいた書籍を棚に戻すと、タウリのところに駆け寄ろうとしてバランスを崩した。空中を流れていく体を本棚にぶつけてようやく止めるとタウリの方を向いて照れ笑いした。「大丈夫?」タウリが尋ねてきた。
「大丈夫。こんなのしょっちゅうだよ。結構難しいもんなんだ。だからタウリの"1回転2分の1捻り"すごいって思ったんだ」と笑うとタウリもつられて笑顔になった。天使のような笑顔だった。僕の心臓の鼓動は早くなった。
「初めて笑ったな」僕はタウリと並んで歩き出した。自動ドアのガラスには僕らの姿が映りこんでいたが、タウリの頭が僕より10センチは飛び出していた。タウリはそれに気がついたのか少し猫背になった。

 そういうふうに僕はタウリと並んで歩き始めた。

 タウリは並んで歩きながら文教ブロックを出てCと表記のある渡り廊下に入り、その真ん中あたりの大きな窓のある部分に僕を案内した。大きな窓からは灰色の平原とその先に緩やかに盛り上がった大きな丘が見えた。遮るものも無く到達する太陽光線は、あらゆる物に光線の当たる部分とそうでない部分をくっきりと区別していた。光線の当たる部分は、反射率の違いで若干の明暗の違いはあったが、灰色以外の色は一切存在しなかった。すべての光を飲み込む真っ暗な空には、たくさんの星が瞬くことも無く静かにそしてはっきりと光っていた。この単調な音も風も無い世界は何億年も変わらずにこのまま存在する……そういう雰囲気だった。
「こんなところがあったんだ」僕は窓のそばに立つとその風景を飽きることなく眺めた。窓のそばには軽く腰をかけることのできるベンチがいくつかセットされていたので、自然と僕らはそこに並んで腰をかけた。座ると身長差が小さくなるのでタウリは少しほっとしたようだった。
 タウリのバラ色の顔はようやく落ち着いてきて透き通るような白に戻ってきていた。(ほんとに天使みたいだ)
「この町にはこういう外の見える場所ってほとんど見つからないんだ。ここは穴場だな」僕は景色を見ながら呟いた。
「窓を付けても有害な放射線を防ぐためや強度を保つためにコストが掛かるだけなんだって。だから、こんな大きな窓はたくさんは付けられないらしいよ」タウリも灰色の平原を見ながら答えた。そして僕のほうを見て続けた「観光で来ている人は専用の展望室から見ることがほとんどだし、住んでる人は好き好んでこの風景を見ることも無いから穴場と言えば穴場かもね……」
「ここに住んでいたら特に珍しいこともない風景なのかな。でもこの景色はすごいよ」僕は首を右から左へとゆっくり動かしながら尋ねた。「タウリはここに来てどれくらいになるんだ?」
「18年」
「そんなに!」一瞬僕は止まったが、思い当たることがあってやがて続けた。「……で、タウリは何歳なんだ?」
「18歳」
 僕は暫く絶句した。
「じゃあまさかタウリは……」
「そうだよ。私ルナリアンだよ。月で生まれて育ったんだよ」
「そうなのか。実際に会えるとは思わなかった。だからそんなに背が高いんだ。成長も早いのかな、実際よりもっと年上に見えた」
「いくつに見える?」
「28歳」
 タウリは黙って琥珀色の瞳で僕を睨みつけた。
「冗談だよ。怒るなよ。28は僕の歳さ」
「あなたは地球生まれ?」
「そう。月生まれはそんなにたくさんいないだろう?」
「だからそんなに背が低いんだ。成長も遅いのかな、実際よりもっと年下に見えた」タウリは少し声を低くして僕の口調を真似て言った。
「分かった。気に障ったならあやまるよ。素直な僕の感想だったんだ」
「なお悪いよ」タウリは口元を膨らませた。
「私は3人目のルナリアンなの。今みんなで50人ぐらい居るのかな。そう聞いてる」
「地球に行ったことは?」
「無いよ。まだここを離れるわけにいかないんだ。私は宇宙での人間の体の変化について研究するプロジェクトに参加してるんだ。もう少し協力するつもりだし」
 僕らは小一時間その何億年も変わらずにこのまま存在しそうな風景を眺めながら話し込んだ。僕はこの時間がずっとこのまま何億年も変わらなければいいのにと思った。その気持ちをそのままタウリに伝えると、タウリは「そんなにここに居たら少佐みたいになっちゃうよ」と笑った。
「少佐?」と尋ねたがタウリは風景を眺めながら黙っている。
「なあタウリ、また会うってことは出来るかな?」僕は遠くの丘にピントを合わせたまま訊いた。
 タウリはまたバラ色になって俯き加減で「いいよ」と答えた。そして「少佐の話は今度会う時にね」と言った。

 そういうふうに僕はタウリと話し始めた。
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V645 Centauri (プロキシマ) 2.上弦

 ルナクルーザーは月面に一直線にひかれた道路の上を疾走していた。ハンドルはタウリが握っている。クルーザーは月面用の特殊な車両で、低重力・真空での高速走行とオフロード走行が可能な作りになっている。低重力下の慣性に対応するため車幅は広く低重心で、摩擦力を上げるためタイヤは異常に幅広だ。コックピットは高真空高放射線下の月面でも人間を地球上とほぼ同様の環境に保つことができる。もちろん運転には免許が必要で、タウリはそれを持っているのだ。免許は18歳から取ることができるらしい。だからタウリはまだ初心者ということになる。僕はさっきそれを聞いたので、シートの横の手すりをしっかり掴んで足を踏ん張っている。口数も少なくなった。
 タウリは免許を取り立てでクルーザーの運転をやってみたかったし、ここに長年住んでいるおかげで車両を借りることのできる相手を見つけることは簡単だったし、エアロックの使用許可や走行許可もどうすれば取れるかについても熟知していた(悪い意味でも)。だから自分で手配を済ませ、例のごとくバラ色に染まりながら僕を誘ってくれた。「いいよ。僕も外に出てみたかったし」とOKを出した時のそのほころぶような表情の変化は僕を有頂天にさせた。ただ僕はタウリの運転が超初心者だということにまで思いが至らなかった。それで今固まっている。
 タウリは僕に子供扱いされることに少し腹を立てていて、(まあ10年も離れているからしょうがないだろう?)見返してやりたいという思いもあったようだ。だから僕がタウリに頼らざるを得ない状況を作り出して、溜飲が下がる思いを楽しんでいる様子だ。得意げにハンドルを握っている。タウリは少しの間にずいぶん僕になじんでくれたようだった。
 クルーザーは"コメヅカ"という小さなクレーターのところでスピードを落として道路から外れオフロードに入った。
 スピードが落ちたので僕はようやく口をきいた「どこまで行くんだ」
「正面に見えてる"エンジェルズヒル"の頂上まで、そこだとこのあたり一帯が全部見渡せるから。綺麗だよ」タウリはニコッと微笑んで僕の方を見た。
「前を見ろ!頼むから真っすぐ前を見てくれ」僕は気が気ではない。
「大丈夫だよ。ちゃんと免許持ってるんだから」
「わかってる。わかってるけど。前。前!」
 タウリは可笑しくてたまらないのか、こみあげてくる笑いを堪えながらハンドルを回す。クルーザーは小さなピークを乗り越えるたびにジャンプしながら、丘の斜面を登ってやがてなだらかな頂上に到着した。
 フロントガラスから見える範囲の地面すべてが灰色の世界だった。空はすべての光を飲み込んで真っ暗に広がり、たくさんの星が光っていた。
「綺麗でしょ?」タウリは嬉しそうにそして少し自慢げに言った。
「素晴らしい!」僕はそう答えたがタウリとは違った感想を持っていた。
 僕らはそのままクルーザーの中でサンドイッチを食べコーヒーを飲んだ。サンドイッチはタウリの手作りだったし、コーヒーもタウリが豆から挽いてネルでドリップしたものをポットに入れて持ってきていた。
「このコーヒー豆、"静かの海"って言うんだよ。パンの小麦やレタス、ハムに使われてる大豆タンパクの大豆も月面産だよ。それから水もね」最近は月面でもさまざまなものが栽培されるようになったし、水も地下にあった物をリサイクルしながら大事に使っている。
「結構いい香りがするな」僕は"静かの海"が意外にいい香りがするのに驚いた。「味も酸味が押さえ目でいい」
 僕らはゆっくりと食事を始めた。
「あなたは仕事はなにをしてるの?」タウリが遠慮がちに訊いてきた。
「僕?”鳥採り”さ」
「”トリトリ”?」タウリは目を見開いている。
「そう。舞い降りてくる鳥の足を両手で押さえて袋に入れるのさ」僕は両手を広げる身ぶりを加えて説明した。
「鳥を?袋に?」タウリの目は満丸になった。何をどう想像しているんだろう?
 僕はその顔を充分堪能してから「冗談だよ。僕は大学で講師をしてる。まだ成り立てだけど」と言った。
「大学の先生なんだ。何の先生なの?」タウリの思考はようやく繋がった。
「何に見える?」
「そうだなー。頭の痛い数学とか、よく分からない物理学とか?」
「ひどい言いようだな。外れ!僕は考古学の講師なんだ」
「考古学って、あの昔の人のお墓とかを掘り返すやつ?」
「人聞きの悪いこと言わないでくれ。ちゃんとした学問なんだぞ」
「ごめんなさい。ほんとは興味があったんで少し勉強してる」
「そうだな。ライブラリーの考古学のコーナーで出会ったんだからな。そのコーナーに用があったんだろう?」
「なんとなく地球の上での歴史って興味があるんだ。行ったこともないのに。でも”鳥採り”って何?」
 僕らは食事をしながら話を続けたが、僕が長期の休暇をここ月面で過ごしていること。次の調査に出かける時期が迫ってきていて、今度の調査は約3ヵ月、そして講師として大学での講義を3カ月担当して合計6か月間の予定だという話になった。
「あとどれだけで出かけるの?」
「後2週間だな」
「そう」
「寂しい?」調子にのってそう聞いてみるとタウリのテンションは一挙に下がった。
「考古学って現地で調査しないと研究できないんだよね?」
「そうだな、考古学と発掘調査は切っても切れない関係にある。遺跡を発掘調査をしないと新しい事実は何も発見できないな」
「そうだよね……」

 会話が一旦途切れた時、タウリが「少佐の話憶えてる?」と訊いてきた。
 僕は「タウリとの会話は全部憶えてるよ」と答えた。
 タウリは少し笑って「正面に見えているのが”晴れの海”なんだけどその隅に見えるかな?ほら……」と平原の一角を指差した。
「何?どれ?」僕は目を細めた。タウリは双眼鏡を取って僕に渡し「ほら、あそこ。あの小さな構造物」と指差した。僕はその方向を双眼鏡で覗いた。
「何か足の生えたドラム缶みたいなものが見える」僕は言った。
「あれはね。古い時代のベクレラの月着陸船なんだよ」
「ベクレラにこんな古い形の着陸船があったっけ?」
「アレはね人類最初の月着陸船なんだよ」
「人類初めての月着陸はグロイカだろ?」
「変でしょ?丘をおりてあそこに行ってみない?」
「お手柔らかにね」タウリは僕の言葉を聞き流してクルーザーを発進させた。
 クルーザーは丘を下りその着陸船に近づいて行った。
「思ったより小さいものだな」僕はそう呟いてから船体に大きく描かれたマークをみて「あれ?あのマーク……」と言った。
「気が付いた?あれはベクレラの国旗だよ」
「じゃあ、本当にベクレラの月着陸船なんだ」
「嘘だと思った?」タウリはまじめな顔で僕の顔を覗き込んだ。
「いや。そんなことはない。そんなことはないから前!前を見ろ!」
「昔、ベクレラとグロイカが月の一番乗りを争っていた時代が有ったでしょう?」タウリが訊いた。
「80年くらい前の話だな」僕が答えた。
「ほとんど知られていないんだけど、ベクレラには極秘の月着陸計画があったの。それはね、2組の母船と着陸船を用意して、1組はバックアップとして先に無人で月へ向かって着陸して万が一に備えてるの。後からもう1組の有人の着陸船がやって来るという計画だったの。これならもしトラブルがあっても何とかなりそうでしょ?」
「そうだな。グロイカはバックアップなんか無かったし一発勝負だったよな。確か」
「うん。でね、ベクレラはまず観測衛星ということにしてこっそり1組目を打ち上げたの。でも2組目は打ち上げられなかったの」
「なぜ?」
「打ち上げ用のロケット、N-1って言うんだけど、これの信頼性がすごく低かったからって言われてる」クルーザーは着陸船の手前で停止した。
「じゃあこいつはたまたま上手くいったんだ」
「で、これはずいぶん後になって上空からの精密撮影で発見されたの」タウリが続けた。
 僕が頷いて目で話を促すとタウリはぽつぽつと話し始めた。
「そして、最初にここに調査隊が入った時。ステップの下からずっと続く足跡が発見されたの」
「有人だったってことか?」
「そうなるね。その足跡を追跡すると、やがて山岳地帯に入って消えてしまっていたの」
「どういうことだ?」
「この計画、記録がほとんど残ってないからよくわかんないんだけど。乗ってたのは志願した軍人だったらしいよ。月一番乗りを焦っていたベクレラは自動操縦のこの船になら誰でも乗れることを利用したの。もし上手くいけば快挙だし、失敗してもやむを得ないということで……。命を賭けたのね。案の定2組目の着陸船は上がらなかった。多分発射後すぐ失敗したんじゃないかって言われてる。でも月面からの離陸に失敗して月面に証拠が残るというのは想定外だったみたい。そして待てど暮らせど迎えの無人艇は来なかった……。コックピットからは少佐の徽章が発見されたらしいよ」
「それで少佐……か、でもそんなことって……」僕は離陸に失敗して月面に1人残された少佐の気持ちを想像しながら首の後ろに手を回して呟いた。たぶん人類が誕生してからもっとも孤独だった人間だ。彼の本当の気持ちを想像することは、王のピラミッドに生贄として生きたまま閉じ込められる奴隷の、墓の入口が閉じられる瞬間の気持ちを想像することと同じくらい困難だろう。もし本当の気持ちをシュミレーションできたとしたら僕は狂ってしまうだろう。
「最初は2組目の着陸船に希望を繋いだんだろうな。そしてどれぐらい待ったんだろう。酸素や食料の予備なんてそんなに積んでないだろうし……」
 タウリはクルーザーを発進させて元来た道を戻り始めた。砂を掻きあげながら”海”を進み勢いよく丘を登り始める。
 僕はその少佐がいつステップを下りて、どんな気持ちで帰らぬピクニックに出発したのだろう?と考えながら黙り込んでいた。
「ケント……」タウリが声をかけてきた。
「なに?」僕は生返事を返してから、始めてケントと呼ばれたことに気がついた。
「今でもこのあたりでは宇宙飛行士が歩いている姿を見ることがあるらしいよ」タウリは真っすぐ前を見つめながら言った。
「考古学者にそんなことを言っても驚かないよ」僕は少し笑ってタウリの顔を見たが、たぶんその言葉は強がりに聞こえただろう。
 ……と、タウリは急ブレーキをかけた。
「どうした?」僕はつんのめりながら言った。
「あの岩の手前!」タウリは右手をジッと見つめていたが、急いで双眼鏡を取り上げると右手の岩の方向を向けた。
「どうしたんだ」僕は身を乗り出した。
「あそこ!」タウリは僕に双眼鏡を渡して右側を指差した。僕はあわてて双眼鏡を覗いた。オートフォーカスでピントが合うとそこには人が倒れているのが見えた。気密服を着て仰向けに岩にもたれるような形で倒れている。
「人だ!倒れてる。遭難者か?」
「わからない!」タウリは急いでクルーザーをそちらに向けて発進させた。
 大きなリュックを背負ったような白っぽい気密服がだんだん肉眼でもはっきりと確認できるようになってきた。それは宇宙服と呼ばれていた時代の古いタイプのものだ。
「まさか……」僕は嫌な予感を感じながら呟いた。
 タウリは少し離してクルーザーを止めた。僕は「気密服!」とバックシートから気密服を取りだした。最新型の1気圧服はスマートだし脱着の手間もかからない。タウリは手慣れた様子で着替えると、焦りすぎてもたもたしている僕を手伝い始めた。
 ようやく僕の着替えが終わると、タウリは気密状態のチェックをおこなってからエアロックを解除した。タウリが機敏な動きでクルーザーの外に飛び出し、僕をシートから引っ張り出した。今度は僕が前になって倒れている遭難者に近づいて行く。遭難者の救助は最優先におこなわなければならない。
『そんなにここに居たら少佐みたいになっちゃうよ』タウリの言葉と同時に、僕は砂の下に千年以上も眠っていたミイラの姿を想像していた。水分を完全に失って小さくなった顔、落ちくぼんだ眼球と鼻、開いた口から覗く歯、髪だけは生時の状態をほぼ保っている。正直言って考古学者でもこういう系統が苦手な者も居るのだ。
「そこで待ってろ!」何が起こるかわからないので5メートルほど手前でタウリに声をかけると僕は恐る恐る近づいて、まず仰向けに倒れている遭難者を観察した。
 動く様子はない。僕の耳には自分の心臓の音が聞こえ始めた。
 顔の部分は丸い強化ガラスでできていて黒いサンバイザーが降りている。
 ゆっくりと顔の部分に近づいてバイザーに手を掛けた。
 少しの間躊躇してからゆっくりとバイザーを上げた……

 
 

V645 Centauri (プロキシマ) 3.幾望

 ……中は空だった。人の頭が納まる位置には何も無い。

「ププッ……」
 何の音か暫くわからなかった。
「クククク…………」
 それはタウリが堪え切れなくなって吹き出した音、そして笑い声だと気づくのに数秒を要した。
 僕は暫くじっとしていたが「騙したな?こらっ!」と立ち上がった。
 タウリはダッシュで逃げだしたが「アハハハハハ……」と本格的に笑い出してしまい、少し走っただけで僕に捕まってしまった。
 僕は気密服を傷めないように気を使ってそっと捕まえた。

 そういうふうに僕はタウリに心を開いた。
 そしてタウリも僕に心を開いてくれたのだと思う。

(この事件はすべてタウリの計画した悪戯だったんだ)“少佐”の話はこの着陸船が発見された時、おどろおどろしく語られた伝説のようなものらしい。それをタウリが上手く利用したのだ。しかも資料室から無断で持ち出した古いタイプの宇宙服を、前日にクルーザーを使ってあの岩陰にセッティングに来るという念の入れようだ。僕はその空っぽの宇宙服にへっぴり腰で近づいて、おっかなびっくりでサンバイザーを上げたのだった。

 この話にはさらに後日談がある。宇宙服を無断で持ち出したこと、遭難者と紛らわしく置いたこと、許可なく道路を外れて走り回ったこと、について各方面から厳しくお咎めがあったのだ。同行した僕が矢面に立って事の処理にあたったので、事情を良く知らなかったということも配慮されて何とか穏便に収まった。(タウリがこんなにハチャメチャとは思わなかった)後日漏らした僕の感想だ。

 そういうふうに僕はタウリを少し理解した。

 さらにベクレラの名誉のために付け足すが、例の着陸船はバックアップ用に着陸したもので、もちろん無人だった。ただ、そのあとに打ち上げようとしたロケットで事故があったかどうかは定かではない。そのロケットは有人だったはずだ。

 2週間後、僕らは宇宙港の出発ロビーに並んで座っていた。待ち合わせてからタウリの口数は少なかった。
 ずいぶん逡巡していた様子だったが「ケント、本当は行ってほしくないの」タウリは僕の手をそっと取ると言った。
 僕は「地球に?」と当たり前のことを訊き返した。
「そう。だって私はそこに行くことができないんだもの……月で生まれた私は地球の重力には耐えられないもの。私は一生あなたの故郷へ行くことはできないんだよ」
 タウリは挑むように僕を見ながら続けた。僕はその目に狼の印象を持った。
「そしてケントの仕事は地球に居ないとできないんだよ」
 僕はそのことについては返事を返さなかった。
 タウリは琥珀色の瞳で僕を見つめて、無言の時間が過ぎていった。
「仕事が終わったらなるべく早く帰ってくるよ」僕は手を握り返した。
 タウリは目を閉じ亜麻色の髪を揺らして頷いた。
「タウリはとてもきれいだよ。最初出会ったとき天使かと思った」
「ありがとう」タウリはそう言ってから手をそっとひっこめた。
「たくさんメールを入れるよ。長いのを。電話も入れるよ」
「うん」タウリは頷いた。
 出発の時、宇宙港の出発ゲートのところでタウリは「またね」と言った。
 僕も「じゃあ、また」と返してゲートを入った。

 そういうふうに僕はタウリと離れた。

 長い6か月がゆっくりと過ぎていった。僕にとっては非常に充実した発掘調査だったし、それに対応した有意義な講義ができたと思う。僕らはあらゆるメディアを駆使してこまめに連絡を取り合ったが、タウリはタウリなりに学校生活を楽しみながらこの期間を過ごしていたようだった。しかし、それが過ぎても僕は月に帰ることは出来なかった。
 僕の居る地球からタウリの居る月までは申請が必要な特殊な旅行であり、"恋人に合うため"だけでは申請理由として通らない(婚約者や配偶者だと申請理由として認められ配慮される)。観光ツアーにまぎれようとしても1年以上予約でいっぱいだ。キャンセル待ち名簿に登録してキャンセルを待つのが精いっぱいだったのだ。僕は仕事のスケジュールを変更して、タウリへの想いを心の中にもやもやと抱えたまま毎日を過ごしていた。そしてダラダラと数か月が過ぎていった。僕は今夜も思うようにならない状況に少し自棄になって、大して飲めもしない酒を少し飲みすぎてそのまま眠りについた。

 僕はふと気配を感じたような気がして暗闇の中で目が覚めた。
 月光が部屋の中に入り込んでボウッと部屋の中が明るくなった。と、誰ががベッドの横に立っている。
 その細身の体のなめらかな曲線を描く肩から腰にかけては、薄っすらと生えた産毛を月光が透過して輪郭をぼかし、月夜茸のように柔らかく光を出している。柔らかく光りながらそれは僕の顔を覗きこんでくる。目の前に輝く亜麻色の髪、こちらを見つめる瞳は琥珀色、タウリだ。
 僕は否定しようと目を凝らしたが、どう見てもそこに居るのはタウリだ。
 でも、その瞳はいつもの好奇心に満ちたタウリの瞳ではない。それは、長い時間をかけて地層を通り抜けた、まったく不純物を含まない水のように透きとおっている。あまりに透明なその瞳はまるでそこには存在していないように、そう、光ですら届くのに何十年も何百年もかかるようなかなたの空間から、僕の瞳を見つめているように感じる。そんなに遠くから見つめても光が届く頃にはもうすべては存在しないというのに。
(タウリ!どうやって地球に降りたんだ?動けるのか?)声が出ない。さわろうともがくが体が動かない。鼓動がどんどん速くなる。全身に力を込める……。全身寝汗でビッショリなのがわかる。呼吸が落ち着くのを待って僕はようやく「タウリ?」と声を出した。大きく息が漏れる。
 それが合図だった様に、タウリは微笑んだ。そしてゆっくりと漂うように僕のそばを離れて、カーテンを少し開くとベランダの月明かりの中へ消えた。今、確かにカーテンが揺れた……
 心臓の鼓動は徐々に落ち着きを取り戻し始めたが、急激に不安が頭の中に広がってゆく。「またね」と手を振るタウリの姿が蘇る。
 ようやく体の自由を取り戻した僕は大急ぎでベランダへ飛び出した。誰も居ない。激しい胸騒ぎを感じながらベランダから下を見下ろすが月光に照らされた地面には何も無い。
 部屋に戻ると僕は不安の闇の中、大急ぎでベッドのそばにある棚から手探りで電話をとりだし、リストからタウリを選んで発信ボタンを押した。
 月への接続には若干の時間がかかる。その数秒は僕にとってプロキシマ時間のように長く感じられた。接続の気配がして、呼び出し音が鳴り始める。
 1回目……
 2回目……
 3回目……
 4回目……
 5回目……


*.

 ジョーンズ博士と天の川の鳥捕り、そしてノノちゃんに……
 
 

反省会とコメントへの返信を兼ねて…

 東日本大震災からちょうど1年ですね。1年前テレビを見ながら日本で起こった事のように思えなくて、放心状態だったのを思い出します。黙祷。

 V645 Centauri (プロキシマ)一応の完成を見ましたので、そして読んでいただいた方の感想を頂くこともできましたので、それを踏まえて1人反省会を勝手に開きたいと思います。(2/21の記事でも書いていますが、他のブログで開催されていたのを読ませていただいてとても興味深かったので……)
皆様の感想とってもありがたく読ませていただきました。とてもたくさんの刺激を受けたんで、皆さんのご意見へのコメント返しの意味も持たせています。感想をお寄せいただいた皆様にも読んでいただけたら最高に嬉しいです。
 書き終わったら「あとがき」を書くのが一般的だと思うんですが、自分がどのようにしてこの物語を発想し組み立てて行ったのか、どのようにやってみたかったのか、どのように失敗したのか、あるいは上手くいったのか、そしてどのように結論に持っていったのか、赤裸々に語っても読んでいる人も少ないだろうしかまわないかな?と考えました。自分の備忘録として残しておいても面白いかなという考えもあります。
 そして赤裸々に語りますので、読んでくださる方の心情を無視して書いてしまうかもしれません。そしてやたらとグダグダ長いです。酔っ払いのボヤキみたいなものです。自己満足の趣味であるということも含めて、その点ご了承ください。そしてお許しください。
 もし本文を読まずにこの文章を読まれている方いらっしゃいましたら、この文章の性格から完全に"ネタばれ"です。本文を読んでやろうという慈悲の心をお持ちでしたら、本文を先に読まれることをお勧めします。
(めんどくさい人はスル―OKです)

 では始めます。
まずお断りから、この作品は『第二回短編小説を書いてみよう会』の参加作品ですが、感想文の記入期間も終了して企画終了と判断しました。で、少しづつ改定の入った最新の版に置き換えました。お話自体に変化はありませんのでコメント等の整合性も大丈夫と判断して記事ごとUPDATEしております。話の流れがわかりにくかった部分に、若干おせっかいな解説を足したりなんかしております。

 この物語はこれまでも何度か書き直していて、公開するまでにも6段階ほど書き直しています。多いのか少ないのか解りませんが、とりあえず骨格となる話(初版)を書き上げ、それに細かい設定などを肉付けしていくのが山西のやり方です。いま初版を読み返すとなんと内容がスカスカですこと…。でもこの初版はUP版とは違ったもう一つの"タウリ"だったのです。
(続くのか?)
 
 

反省会とコメントへの返信を兼ねて… 2

 まずタウリの名前ですが、12/11の記事に乗せているとおり400HITのお礼のショートショートのヒロインとして考え出しています。その作品は結局日の目を見ず放置されていたのですが、『第二回…』のお題が発表された頃、ヒロインとして再度キャスティングされています。
お題は「幽霊」だったのでどうかなぁと思ったのですが、山西は一度宇宙もののSFを書いてみたかったのでタウリを使うことにしました。
 タウリはおうし座の略名をそのままローマ字読みしたものです。SFのヒロインなんで彼女をルナリアンにすることにしました。(安易)
「ルナリアン」という言葉はアニメ「プラネテス」の「地球外少女」中で使われている"月で生まれた人"を表わす言葉です。キャラクターの名前は"ノノ"と言います。最後の一文(献辞って言うんですか?普通文頭にあるんですよね)で「ノノちゃん」とあるのは、解る人にはここから取っている事を表明しておこうと思ったからです。語るまでも無いことでしょうが「ジョーンズ博士」は、「インディ・○○ーンズ」から、「鳥捕り」は銀河鉄道からの出典です。これも同じ理由で書いておきました。
 さてタウリをヒロインとして物語はスタートしたのですが、最初はこれまでと同じようにタウリサイドの三人称で書いています。そして「シスカ」や「コメット」と同じ仮想世界を使っています。ただ違うのは何十年か未来であるということです。
 山西が仮想世界を使うのは現実に縛られないからですかね。何もかも自分の空想で想像し創造していかなければなりませんが、自分が空想で自由に動けるのが好きだからです。シスカは自由に動ける自分の分身として頭の中にだけ長いこと創造されていました。ここで創造された世界観を使っているのです。
 山西は今回もプロットを作りませんでした。荒い初版を書き上げ(これがプロット代わりですかね)これに環境や設定を自分が生活しているつもりで脳内シュミレートを繰り返し、可能な限り想像してリアルに膨らませていきます。長編の「シスカ」ではこのやり方で物語が崩壊しえらい目に合いましたが、短編では整合性もまだとりやすく何とかなりそうな気がしました。(これが落とし穴だと後で気づきますが)
 彼女は「ルナリアン」だとすると、大きな重力に耐えられないので地球上では生活できない。
地球から離れられない男と恋愛したらどうなる?面白そう。じゃどんな男にする?うーん(長い時間経過)考古学者は?いいね!ジョーンズ博士みたい?発掘の為に地球に戻ってしまう?よしこれで行こう。などと考えながら初版を書き進めていきます。
 物語は月面で始まることにしよう。低重力の月面での設定を、頭の中に想像しながら創造し決めていきます。月面といえばムーンサルトが頭に浮かびます。低重力なら床の上で宙返りなんか簡単?それ採用!ストンと膝の上なんてどう?面白い!山西はムーンクルーザーを月面で走らせて見て、ハイキングをしながら書いていきました。コーヒーは美味しいかな?じゃネルドリップで…なんて考えながら…。
 会話についてはその場でキャラになりきりながら書いています。そして後からやはり思いつきで面白いかなと思った台詞に変更したり、軽快なやり取りを追加したりしています。そうですね。会話が続くシーン、確かに描写をもう少し入れても良かったかもしれません。どんな表情で喋っているのか自分では良くわかっているんですけど。頭の中で想像しながら一挙に書いているので描写が書ききれていないということでしょうか。(ひとりよがりですね)
 ベクレラの月着陸計画は実際に計画されていたソ連の月着陸計画をベースに組み立てられています。バックアップ用無人着陸船の計画は実際にあったものです。完全な自動操縦なのでこれに誰か乗っていたとしたらどうかな?と思ったのが少佐の幽霊の始まりでした。宇宙服についても調べなくちゃ。山西は少佐になって月面に降り立ち一人ぼっちになってみたのです。
 しかし、こんな思いつきで膨らませる作り方なので、一貫したテーマというものが通っていないということが起こるのじゃないか…と思ってます。"テーマ"というご指摘を受けて山西は固まってしまいました。(たしかに…)話を想像し創造し膨らませていく段階で、多分最初のテーマというものがだんだん壊れていくのじゃないか?物語が途中で横道に逸れたり結末が変わったりすることはよくあります。そして思いつきとひとりよがりで暴走してしまうのです。以前から悪い癖だなとは思っていましたが、テーマまで考えに入っていませんでした。
テーマという1本の筋を物語の中に通す。とても難しいと思いますが、これからの課題としたいと思います。
(これは……難しい。エッまだ続くの?)

 
 

反省会とコメントへの返信を兼ねて… 完結

もう一つの"タウリ"の一部をここに載せてみます。

 タウリは退屈な定期健診を終えてサナトリウムの廊下を歩いていた。少しつま先で強く床を蹴るとそのままスムーズに前進して、あまり歩数をかけなくても目的地に到着できる。強く蹴りすぎるとバランスを崩すので初心者にとっては力加減が難しいところだが、タウリにとってそんなことは至極当然の動作だ。サナトリウムの廊下はそのまま渡り廊下につながり居住区画にあるラウンジへと続いていた。
 ラウンジに入ってすぐの段差のところで上手に床を蹴ってそのまま上空で宙返りと捻りを入れると、ラウンジの中央に置かれた大きな円形のソファーにお尻から着地できる。いつものように廊下から助走して床を蹴って空中で宙返りしたタウリの視界の隅に、着地点に腰掛けて本を読んでいる1人の男が見えた。(アッ)と思ったがすでに捻りを終えていてもう避けることができない。そのままお尻から男の膝に着地した。
 一瞬2人は茫然としてソファーの上でそのままの体勢を保っていた。
「ご……ごめんなさい!」タウリはあわてて立ち上がるとその男の方を向いて頭を下げた。顔が火照るほど真っ赤になっているのがわかる。タウリの心臓は許容いっぱいまで鼓動数を上げていた。
「いや。僕は別にかまわないよ」彼はそう言って立ち上がると、少し驚いた顔になってタウリを見た。彼の背はタウリの肩を少し超える位しか無かったのだ。
「それより怪我はなかった?」彼に見上げるように見つめられて、タウリは自分でも驚くほどカアッと熱くなり、どうしていいかわからなくなって俯いてしまった。自分の心臓の音が聞こえるようだ。18歳のタウリにとって男の人の膝に座るなんて言う経験はもちろん始めてだったし、面識の無い男の人と二人きりで会話をするなんていうことすら始めてだった。そして「本当にごめんなさい」と少し早口で言うとそのままラウンジを飛び出て(強く蹴ったので本当に飛んで出るようになった)自分の部屋に帰った。
 そういうふうにタウリは彼と出会った。

 うわっ!これは恥ずかしいですね。ほんとに赤裸々に語ってしまってます。
 これで最後まで完成しているんですが、この部分は中間の部分で、始まりと終わりが全然別の話になっていました。
でも、エンディングが弱いような気がして色々工夫しているうちに、タウリ側から三人称で書いていては展開できなくなり、ケント一人称で書くことにしたのです。
 小説を書いてみようかな?と思い始めた時、小説を書くためのノウハウを書いたようなサイトを回って色々読んでみたんですが、その中にまず最初は三人称で書きなさい、というアドバイスがあったんです。で、「シスカ」は三人称で書いているんですが、難しいといわれている一人称にも挑戦したくなったんです。
 無謀な挑戦は始まりました。まずこのままの文脈で「僕」で書いていきました。使える部分はそのままコピペ、使えない部分は新たに書き起こして修正を何度も繰り返して作り直しました。
 これ、結構勉強になりました。
(エエッ!!まだ続くの? 根性のある方、「Continue>>」からどうぞ)


 
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